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躍動する89(やきゅう)年世代! 広島の明日を担うブレイク間近の若き選手たち


 現在、広島では1989年生まれの選手がこぞって躍動している。

 交流戦が始まった5月31日、土生翔平が苦節5年で初の1軍昇格(残念ながら、6月6日に2軍降格)を果たしたことで、在籍している7名の同学年選手全てが1軍でプレーしたことになった。

 今年で27歳となる89(やきゅう)世代、今後の数年間は、彼らが中心となってチームを引っ張って行くこととなるだろう。そんな広島の希望、1989年生まれの選手たちを紹介してみたい。

他球団でも中心選手を擁する1989年世代


安部友裕:1989年6月24日生まれ
2007年高校ドラフト1位

丸佳浩 :1989年4月11日生まれ
2007年高校ドラフト3位

野村祐輔:1989年6月24日生まれ
2011年ドラフト1位

菊池涼介:1990年3月11日生まれ
2011年ドラフト2位

土生翔平:1989年8月16日生まれ
2011年ドラフト4位

田中広輔:1989年7月3日生まれ
2013年ドラフト3位

ブレイディン・ヘーゲンズ:1989年5月12日生まれ
今季広島へ入団

 他球団では菅野智之、小林誠司(ともに巨人)、中田翔(日本ハム)など、日本を代表する選手を擁する89年世代。

 ちなみに、菅野と田中は、東海大相模高、東海大でチームメイト。野村、小林、土生は、2007年夏の甲子園の準優勝校・広陵高のチームメイトでもある。そんな奇妙な縁のある89年世代だが、活躍選手の多さでは広島がナンバーワンといえるだろう。

それぞれがチームの中心選手へ


 菊池、丸のキクマルコンビは、2013年からチームの顔として定着。コンビの前を打つ1番打者を、今季から田中が担い、ここまでチームを牽引している。打撃力で躍進する広島の最大のウリが、1番田中、2番菊池、3番丸の89年トリオなのだ。

 また投手の野村は、現在、チームメイトのクリス・ジョンソンと並んでハーラートップタイの6勝を挙げ、投手陣の柱の1人として活躍。メジャー挑戦のため退団した前年までのエース・前田健太(ドジャース)の穴を埋めようと奮闘中だ。


遅れてきたドラ1・安部友裕


 そんな彼等の中でも、特に注目したいのが、2007年高校ドラフト1位の安部友裕。今季は、オープン戦で結果を出し、2013年以来の開幕1軍入りを勝ち取った。

 シーズン当初は中日から移籍してきたエクトル・ルナのバックアップに甘んじていた安部は、ルナの負傷により三塁手としてスタメンでの出場が激増。6月7日現在、43試合の出場で打率.294、3本塁打、18打点と、ルナの穴を補う活躍をみせている。

 特に目立つのが、チャンスでの強さと、長打の多さだろう。長打率.468は、規定未満ながらリーグトップクラス、得点圏打率も.333と、こちらもリーグ上位の成績だ。

 内野手としてはかなりの大柄ともいえる181cm、81kgの恵まれた体格を持ち、大型内野手としての期待は高かった安部。しかし、その体格とは裏腹に、課題はパンチ力不足にあった。その課題を克服するためにオフシーズンは筋力トレーニングに励んで肉体改造をしたことが、今シーズンの躍進につながったといえる。

 元々、2軍では格の違う活躍を見せてきた安部。盗塁王のタイトルを獲得するなど、走塁力はチーム屈指だ。また内野は全ポジション、時として外野も守れるユーティリティプレーヤーとしても存在感を示している。そんな安部が打撃開眼となれば、待望の大型内野手の誕生を期待せぬわけにはいかない。

 ドラフト1位で入団しながら、自分よりも下位で入団した選手、あとから入団した選手に先を越されてきた。特に同級生でもある、菊池、田中が二遊間で活躍する様を見ている安部は、恐らく歯がゆい気持ちもあっただろう。

 それでも腐ることなく邁進してきたからこその今だ。遅れてきたドラフト1位の巻き返しに注目したい。そして、広島を担うであろう1989年生まれの選手達のこれからにもさらに注目していきたい。


文=井上智博(いのうえ・ともひろ)

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