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U-23ワールドカップ優勝&MVP! ソフトバンクの「次世代ブレイク」は真砂勇介で決まりだ!


 メキシコで開催された、23歳以下による「第1回WBSC U-23ワールドカップ」は、グループリーグ、スーパーラウンドともに1位で通過した日本がオーストラリアと決勝で対決。10対3で勝利し、見事第1回王者に輝いた。

 プロアマ混成チームで挑んだU-23侍ジャパンの4番を務めたのは、ソフトバンクの真砂勇介。MVPを獲得する大活躍を見せた。

大谷世代のミギータ!


 真砂は1994年生まれ、大谷世代の22歳。京都の府立・西城陽高校から2012年にドラフト4位でソフトバンクに入団した。

 走攻守の三拍子が揃った真砂への評価は高く、ファーム時代の柳田悠岐を知る藤本博史2軍コーチは、ギータ級のパワーを持つ右打ちの真砂を「ミギータ」と命名した。

 ウエスタン・リーグでは今季90試合に出場し打率.295、7本塁打、44打点、18盗塁。1軍登録も2度果たしたが、残念ながら出場機会はなかった。


4本塁打で大会MVP


 そんな真砂が「ヤング侍ジャパン」では4番レフトでフル出場。初戦のニカラグア戦ではタイムリーツーベースを含む2安打を放つと、チャイニーズ・タイペイ戦では4安打4打点の大活躍を見せた。

 アルゼンチン戦では同点の2ランホームラン、宿敵・韓国戦でも1点を追う7回にレフトスタンドへの特大ホームランをぶっ放した。

 真砂は韓国戦まで打率5割超えで全試合打点を挙げる活躍を見せたが、パナマ戦では2度のチャンスに凡打し4タコ。チームは2対3で初黒星を喫した。続くメキシコ戦でもノーヒットと当たりが止まったままだったが、決勝のオーストラリア戦では勝負を決定づける大きなホームランを放つ。

 真砂は全9試合で33打数15安打、4本塁打、14打点の活躍で大会MVPとベストナインを獲得した。

神ってる鈴木誠也も国際舞台をステップにブレイク!


 2014年に台湾で開催されたIBAF 21Uワールドカップでは、鈴木誠也(広島)や北條史也(阪神)がチームの中心として活躍。両選手の今季の活躍は、説明するまでもないだろう。

 世界の舞台での大活躍で来季の真砂の活躍も楽しみ…と書きたいところだが、ソフトバンクの外野レギュラー争いはというと…。

 「本家ギータ」の柳田をはじめ、侍ジャパンメンバーの中村晃に2014年の首位打者・長谷川勇也、交流戦MVPの城所龍磨、福田秀平と層が厚い。そして、真砂とともにウエスタン・リーグ5連覇のために戦った上林誠知や釜元豪もいる。

 過酷な国際試合で結果を出した真砂が、熾烈なチーム内レギュラー争いを制し、NPBの舞台でも活躍することができるか。


文=溝手孝司(みぞて・たかし)
札幌在住。広告代理業を営みながら、ライター、イベントなどスポーツ関連の仕事もこなす。北海道生まれなのにホークスファン歴40年。真砂同様U23代表となった笠原大芽は決勝の先発マウンドに立つも3失点で降板。こちらもチームに戻れば熾烈な1軍枠が待っているが、頑張ってほしい。

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