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《2016年プロ野球お立ち台大賞!》下水流昂、ペゲーロ、平井諒 〜初めてのお立ち台編〜


 野球の試合が終わり、最後を締めくくるのはお立ち台でのヒーローインタビューだ。試合の数だけお立ち台がある。今シーズンも数々のパフォーマンスが披露され、名言、迷言が飛び出した。

 週刊野球太郎では連載特集「2016プロ野球お立ち台大賞!」で、今シーズンのお立ち台で印象に残ったシーンを紹介していく。第1回は「初めてのお立ち台」だ。

「はじめまして!」(下水流昂/広島/6月16日)


 下水流昂は横浜高から青山学院大、Hondaを経て2012年にドラフト4位で広島に入団。1988年生まれの田中将大世代にあたる下水流昂は昨シーズンまでわずか7試合のみの出場。社会人出身ということもあり、「後がない状態」で4年目の今シーズンを迎えた。開幕1軍には残ったものの4月6日に登録抹消。戻ってきたのは交流戦半ばの6月10日だ。

 そして迎えた6月16日の西武戦で3打数3安打の猛打賞を記録。8勝目を挙げた野村祐輔とともに初めてのお立ち台に登った。

 第一声は「はじめまして!」

 ヒーローインタビューは「今がチャンスだと思っているので1試合1試合頑張っていきたいと思ってます。明日も勝つ!」で締めた。初めてのお立ち台は社会人出身の選手らしく誠実な受け答えを見せた。

 インタビュー後に、後方で待機していた鈴木誠也にバケツに入った水を頭から浴びせられる手洗い祝福を受けたが、その顔は嬉しさに溢れていた。

「My name is Carlos Peguero」(ペゲーロ/楽天/7月27日)


 7月21日に契約合意、7月26日から1軍戦に出場した楽天のペゲーロ。出場2試合目となった7月27日のソフトバンク戦で猛打賞の活躍を見せ、初めてのお立ち台にはウィーラーと2人で姿を現した。

 壇上でペゲーロは「My name is Carlos Peguero」(私の名前はカルロス・ペゲーロです)と自己紹介し、「このお立ち台はすごくいい景色です。応援ありがとうございました」と続けた。

 また、前日の敗戦にも触れ「昨日は非常に悔しい負けをしたので、チーム全体としても勝ちをもぎ取りたかったですし、私自身も猛打賞を記録できてよかったです」と浮かれることなく振り返った。「お騒がせ助っ人」とは無縁の好印象を与えた。

 ウィーラーのインタビュー後には楽天の定番ポーズ“BURN!”を披露。笑顔でお立ち台を後にした。


「はじめまして平井諒です」(平井諒/ヤクルト/8月25日)


 今シーズン、ヤクルトは育成枠から3名の投手が支配下登録した。由規、中島彰吾、そして平井諒だ。

 平井は2009年にドラフト4位でヤクルトに入団。3年目の2012年には1軍初登板を果たし、22試合に登板。順調にキャリアを積んでいるように見えた。しかし、翌2013年に右肩を手術。2015年シーズン終了まで1軍での登板機会はなかった。そして、2015年オフには育成契約となり背番号「167」で今シーズンを迎えていた。

 復活の思いを胸に平井は由規と戸田でトレーニングに励む。その結果、由規より1カ月早く支配下登録を勝ち取り、1軍のセットアッパー候補にまで上り詰めた。そして8月25日の中日戦、平井は1236日ぶりの白星をマークし、嬉しい初のお立ち台に登った。

 インタビュアーから「お帰りなさい」と声をかけられた平井は「はじめまして平井諒です」と元気に挨拶。冷静に試合を振り返った。

 中継ぎでのお立ち台は試合展開のめぐり合わせにも左右される。それを支配下登録復帰シーズンに成し遂げた平井は何かを持っているのかもしれない。


文=勝田 聡(かつた さとし)

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