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日本をこよなく愛し、日本の野球に慣れ親しむマウロ・ゴメスが目指すもの



 ゴメス(阪神)が打席で動いた!

 千葉ロッテマリーンズ・二木康太の投じる縦の変化球を読みきった技ありの一打は、6月9日のロッテ戦、6回表のことである。

 低めの変化球を振らされ三振を取られる光景は、ゴメスが来日以来、幾度となく見せられてきた。
 そのゴメスの体が反応したのが第3打席だ。まずは軸となる右足を投手よりにステップ、続けて左足もバッターボックスのラインにかかるくらい投手に向かって踏み出し、縦に割れる変化球を見事にセンター前にはじき返したのだ。

「落ちきる前に打つ!」

 変化球で巧みにかわしてくる、日本の投手に対してのゴメスなりの対処法であろう。

 来日3年目、ここまで常にクリーンアップを務めるゴメスにかかる期待は大きい。


日本で成功するために


「日本という国が大好き」

 日本で成功してきた外国人選手の多くがこう言う。ゴメスも例外ではなく、日本の素晴らしい文化に魅せられた一人だ。

 日本の野球になじむ前に、日本の風土や生活習慣になじむこと。

 阪神で大成功を収めたランディ・バースが同僚と将棋を打ち親交を深めたのは、まずは日本の文化になじむことが成功の秘訣であることを示した例とも言える。

 来日前、マーティ・ブラウン氏(元広島、楽天監督)に日本のことを質問攻めにし、ルナ(中日)からは、日本の投手の配球のことを事細かに教わった。また、3AAで元チームメートだった川崎宗則からは、日本語を教えてもらいコミュニケーションができるように準備して来日した。

 これもゴメス自身がまじめな性格であることが日本での活躍を後押ししているのであろう。

今年にかける決意


 今年のゴメスは違う!

 今年からチームメートになった、マテオ、ドリス両投手を引き連れ降り立った空港で関係者を驚かせたのは、春季キャンプ前であった。

 金本知憲監督のダイエット指令が出たのは昨年の秋、ゴメスが帰国する前のこと。スリムな体で現れたゴメスからは、今年にかける意気込みをうかがい知ることができた。

 そして、今シーズン。
 66試合を消化して、本塁打は13本、47打点と打点王を獲った2014年のペースで数字を伸ばしている。

 クリーンアップとして、爆発的な脅威は感じさせないものの、日本的な考えた打撃で今やタイガースにはなくてはならない存在となっている。

ゴメスが抱く想い


 現在は打撃コーチのトーマス・オマリー、駐米スカウトのアンディ・シーツ、同じく駐米スカウトのジェフ・ウィリアウス。
 いずれも、タイガースでファンから愛され、長く日本で現役生活を送った外国人選手たちだ。

 少しでも長く日本で野球がしたい。
 先輩たちと同じ道を歩む。
 これがゴメスの想いに違いない。

 こよなく日本を愛し、タイガースを愛し、ファンを愛するマウロ・ゴメス。

 ゴメスの活躍がチームを盛り上げ、超変革には欠かせない選手であることは間違いないようだ。


文=まろ麻呂
企業コンサルタントに携わった経験を活かし、子供のころから愛してやまない野球を、鋭い視点と深い洞察力で見つめる。「野球をよりわかりやすく、より面白く観るには!」をモットーに、日々書き綴っている。

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