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柳田悠岐(ソフトバンク)が突き進む三冠王への道。最大の壁は本塁打王を狙う助っ人スラッガーたちだ

柳田悠岐(ソフトバンク)が突き進む三冠王への道。最大の壁は本塁打王を狙う助っ人スラッガーたちだ

 オールスターゲームが終わって後半戦に突入したペナントレース。パ・リーグは楽天とソフトバンクが3位以下を大きく引き離す一騎打ちを演じており、熾烈な優勝戦いから目が離せない。

 パ・リーグの個人記録に目を向けると、打率、本塁打、打点の打撃主要3部門のトップに柳田悠岐(ソフトバンク)の名前が並ぶ。

 このまま突き進むことができれば、2004年の松中信彦(元ソフトバンク)以来、13年ぶりの三冠王誕生となる。しかし、まだ60試合近く残っており、まったく予断を許さない状況だ。

 なかでも本塁打王獲得は難関に映る……。そこで今回は、柳田の三冠王ロードにおける本塁打王争いのライバルをチェックしたい。

(成績は7月17日現在)

デスパイネとのデットヒートが最終盤まで続く!?


 23本塁打で1位を走る柳田を1本差でピタリを追いかけるのは、今季から同僚になったデスパイネ(ソフトバンク)。7月15日のオールスター第2戦(ZOZOマリンスタジアム)では強風をものともせずに本塁打を放ち、あらためて怪力ぶりをアピールした。

 7月17日の西武戦(ヤフオクドーム)でも、3四球とマークされる柳田を尻目に早速、後半戦初本塁打。虎視眈々と柳田を追い抜く機会をうかがっている。

 ちなみにデスパイネの本塁打率(1本塁打を打つために平均して何打数必要かを示す指標)は12.3で、柳田の本塁打率は12.2とほぼ互角だ。

 ソフトバンクの残り試合は59試合。1試合平均4打席と仮定して、両者がこのままのペースで打ち続けると柳田、デスパイネともに上積みは19〜20本塁打。最終的に、柳田が42〜43本塁打、デスパイネが41〜42本塁打と想定できる。2人の熾烈なデットヒートが最後まで続きそうな気配だ。

怖いのは4番・ウィーラー


 もう1人、気になるのはウィーラー(楽天)。開幕当初は主に3番だったが、交流戦の中盤から4番に定着したところ調子が上向き、オールスターゲーム前の10試合で5本塁打と大暴れした。

 これまた本塁打率を算出すると、3番時に21.6だったものが4番時で11.4まで跳ね上がっている。つまり、3番のときよりも倍近いペースで本塁打を打っているということになり、まさに量産態勢に入ったと言っていい。

 楽天の残り試合は68試合。1試合平均4打席と仮定して、この本塁打率で打ち続けると23〜24本塁打の上積みと想定できるので、最終的には43〜44本塁打となる。逆転で本塁打王を獲る可能性は十分だ。

 ウィーラーが本塁打を打ちまくり、タイトル獲得が実現したなら、楽天が優勝する可能性も高くなる。三冠王を逃し、優勝まで楽天にさらわれるとなると柳田としては踏んだり蹴ったりだろう。


マネーパワーがどちらに転ぶか


 柳田の三冠王を阻止する大穴候補として挙げたいのがロメロ(オリックス)だ。4月末から1カ月近く離脱し、ここまでの出場数は50試合ながら16本塁打を放っている。

 ロメロの本塁打率は11.6。残り試合は69試合。前述の計算と同じく1試合平均4打席で仮定すると上積みは21〜22本塁打で、最終的には37〜38本塁打。この計算だと本塁打王には、やや足りない。

 しかい、さらに日本の投手に慣れてくる後半戦にペースを上げてくる可能性は十分に考えられる。この「未知数」がロメロを大穴に推す理由だ。

 ちなみに、早くも残留決定のニュースが流れ、来季の年俸が現在の約1億円から4倍以上になることが伝えられた。もしかすると安堵感からモチベーションが下がってしまう恐れもあるが……ブーストに期待したい。


なんとしても本塁打王に!


 なお、本塁打部門以外は、打点は追いかけるペゲーロ(楽天)とデスパイネに10打点以上の差をつけているので、このまま駆け抜けられそうだ。

 打率は銀次(楽天)と「厘差」での争いをしているが、柳田が62四球、銀次が36四球と倍近い四球を稼いでいるので、柳田にアドバンテージがあると見る。例え銀次が追い抜いたとしても、最後までリードを保ち続けるのは厳しそうだ。

 これらは、あくまで「柳田が順調だったら」という前提での話だが、本塁打王をなんとか獲得できれば、三冠王ロードに青信号が灯るだろう。

 と、ここまで書いていて、柳田という日本の野球史に残る稀有な選手と同じ時代に生きているんだなあ……と、あらためて感じた。


文=森田真悟(もりた・しんご)

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