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10年目に突入した助っ人は誰? 発表! プロ野球「古参助っ人ランキング」2017


 2月1日、12球団が一斉にキャンプイン。選手たちの様子が盛んに報じられる季節になった。

 この時期、特に注目を集めるのは新外国人。即戦力として獲得された彼らが“当たり”か“外れ”か。その一挙一動にファン、メディア、007ばりに目を光らせる他球団のスカウトらが釘付けだ。

 しかし、忘れられがちなのが、既存の外国人助っ人の存在。制限のある外国人枠のなかで生き抜き、今年も継続して活躍を期待される彼らの動向にも注目したい。

 今回、日本球界での在籍年数が長い順に“古参助っ人”を紹介しよう。

1位:スタンリッジ(ロッテ・38歳)


【在籍年数】10年目

【2016年成績】
27試合:8勝8敗/投球回162回/99奪三振/防御率3.56

【NPB通算成績】
195試合:71勝62敗/投球回1133.2/792奪三振/防御率3.24

 2007年にソフトバンクに入団し、以後、阪神→ソフトバンク→ロッテで先発を担うスタンリッジはなんと10年目のシーズンに突入。

 阪神1年目の2010年以降、20試合の先発を果たせなかったシーズンはなく、防御率は悪くても3点台。無冠ではあるが、「計算できる投手」とはまさにスタンリッジのことだ。

 そんな鉄腕も昨季終了時には「引退も考えている」と弱気だったが、古巣・ソフトバンクを倒したいと1年の契約延長にサイン。大ベテランの域に入っているが、ロッテ投手陣を支える屋台骨となる。


2位タイ:メッセンジャー(阪神・35歳)


【在籍年数】8年目

【2016年成績】
28試合:12勝11敗/投球回185.1/177奪三振/防御率3.01

【NPB通算成績】
199試合:73勝65敗/投球回1210.2/1116奪三振/防御率3.05


 ブランコ(前オリックス)の退団により、メッセンジャーが2位に浮上。今年で8年目となり、阪神の歴代助っ人ナンバーワンの在籍期間となる。

 思い返せば、2010年の来日時にはリリーフとして起用され、いきなり炎上を繰り返した。しかし、2軍降格後に先発に挑戦し、気がつけば阪神の実質的エースに登り詰めた。

 ラーメン通としても知られ、ポッコリとお腹が出ていたが、今年は10キロ以上絞ったスリムな姿でキャンプイン。やる気がみなぎっている。


2位タイ:ウルフ(西武・36歳)


【在籍年数】8年目

【2016年成績】
4試合:4勝0敗/投球回23.2/8奪三振/防御率3.04

【NPB通算成績】
130試合:42勝32敗/3セーブ/投球回571.1/300奪三振/防御率3.21

 2010年に日本ハムに入団し、2011年と2012年には2ケタ勝利を挙げるなど活躍。2014年から2年間のソフトバンク時代にはトミー・ジョン手術で長期離脱たこともあり印象が薄いものの、ウルフも8年目の古参。

 2016年の春先は無所属の浪人生活だったが、夏場に助っ人投手陣が撃沈した西武からオファー。いきなり4連勝を果たして復活をアピールした。今季も日本ハム時代のような活躍に期待したい。

4位タイ:サファテ(ソフトバンク・35歳)


【在籍年数】7年目

【2016年成績】
64試合:0勝7敗/43セーブ/投球回62.1/73奪三振/防御率1.88

【NPB通算成績】
355試合:24勝18敗/175セーブ/投球回363.1/463奪三振/防御率1.64

 2011年に広島に入団したサファテも早くも7年目。ここ3年間はソフトバンクの不動の守護神として鎮座し、NPB通算175セーブに到達。名球界入りの条件である250セーブも夢じゃない位置につけている。

 昨季は同点のシーンで勝ち越し打を許すシーンが目立ったが、今年はここぞの場面でも抑えきってほしい。


4位タイ: バレンティン(ヤクルト・32歳)


【在籍年数】7年目

【2016年成績】
132試合:打率.269/31本塁打/96打点/0盗塁

【NPB通算成績】
635試合:打率.277/185本塁打/459打点/6盗塁

 去就が注目を集めていたバレンティンも契約更新で7年目に突入。2015年はケガでほとんど出場できなかったが、昨季は31本塁打をかっ飛ばし、復活の狼煙をモクモクと上げた。

 今年は2月1日からキャンプに合流し、早くもフリー打撃で快音連発。WBCではオランダ代表に選出されており、侍ジャパンのメンバーとともに春先から注目していきたい。


4位タイ: チェン・グァンユウ(ロッテ・27歳)


【在籍年数】7年目

【2016年成績】
7試合:1勝1敗/投球回24.2/23奪三振/防御率4.01

【NPB通算成績】
22試合:6勝5敗/投球回88.1/73奪三振/防御率3.67

 意外にも古参助っ人の域に入るのがロッテの左腕・チェン。2011年に横浜に入団し、育成選手も経験しながら日本球界を生き抜いてきた。WBCにはチャイニーズ・タイペイ代表として出場予定。飛躍のきっかけにしたいところだ。


 なお、上記の助っ人選手に続く在籍6年目の選手はエルドレッド(広島)とマシソン(巨人)。新外国人選手の活躍も楽しみだが、古参の彼らの奮闘にも期待したい。


文=落合初春(おちあい・もとはる)

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