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「対左」の勘を取り戻せばチャージ満タン。川崎宗則の「声出し」でソフトバンクが上げ潮に乗った!

「声出し」がチームを活気づけたソフトバンク・川崎宗則

今季、開幕後にソフトバンクへ電撃復帰を果たした川崎宗則。メジャー昇格を目指して追い込んでいた心身を、ジャパン仕様にするためのアイドリング期間を経て、1軍復帰を果たしたのが4月28日のオリックス戦だった。

 そこから約1カ月、しっかりとチームに貢献している。

打率.327も左投手に苦戦中


 今季の川崎の成績を見てみよう。

■2017年の成績(5月29日まで)
15試合:打率.327(55打数18安打)/0本塁打/3打点/6得点/0盗塁/出塁率.345

 1軍合流から5月4日までの5試合こそ.158(19打数3安打)と今ひとつの成績だったが、5月6日からの10試合では.417(36打数15安打)。きっちりアジャストしてきている。

 かつてのソフトバンク在籍時は不動のショートとして試合に出続けていた男。これくらいの成績は当然かもしれない。

 気になるのは左投手への対応。今季と、渡米直前の3年間の左右投手別の成績はこうだ。

■2017年の左右別成績(5月29日まで)
対右投手:打率.367(49打数18安打)
対左投手:打率.000(6打数0安打)

■2009年の成績
対右投手:打率.256(340打数87安打)
対左投手:打率.265(200打数53安打)

■2010年の左右別成績
対右投手:打率.299(384打数115安打)
対左投手:打率.344(218打数75安打)

■2011年の左右別成績
対右投手:打率.273(384打数105安打)
対左投手:打率.256(219打数56安打)

 2009年から2011年の成績を見てもわかるとおり、本来は左投手を苦にする打者ではない。しかし、今季の川崎は、左投手からノーヒット。相手チームの先発投手が左のときはベンチスタートがお決まりとなっている。

 メジャーリーグの投手陣のパワーに対抗するためか、渡米前よりもスイングが明らかに大きくなっており、左投手に苦戦している要因はそのあたりにあるのかもしれない。

ベンチを盛り上げる明るさ


 川崎が1軍に合流して以降、ソフトバンクの成績は明らかによくなった。

 打率.327だから、単純に戦力としての貢献もあるだろうが、やはりその明るさでベンチを盛り上げている効果も見逃せない。ソフトバンクの声出し番長と言えば「熱男」こと松田宣浩がおなじみだが、相乗効果でソフトバンクベンチのさらなる元気を生み出している。

 6月3日で36歳という年齢はチームの野手最年長だが、まだまだその若々しさにかげりは見られない。

(成績は5月29日現在)


文=藤山剣(ふじやま・けん)

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