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【つば九郎&ドアラ銭闘物語】スターマスコット・つば九郎とドアラの年俸の推移をまとめてみた!


 ドラフト、日本シリーズが終わり、プロ野球界はストーブリーグに突入。糸井嘉男(オリックス)、岸孝之(西武)をはじめ、FA戦線も盛り上がってきている。

 選手たちにとってはまもなく契約更改の大事な時期。1年間の働き、チームへの貢献など、さまざまな要素を踏まえて年俸が提示される。今からニンマリと微笑む選手、虚ろな目の選手……。さまざまな感情が交わり合う、もうひとつの戦いの火蓋が切られようとしている。

 そんなピリピリとした契約更改の時期を和ませるかのように、毎年、恒例となっているのが“マスコットたちの契約更改”というイベントだ。

 とくに球界のスターマスコットであるドアラ(中日)とつば九郎(ヤクルト)の契約更改は、毎年話題をかっさらう一大注目銘柄だ。

 彼らのこれまでの契約更改を一覧してみよう。

ドアラ(中日・23年目)


【2013年】
 契約更改交渉を初公開。この年は左手中指の骨折で約1カ月半の戦線離脱もあり、25パーセント減となる食パン750グラムでサイン。ちなみに食パンは5枚切り。大減俸に見舞われたものの、落合博満GMは体力が続く限りの終身雇用を断言。

【2014年】
 前年に続き、右足首靭帯損傷でバク転できず。50グラム減の食パン700グラムで更改。

【2015年】
 この年も半月板を損傷するも、ここまでの貢献が認められ、50グラム増の750グラムで更改。

 主食である「食パン現物支給」で働くドアラ。冗談にしてもかなり少ない量に思えるが、著書、DVD、ゲーム、CM出演などでガッポリ稼いでいる模様。チームが最下位に沈んだ今季は厳冬もありうるが、「森・落合体制」では残留濃厚だ。

つば九郎(ヤクルト・23年目)


【2009年】
 契約更改交渉を初公開。これまでのヤクルト飲み放題に加え、「2896円+出来高」のマスコット界初の現金支給を勝ち取った。出来高はバク宙ができるようになったら、2896万円増など。

【2010年】
 大幅増の「8960円+出来高+ヤクルト飲み放題」でサイン。東京都内を巡回する「つばさんぽ」で23区を踏破、つば九郎関連グッズが前年比3倍の売り上げを記録したことが評価された。

【2011年】
 前年に引き続き、「つばさんぽ」で精力的に都内を巡り、ファンを増やしたことが評価され、「1万円+ヤクルト&タフマン飲み放題+遠征時にビールをピッチャー2杯まで支給」の好条件でサイン。

【2012年】
 人気が出てきたことをいいことにまさかのFA宣言。衣笠剛球団社長は「スワローズのツバメだから生きていけるのに」と呆れ顔。チームメートの畠山和洋は「でていってもらってOK」とバッサリ。Jリーグ・FC東京が「年俸3万円」を提示するなど、22社以上からオファーが届き、記者を引き連れて連日交渉に向かった。

 しかし、盟友・宮本慎也から「記者さんたちも飽きている」「いい加減にしろ」と一喝され、残留交渉のテーブルへ。当初、球団側は「2万8960円」を提示していたが、衣笠球団社長の怒りを悟ったのか、現状維持の「1万円」で更改した。

【2013年】
 前年の騒動で改心した気配もなく、まさかの越年。ゴネまくった模様で自費キャンプとなった。結局、2000円アップの「1万2000円」に加え、「ヤクルト400、タフマン、蕃爽麗茶の飲み放題」で更改。

【2014年】
 FAで獲得した成瀬善久の人的補償として、ロッテが獲得の意志を示す。ロッテ・山室晋也球団社長も「(人的補償の対象外となるプロテクト)リストから漏れている」と鼻息荒く、「ロッテ製品食べ放題」で獲得を狙ったが結局残留。

 なお、契約更改では衣笠球団社長から「自らの名を冠したグッズショップのつば九郎店にオープン時とクリスマスしか来なかった」「都内巡回の回数が減っている」など怠慢を指摘され、25パーセント減の「9000円+ヤクルト製品飲み放題」の提示。しぶしぶサインした。

【2015年】
 チームのリーグ優勝もあり、「2万円」の大幅増提示。しかし、「ハワイ(優勝旅行)に連れて行ってもらえなかった」とゴネて越年。最終的に「2万2000円+ヤクルト製品飲み放題+ハワイ土産のチョコレート」でサイン。

 昨オフも判子を出すと見せかけてリップクリームを出すなど、姑息な手段で年俸アップを目論んだ。近年は“銭闘力”を増しており、今オフは山田哲人が3億円超え必至。つば九郎も3万円超えを目指すとみられる。


あのマスコットも過去には契約更改をオープン


 ドアラ&つば九郎が有名なマスコットの契約更改だが、実は元祖とみられるのは日本ハムの「B☆B」ことブリスキー・ザ・ベアー。

 2005年オフの更改では、「総額1000円相当の特大ホッケ2尾から4000円相当の新巻鮭1尾」、出来高で「鮭の切り身パック」、優勝すればボーナスで「いくら1キロ」の大増額を勝ち取っており、2006年オフにはマスコット史上初の2年契約を結び、「2万円相当のタラバガニ」をゲットするなど、“銭闘力”はかなり高い。

 2008年オフに「800マスコ」(マスコット界の通貨らしい)の2年契約で更改して以降、更改をオープンにしていないが、チームが日本一に輝いた今オフは何か動きがあるかも知れない。

 過去には「札幌ドームに通える永住の地がほしい」(2008年オフ)など、“家”の要求を匂わせる発言もしており、フロントにとっては侮れない存在だ。

 今オフもマスコットと球団の茶ば……、駆け引きに注目が集まる。


文=落合初春(おちあい・もとはる)

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