週刊野球太郎
中学、高校、プロ・・・すべての野球ファンのための情報サイト

通算200ホールドは史上2人目の快挙!「日本ハムに引き留められた男」宮西尚生はオンリーワン


 5月14日の西武戦で、パ・リーグ初の通算200ホールドを達成した日本ハムの宮西尚生。昨季オフに左ヒジのクリーニング手術を行い、さらに昨年末には右手小指を骨折。おかげで開幕には間に合わなかったが、4月8日の1軍登録以降、ブルペンに欠かせない戦力としていつもと変わらぬ姿を見せている。

日本ハムリリーフ陣の“生き字引”


 プロ入り1年目から、リリーフとして8年連続50試合登板を続けるタフネスサウスポー。この8年という月日。すでに現役を退いたマイケル中村(MICHEAL)、建山義紀、菊地和正、榊原諒らとリリーフ陣を形成していたことを考えると、いかに過酷なポジションで歴史を刻んできたかがわかる。

 特に2012年は、増井浩俊や武田久とともに、勝利の方程式としてリーグ優勝に大きく貢献。翌年以降も、クロッタ、カーター、鍵谷陽平、白村明弘など「相方」は毎年変わっても、宮西は常に試合終盤の厳しい場面で登板を続けているのだ。

球団から引き止められて残留した“快挙”


 宮西は2014年、国内FA権を取得したが、球団から「複数年契約の高評価」で引き止められた形でFA行使せずに残留した。これが他球団であれば特に驚くような話ではないが、日本ハムにおいて「選手の慰留」は異例の出来事。

 過去に日本ハムは、FAで小笠原道大、藤井秀悟、森本稀哲、鶴岡慎也、大引啓次、小谷野栄一らがチームを去った。また、ポスティングでダルビッシュ有、トレードで糸井嘉男を放出。「去る者は追わず、自前の育成選手の出場機会に充てる」というチーム方針が頑なに守られている。

 それでも宮西は引き止めた。これはつまり、「宮西に代わる選手はいない」ということにほかならない。


 今季、宮西はすでに16試合に登板して防御率1.69、10ホールドと好調を維持(5月30日現在)。次なる記録は、あと残り20試合を切ってカウントダウンに突入した通算500試合登板だ。


文=サトウタカシ (さとう・たかし)

記事タグ
この記事が気に入ったら
お願いします
本誌情報
雑誌最新刊 野球太郎No.32 2019ドラフト直前大特集号 好評発売中
おすすめ特集
2019ドラフト指名選手一覧
2019ドラフト特集
野球太郎ストーリーズ
野球の楽しみ方が変わる!雑誌「野球太郎」の情報サイト
週刊野球太郎会員の方はコチラ
ドコモ・ソフトバンク
ご利用の方
KDDI・auスマートパス
ご利用の方