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歴代5位・48勝の名将が優勝宣言! 「帝京魂」が復活!? センバツはこの監督に注目!!


 清宮幸太郎(早稲田実)、安田尚憲(履正社)ら大型スラッガーが注目を集めるセンバツがいよいよ始まる。もちろん、甲子園の主役は選手たち。しかし、その選手たちが活躍できるかどうかは、監督の手腕によるところも大きい。

 これまで、甲子園は多くの名将を生んできた。監督の数だけ甲子園のドラマがある。今回は甲子園を楽しむに欠かせない監督にスポットをあて、今センバツにやってくる注目の監督たちを紹介したい。

馬淵史郎監督(明徳義塾)


 今センバツに出場する監督のなかでは最多の甲子園通算48勝をマークしている馬淵史郎監督(明徳義塾)。昨夏の甲子園・準決勝では、優勝校となる作新学院に2対10で完敗。馬淵監督は「来年は優勝しますよ」とのコメントを残して甲子園を去った。あれから約半年、馬淵監督が宣言通り甲子園に戻ってきた。

 馬淵監督の甲子園エピソードといえば、どうしても松井秀喜の5打席連続敬遠がクローズアップされてしまう。この件への賛否両論はあったが、勝負に勝つための手腕は確か。2002年には森岡良介(現ヤクルトコーチ)を擁して全国制覇。その後も甲子園で上位進出を果たし、名将として名を轟かせる。節目の50勝を今センバツで達成したい。


鍛治舎巧監督(秀岳館)


 「中学五冠」を達成した中学硬式野球の強豪・大阪の枚方ボーイズから秀岳館の監督へ就任した鍛治舎巧監督。甲子園中継の解説でもおなじみのアマチュア野球界の名将だ。

 2014年の就任当初から「3年で日本一になる」と公言し、今年がその集大成。3月上旬には一部で「今月限りで退任」とのニュースが流れたが、鍛治舎監督はこれを否定。選手には「集中して」と指示を出す異例の事態となった。

 昨年は春夏の甲子園でともにベスト4。その結果には素晴らしいものがある。しかし、昨年のメンバーの多くは自身が育てた枚方ボーイズ出身の選手たちだった。今年は、枚方ボーイズ出身の3年生はわずか4人のみだ。

 この「3年間」で出会った多くの選手を率いて、悲願の日本一を有言実行できるか。注目が集まる。

永田裕治監督(報徳学園)


 「逆転の報徳」と呼ばれ、多くの高校野球ファンから親しまれている報徳学園。この愛称のルーツは1961年夏の甲子園での大逆転劇。倉敷工を相手に、報徳学園は延長11回裏に6点差を追いつき、12回裏に7点目を挙げ7対6で勝利。伝説の名勝負として語り継がれている。

 この伝説の一戦から2年経った1963年に永田監督は生まれた。報徳学園の選手時代は同期のエース・金村義明(元近鉄ほか)とともに全国制覇を果している。その後、1994年に監督就任。これまでに甲子園通算20勝を挙げ、2002年のセンバツでは優勝を飾っている。

 その名将が今センバツをもって勇退することが発表された。中学時代にU15アジアチャレンジマッチの日本代表として活躍した小園海斗、神頭勇介の2年生コンビを擁する今チームへの期待は高い。選手、監督として3度目の優勝を果たし、有終の美を飾りたい。


小林昭則監督(帝京五)


 今センバツに出場する監督のなかで、唯一のプロ野球経験者が帝京五の小林昭則監督(元ロッテ)。昨年4月の監督就任後、短期間でチームを作り上げ、秋の愛媛県大会、四国大会でともに準優勝。就任1年で48年ぶりとなるセンバツ出場を勝ち取った。

 高校時代の小林監督は帝京のエースとして1985年のセンバツに出場。チームを準優勝に導いている。当時のチームには同期で河田雄祐(現・広島コーチ)、一学年下に奈良原浩(WBC日本代表のコーチ)らが在籍していた。

 小林監督は帝京から筑波大を経て1989年のドラフト2位でロッテに入団。しかし、1軍で勝利を挙げることなく引退。2002年から母校の帝京で助監督などを務め、恩師・前田三夫監督の元で経験を積んだ。

 帝京は2011年夏の甲子園から遠ざかっているが、今センバツでは帝京五が「帝京魂」を見せてくれることを期待したい。


文=勝田 聡(かつたさとし)

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