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浮かれるべからず! 広島は15年連続Bクラス…。各球団の“暗黒時代”はいつ? セ・リーグ編

浮かれるべからず! 広島は15年連続Bクラス…。各球団の“暗黒時代”はいつ? セ・リーグ編

 オープン戦開幕。この時期はケガ人の情報を除けば、とにかくポジティブな話題が多い。

 だがコアなファンになればなるほど、隠された不安も見えてくる。「もしかして暗黒時代では?」。贔屓のチームを見て、そう思ったときにはもう遅い。来る暗黒時代に備え、各球団の前回の暗黒時代をおさらいしてみたい。

広島【1998〜2012年】



 黄金期到来と見られている広島だが、黎明期に次いで2000年代前後はどん底。2000年代前半は阪神、後半は横浜の壮絶な暗黒時代と時期が被ったために最下位は2005年の1度きりだが、1998年から15年連続Bクラス。旧広島市民球場で健気に頑張る貧乏球団だった。

 現在は観客数も増え収益は安定したものの、FA戦線で流出が続けば暗黒時代転落もあり得る!? 順調なら今年からは主力が続々とFA権を取得するだけに少し不安だ。

阪神【1987〜2001年】



 リーグ優勝9回、日本一1回は歴史の長さから見て少ない気もするが、通史で見ると5188勝4857敗310分。そこまで弱くはない阪神。「ダメ虎」の印象が染みついてしまったのは、1990年代から2000年代初頭にかけての低迷だろう。

 1985年に21年ぶりのリーグ優勝と初の日本一という歓喜に沸いたが、徐々に綻びが出始め、その優勝時も決して安泰ではなかった投手陣が崩壊。その後、バースの退団、恒例のお家騒動などが続いた。選手と監督の対立も多く、新庄剛志と藤田平監督、メイと野村克也監督の確執は有名だ。

 1992年には新庄、亀山努、久慈照嘉らが台頭し、2位に食い込んだが、ここで勢いに乗れなかったのが響いた。当時は球団の財布の紐が固く、選手のモチベーションを下げた。

 この暗黒期では自前の助っ人野手も、とにかく当たらず。1チームで「ダメ助っ人列伝」が語り継がれるほどだった。「グリーンウェル」「4番・平塚(克洋)」など低迷を象徴するキーワードも山盛り。

 ただし、平塚に関しては1997年には打率.293、17本塁打とそこそこの活躍をしており、さらに打順は5番が多かった。暗黒時代の阪神に身を置いてしまったがために「暗黒の象徴」とされてしまった……。


DeNA【2002〜2015年】



 DeNAは前身の大洋、横浜時代を含めると長い歴史があるが、1950年からこれまでセ・リーグ優勝が2回。歴史的にはなかなか暗黒時代が長い球団だ。

 特筆すべきなのは横浜時代に訪れた2000年代の低迷。2002年から2004年まで3年連続最下位、2008年から2012年まで5年連続最下位を記録し、2005年の3位を除けば、2002から2015年の間は、2005年の3位を除きBクラスに沈んだ。

 今でこそ、2年連続CS進出で盛り上がっているが、コアファンはまだまだネガティブ思考。いつ暗黒時代に戻るのか、密かに怯えているという。


巨人【2005〜2006年】



 1936年から現在に至るまで、2年連続のBクラスは2005、2006年の一度きり。ただし、2006年も高橋由伸、小久保裕紀、阿部慎之助のケガが響いた結果。真の暗黒時代は見ていない。トンネルの入口は今なのかも知れない。

 巨人ファンは歴史的な強さが背景にあってか、かなり懐が深いイメージがあるが、暗黒時代に入るとどうなるのか。ちょっぴり気になるところだ。


中日【2013年〜】



 1950年に始まった2リーグ制以降、最下位は6回のみで基本的には常勝の範疇に入る中日。2002年から2012年にかけては11年連続Aクラス。思い返せばそこが黄金期だったのかもしれない。

 しかし、2013年以降、5年連続Bクラスで球団ワースト記録を更新中。暗黒時代は間違いなく今現在だ。

 観客動員数が伸びず悩んでいるが、その背景には名古屋のファンが「強い中日」に慣れすぎている面もある。弱い時代には弱い時代の楽しみ方があるはず。他球団ファンの暗黒経験に学び、今こそ歴史の伝道者になれるチャンスととらえたい。


ヤクルト【1982〜1990年】


 2013年と2014年に2年連続最下位になったかと思えば、2015年は一転して優勝。ムラッ気が強いのがヤクルトの歴史。昨季の大不振を意外とファンは心配していないように見えるが、暗黒時代といえば1982年から1990年にかけての9年連続Bクラスの時期だろう。

 1978年に初優勝を果たして黎明期を脱したが、当時の主力である大杉勝男、松岡弘らに年齢による衰えが見えはじめるとチームも低迷した。

 ただし、暗黒期最後の3年間にあたる1988年から1990年は関根潤三監督のもと、広澤克己、池山隆寛らが芽を出した。1990年代に入ると脂の乗った戦力と野村克也監督の手腕が組み合わさり、リーグ優勝4回を果たした。

 2013年から2014年は2年連続最下位だったが、思い返せば、山田哲人や小川泰弘が芽を出した期間だった。暗黒時代突入と思わせて、実は育成期間だった……ということがヤクルトには多々ある。ここ2年の戦いぶりは実に暗黒期突入の匂いがしたが、評価はまだ早いかも!?


文=落合初春(おちあい・もとはる)

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