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【プロ野球・名将列伝】勝利数ランキング&巨人・原辰徳監督が来季はミスター超えを果たす!?

文=藤山剣

【プロ野球・名将列伝】勝利数ランキング&巨人・原辰徳監督が来季はミスター超えを果たす!?
 ペナントレース終了と前後して、巨人・高橋由伸監督、阪神・金本知憲監督、中日・森繁和監督、オリックス・福良淳一監督が退陣することとなったプロ野球界。また、楽天の梨田昌孝監督は、すでに6月にユニフォームを脱いでおり、来季は5球団が今季開幕時とは違う監督でシーズンに臨むこととなる。

 胴上げまでたどり着けばまだ報われるだろうが、勝てばスポットライトを浴びるのは選手、負ければ責任を問われのは監督という、しんどい立場。長く続けるのは、心身ともに並大抵の苦労ではない。しかし過去には、それをやり遂げ、実績を残した名将たちが存在した。

最も勝っている監督は?


■監督通算勝利数ベスト10
1位:鶴岡一人
1773勝1140敗81分
(通算23年:グレートリング、南海)

2位:三原脩
1687勝1453敗108分
(通算26年:巨人、西鉄、大洋、近鉄、ヤクルト)

3位:藤本定義
1657勝1450敗93分
(通算29年:巨人、パシフィック、太陽、金星、大映、阪急、阪神)

4位:水原茂
1586勝1123敗73分
(通算21年:巨人、東映、中日)

5位:野村克也
1565勝1563敗76分
(通算24年:南海、ヤクルト、阪神、楽天)

6位:西本幸雄
1384勝1163敗118分
(通算20年:大毎、阪急、近鉄)

7位:上田利治
1322勝1136敗116分
(通算20年:阪急、オリックス、日本ハム)

8位:王貞治
1315勝1118敗74分
(通算19年:巨人、ダイエー、ソフトバンク)

9位:別当薫
1237勝1156敗104分
(通算20年:毎日、大毎、近鉄、大洋、広島)

10位:星野仙一
1181勝1043敗53分
(通算17年:中日、阪神、楽天)

 球界の偉人がズラリと並ぶランキングとなったが、そのなかで歴代最多勝の座に君臨しているのは鶴岡一人氏だ。現役時代、監督時代を通じて南海一筋(グレートリングは一時的な球団名)の人物で、選手兼任監督として試合に出ていた頃は、中心打者として活躍しリーグMVPを獲得するなど、名実ともにチームの大看板だった。

 1リーグ時代から監督を務めていて優勝経験もあるが、1950年に2リーグ制になって以降、19年間チームを率いて9回優勝し、2位も9回。常に上位争いをしていたのがすごい。監督時代の勝率.608も、500勝以上挙げている監督のなかでは歴代最高だ。

 上記のランキングのなかで、存命なのは野村克也氏と王貞治氏のみ。野村氏は解説者として、王氏はソフトバンクの球団会長としてメディアに登場する機会もあり、若い野球ファンにも馴染み深い両人だろう。

 野村氏は低迷するチームを任されることが多く、他より劣る戦力を頭脳と戦術で補うことで存在感を発揮してきた。その代名詞がデータ重視の「ID野球」。また、成績が落ち込んだ選手やピークが過ぎたと思われる選手を、適材適所で起用することで巧みに戦力に加えることから、その手腕は「野村再生工場」とも称賛された。

 選手、監督の両方で3000試合以上を経験しているのは野村氏だけ。おそらくこの先も並ぶ野球人は現れないのではないか。

 現役時代の王氏は世界一の通算本塁打数を記録し、巨人V9時代の主力打者だったが、巨人の監督としては、5年間でリーグ優勝は1回のみ。日本一は未達成だ。

 しかし、ダイエー、ソフトバンクの監督時代はリーグ優勝3回(それ以外に年間勝率1位ながらプレーオフで敗退したことが2回)、日本一2回と結果を残した。また、監督を退いてからも球団の要職に就き、現在のソフトバンクの強さをバックアップしている。

現役監督のランキングは?


 現役の監督に目を向けると、もっとも長く就任しているのは、来季、日本ハムを率いて8年目に突入する栗山英樹監督だ。大谷翔平(エンゼルス)という投打の中心的存在が抜け、今季開幕前の下馬評は決して高くなかったにもかかわらず、74勝66敗3分で3位。今季も含めた通算成績は511勝469敗24分で、歴代勝利数では30位だ。仮に、今季と同じ74勝を来季も積み上げられれば、ランキングは一気に25位まで上昇する。

 また、来季から巨人の監督に復帰する原辰徳氏は、通算12年で947勝712敗56分。勝利数ランキングは14位につけている。13位の仰木彬氏とは41勝差、12位の長嶋茂雄氏とは87勝差。原氏が、監督として最も勝利数が多かったのは2009年の89勝。来季、そのレベルまでチーム力を上げられれば、「ミスター超え」を果たすかもしれない。

 なお、今季途中まで楽天の指揮を執った梨田昌孝氏は、805勝776敗31分で歴代16位。65歳という年齢なだけに、再びオファーがあるかどうかは微妙だが、15位の古葉竹識氏までは68勝差。1シーズンでもやればワンランクアップの可能性は十分だ。

 ちなみに、来季も続投が決まっている現役監督の中で、通算4年以上のキャリアがあるソフトバンクの工藤公康監督(通算4年:349勝212敗11分)、ヤクルトの小川淳司監督(通算5年:330勝354敗35分)、広島の緒方孝市監督(通算4年:328勝233敗11分)は、現時点でいずれもランキング50位台。来季、ペナントレースを完走すれば40位台には入ってくるが、そこからさらに上げていくには、長期政権を築けるかどうかがポイントとなってくるだろう。

文=藤山剣(ふじやま・けん)

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