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世界よ、これが「おかわり」だ!! 侍ジャパンが誇るホームランアーティスト・中村剛也(西武)の反抗に期待

 世界ベスト4が決まった「WBSCプレミア12」。2週間にわたって繰り広げられた、国の威信をかけた戦いも大詰めを迎えている。

 我らが侍ジャパンも1次ラウンドを全勝で突破。決勝ラウンドに駒を進めた。その1次ラウンド全5戦で4番を務めたのが中村剛也(西武)だった。

 小久保JAPAN発足以降、全試合で4番をつとめてきたのは中田翔(日本ハム)。しかし大会前までは決して結果が出ていたとはいえず、中村に白羽の矢がたったというわけだ。

 ところが大会に入ってみれば、今度はその中村が絶不調。打順降格の憂き目をみた中田が大活躍している結果となっている。

 しかし、中村の実力はこんなものではないはず。今年のレギュラーシーズンでは37本のホームランを放ち、2年連続6回目のタイトルを獲得した中村。このホームラン王6回というのは、以下のランキングのとおり、かなりの偉業だ。


【ホームラン王獲得回数ランキング】

1位:15回 王貞治(868本)

2位:9回 野村克也(657本)

3位:6回 中村剛也(309本)

4位:5回 青田昇(265本)

4位:5回 中西太(244本)

4位:5回 落合博満(510本)

7位:4回 山本浩二(536本)

7位:4回 タフィー・ローズ(464本)

( )内は通算本塁打数

歴史的ホームランバッターの中村


 ちなみに3回獲得しているのは10人で、現役ではバレンティン(ヤクルト)のみ。

 名だたる大打者に混じって、中村は堂々の3位にランクインしている。まさに歴史的なホームランバッターといっても過言ではない。

 現在32歳の中村。王貞治の記録を塗り替える歴代最多となる16回を達成できるかどうかは微妙だが、あと4回加えての単独2位なら可能性はあるだろう。

 プロ入り13年間で、規定打席に到達した年は必ず本塁打王となっている中村。つまり、タイトルを取れるかどうかは自分との戦いともいえる。

 16日のプレミア12準々決勝では右太ももの張りで急遽、欠場した中村。巻き返しを期待するとともに、来シーズンもアーチ量産に期待したい。


文=藤山剣(ふじやま・けん)

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