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OBは大将格のあの男が本塁打記録を!しかし、一方の大阪桐蔭は準々決勝で散る……。

【この記事の読みどころ】
・出身OB軍では大将格の中村剛也が記録達成!
・一方の大阪桐蔭は、大阪大会準々決勝で涙
・今こそ、出身OBの本塁打量産を期待!

 1カ月に渡ってお届けした「大阪桐蔭vs.出身プロホームラン競争」も、今回が最終回。

 大阪桐蔭現役高校生と出身OBを(勝手に)ホームラン競争させてみよう、という冒険企画も、最後の最後にドラマが待ち受けていた。なんと、7月28日(火)の試合で、大阪桐蔭は大阪偕星学園に2-3で敗れてしまったのだ!

 先週の本企画では出身プロのオールスターゲームでの本塁打数と大阪桐蔭の大阪大会初戦の本塁打数を比較。オールスターゲーム第2戦で森友哉(西武)、平田良介(中日)の本塁打が飛び出し、プロOBは2本。一方で大阪桐蔭は初戦の相手がまさかの強豪・履正社だったこともあり、堅実な攻撃を繰り出して、本塁打ゼロ。2−0で出身OBの勝利となった。

 今回は、前回予告したとおり、7月21日(火)〜26日(日)の出身OBと大阪桐蔭の本塁打を競争させてみる。

 まずはプロの結果を見てみよう。

〈大阪桐蔭出身OB軍〉

 まずは西武勢から。オールスターで輝きを放ったフレッシュな森友哉をはじめ、浅村栄斗、中村剛也、岡田雅利と4人ものOBが名を連ねている。

 その中でいきなりぶちかましたのは、やはり大砲・中村だった。21日のオリックス戦で27号本塁打を放つと、次戦、24日の日本ハム戦では4回裏に大谷翔平からソロを放ち、プロ通算300号と通算1000本安打を同時に達成!

 さらに続く5回裏1死満塁の場面では、大谷の159キロのストレートをライトスタンドに運び、王貞治(元巨人)の持つ、通算満塁本塁打記録の15本に肩を並べる大爆発。大谷を完膚なきまでに叩きのめした(なお、試合は6−13で敗れ、大谷が辛くも勝ち投手)。


 オールスター前の三振ラッシュはどこへやら、3本のホームランを叩き出した中村にはやはり「夏に強い」大阪桐蔭の血が流れている。オールスターゲーム後には大阪桐蔭の初戦を現地観戦し、その熱き血が湧いてきたのだろう。

 浅村は16打数5安打とまずまずだったものの本塁打はなし。岡田も25〜26日と先発マスクを被り、期間中6打数3安打とレギュラー獲りへ前進している。

 一方で不安なのは森。オールスターゲームでの本塁打から一層の飛躍が期待されたが、17打数4安打11三振と三振数が目立ってきており、お疲れモードに入ったのかも知れない。

 日本ハム・中田翔も少々お疲れか。期間中、19打数4安打で本塁打ゼロ。13得点で快勝した24日の西武戦でも6打数1安打とチームの勢いに乗り遅れた。

 逆にオールスターから勢いに乗ったのは、中日・平田良介だ。カウント対象の4試合で15打数6安打2本塁打と躍動。カウント外の20日の後半戦初戦では、5打数4安打2本塁打の固め打ち。大阪桐蔭の勝ち進みと歩調を合わせるように上昇している。

 結果、プロ側の期間中の本塁打は中村3本、平田2本の計5本となった。

〈大阪桐蔭〉

 強力な出身OB軍と対する大阪桐蔭。21日の3回戦から5回戦までの3試合の内容を振り返ってみよう。果たして本塁打は量産できたのか!?

◎3回戦:大阪桐蔭 12−1 東

「事実上の決勝戦」と言われた履正社戦から中1日。大阪桐蔭が見事に5回コールドで駒を進めた。

 寺田成輝(履正社)の力投もあり、本塁打ゼロに終わった大阪桐蔭だが、ここでは力の差を見せつけ、豪快なバッティングを見せてほしい!

 と、本企画は目論んでいたが、結果はまたもや本塁打ゼロ!

 ヒット16本のうち、単打15本とここでも気を抜かず堅実な「つなぎ」を披露した。

 チーム唯一となる二塁打を放ったのは4番・吉沢一翔。「森のコンパクトなスイングと中田の追い込まれてからの打撃」を参考にしていると語る新4番はこの試合、3安打4打点と躍動した。

◎4回戦:大阪桐蔭 7−0 信太

 連戦の予定が台風直撃で中2日となった4回戦。ここでも大阪桐蔭は7回コールドで順当勝ち。強さを見せつけた。

 この試合ではついに今夏初となる本塁打が出た! 今春から絶好調の3番・藤井健平が3回表にライトスタンドに打球をぶち込むと、5回にも2番・永廣知紀がレフトスタンドに一閃。ファン待望の豪快な打撃がここでお目見えした!

▲藤井健平

◎5回戦:大阪桐蔭 10−3 金光大阪

 実力差がある対戦が2つ続いた大阪桐蔭だが、5回戦の相手は金光大阪。春季大会でも上位進出した実力校で、決して侮れない相手だ。

 先発には履正社戦以来の登板となるエース・田中誠也を起用。「ここからが夏本番!」という体制で挑み、7回コールドで勝利した。

 実はこの試合、金光大阪のヒット8本に対して、大阪桐蔭は7本。相手投手の乱調を見るや、即座に慎重打法に切り換え、10四死球をもらう、王者の戦略を見せつけた。この試合もコツコツつないで本塁打はゼロ。

〈「大阪桐蔭vs.出身プロホームラン競争」結果〉

OB  5本
大阪桐蔭 2本

 またもや本塁打対決はOBの勝利!

 本塁打こそ期待外れだったが、今年の大阪桐蔭は柔軟な戦術チェンジで得点を積み重ねることができており、「大阪桐蔭は小粒な年ほど強い」と本命印を打つ関係者、スポーツライターも多い。

 ところが、その予想は見事に覆された。前述の通り、大阪桐蔭は28日の試合で、大阪偕星学園に敗れ、準々決勝で姿を消したのだった。これで大阪桐蔭は、府内公式戦34連勝でストップ。大阪大会史上初の4連覇は幻となった。

 それと同時に、昨夏の甲子園大会の覇者でもある大阪桐蔭の敗退により、駒大苫小牧(南北海道)以来、10年ぶりの夏連覇もなくなった。後輩たちの悔しさは推して知るべし。今こそ、大阪桐蔭OBプロ選手の爆発的な本塁打量産を期待したい。


■プロフィール
落合初春(おちあい・もとはる)/1990年生まれ、広島県出身。編集者。大学時代から編集プロダクションで勤務し、野球や歴史の媒体制作に携わる。元プロレスレフェリー。

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