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安部友裕の「サヨナラヒットTシャツ」が早くも登場。今季の広島グッズを予想してみた!


 両軍合わせて27個の四球を出すなど、5時間を超える荒れた試合となった4月1日の阪神対広島戦。そのロングゲームに終止符を打ったのは、広島の安部友裕だった。

 執念の内野安打でサヨナラ勝ちをもぎ取った安部は、その試合のお立ち台にて絶叫!

「覇気Tシャツを作って下さい!」

 この発言から、「覇気Tシャツ」、あるいはサヨナラ勝ちの度に作られる「サヨナラ記念Tシャツ」の安部版の登場を連想したファンは大いに盛り上がった。

 広島といえば「サヨナラ記念Tシャツ」もさることながら、様々な記念グッズや珍グッズを生み出すことで有名。昨シーズンのグッズの売上高は53億7千万円を記録するなど、その人気は天井知らずだ。

 果たして、今シーズンはどんな記念グッズ、限定グッズが登場するのか? 今シーズンの展望と合わせて考察してみたい。

安部の「覇気Tシャツ」は惜しくも販売ならず


 「覇気Tシャツ」を懇願した安部に対する球団の動きは早かった。翌2日に、公式ホームページ上で安部の「サヨナラヒットTシャツ」と「覇気ステッカー」の発売を発表。この仕事の速さも広島グッズの特徴。興奮の温度が冷めないうちに素早く制作するからこその人気なのだ。

 ちなみに安部が懇願した「覇気Tシャツ」はお預け。今回のサヨナラヒットTシャツの前面は、お立ち台で「覇気Tシャツ作って下さ〜い」と叫ぶ姿をユーモラスに描いたデザイン。背面には「抜けていれば覇気Tシャツ」とプリントされていた。

 ここには、安部への激励が込められている。一、二塁間真っ二つに割るような鮮やかなサヨナラヒットを打った暁に、念願の「覇気Tシャツ」が作られるのだとか。

 このあたりのユーモラスでありながら、次への期待感を抱かせる手法もまた、人気の要員だろう。

偉業を後押しした記念グッズ


 先述した通り「サヨナラ記念Tシャツ」以外にも、記録達成の記念グッズもこれまでにたくさん作られてきた。

 昨シーズンは黒田博樹の200勝、新井貴浩の2000安打というメモリアルな記念グッズが瞬く間に売り切れたのは記憶に新しい。2人の記録が53億の売り上げに大きく貢献したのは言うまでもない。

 特に、新井の2000本安打達成記念グッズは種類も多く、話題を呼んだ。新井がヒットを打つ度に「カウントダウンTシャツ」が販売されるなど、球団を挙げて偉業達成をバックアップ。ファンも新井グッズを身にまとって応援。皆が一体となって新井を後押しした。

 結果として、この盛り上がりが優勝への勢いをつけるのに一役買ったという見方もできる。


広島捕手史上初の1000本安打がメモリアルグッズに!?


 今シーズンの広島ではどのような記録が生まれるのだろう?

 通算1000安打を見ると、梵英心が残り10本、石原慶幸が残り34本に迫っている(4月4日現在)。

 昨シーズンの新井、黒田に比べると派手さはないが、両ベテランとも暗黒期を支えた選手だ。特に石原は広島捕手史上初の1000本安打達成者となる。名実ともに広島史上屈指の捕手となる石原のメモリアル。その栄誉を称え、ぜひとも記念グッズで祝福してほしい。もちろん梵の記念グッズも切に希望する。

 通算記録以外でも、2012年の前田健太以来のノーヒットノーラン達成や、高橋慶彦のもつ33試合連続安打の更新などの大記録が生まれれば、昨シーズンと同様にチームに勢いがつき、記念グッズも飛ぶように売れるはずだ。大記録達成を大いに期待したい。

 開幕から4試合連続で2ケタ安打を記録するなど、今シーズンも打線は活発。この勢いを持ってすれば、チームの躍進を象徴するメモリアルな場面は自ずと増えるだろう。さすれば連覇の夢は現実味を帯びてくる。そして、秋には日本一記念グッズを手に歓喜に浸りたい。


文=井上智博(いのうえ・ともひろ)

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