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【南関東地区編】シーズン前はこんな評価でしたが、2カ月経った後のドラフト候補たちはどう見えますか?

松井 裕樹 マツイ・ユウキ
桐光学園(神奈川県)/投手
174cm74kg/左投左打


■今春の成長ポイント
コンスタントに15奪三振!
■コメント
持ち球の質には文句のつけようなし。特にタテのスライダー。本人は<カープ>と表現しているのか、落差とブレーキと変化点の近さがハンパじゃない。毎日捕球しているレギュラー捕手さえ戸惑う。昨秋驚かされたのは、速球の質。これもすごい。粘っこい回転で伸びてスイングの上を通過する大隣憲司(ソフトバンク)の速球のようだ。

金子 一輝 カネコ・カズキ
日大藤沢(神奈川県)/遊撃手
182cm73kg/右投右打

■今春の成長ポイント
打撃のパワーアップはなされたか
■コメント
フィールディングのセンスなら間違いなく全国クラス。グラブさばき、捕球→送球の軽快さやリズム感には天才性がはっきり。反面、軽率にも見えるから、好みが分かれる選手かも。深いカットの位置からほとんど見ないで投げるバックホームで走者を刺したり、勝負がかけられるのは魅力。この野球センスで、打が伸びないわけがない。

渡邉 諒 ワタナベ・リョウ
東海大甲府(山梨県)/遊撃手
178cm78kg/右投右打

■今春の成長ポイント
併殺時のスナップスロー
■コメント
三遊間から刺せる肩はある。反面、定位置より一塁側の打球のスローイングがちょっと危なっかしい。捕球点で小足を使って腰を割って、コンパクトなスナップスローが使えれば…今は勢いで投げているような。昨夏の甲子園、三塁ベース直撃の打球を追って、即二塁に返球したスピードには目を奪われた。打撃センスは言うまでもなし。

渡辺 圭 ワタナベ・ケイ
東海大甲府〜東海大(首都大学リーグ)
投手/171cm69kg/左投左打

■今春の成長ポイント
ストライク先行で投げられる制球力
■コメント
先頭打者や、2死走者なしからの四死球でバックを守る野手やダグアウトを心配させたり、落胆させたり。昨季はそんな不用意な投球が見られた。セットポジションからでも球威が落ちないパワフルな投球、変化点の近いスライダー、カーブ、落ちる系との緩急は、左腕だけに大きな魅力だ。変わり身を待ち望んでいる人は多くいるはず。

鈴木 昂平 スズキ・コウヘイ
東海大菅生〜東海大(首都大学リーグ)
遊撃手/175cm79kg/右投右打

■今春の成長ポイント
バッティング面の実戦力
■コメント
間違いなく学生球界のフィールディング名人の一人。打球に入っていくリズム、しっかり腰が割れて低い目の位置のまま流動性のある捕球→送球。しかし何より称賛されるべきは、打球に備える集中力と想定能力。打球想定があるから1球1球体重移動できている。今季は上位打線か。ほとんど芯で捉える打撃練習。実戦で打てないわけがない。

岩貞 祐太 イワサダ・ユウタ
必由館〜横浜商科大(神奈川大学リーグ)
投手/182cm78kg/左投左打

■今春の成長ポイント
球速帯アップ
■コメント
カーブ、スライダー、チェンジアップを交えて打たせてとる投球で、昨秋は実戦力の点でもはっきり成長の跡を見せた。今季は同じ四年生の速球左腕・西宮悠介との両輪でリーグ戦制覇の大きなチャンス。スリークオーターからリリースの見にくいタイプだけに、基本になる速球をまずアベレージ140キロ前半に上げたい。

三上 朋也 ミカミ・トモヤ
県岐阜商〜法政大〜JX‐ENEOS(24歳)
投手/190cm85kg/右投右打
■今春の成長ポイント
投球のパワーアップと球速アップ
■コメント
入社と同時にローテーションで投げ、都市対抗優勝を経験。長身以上の球筋の角度が素晴らしく、この角度で打者を圧倒している。タテ・横のスライダーとフォークを右打者の外角低めにこれだけコントロールできる右の大型オーバーハンドは滅多にいない。但し、今のままなら<変化球投手>。変化球を光らせるだけの速球がほしい。

岡本 健 オカモト・ケン
神戸国際大付〜かずさマジック(21歳)
投手/177cm80kg/右投右打

■今春の成長ポイント
5〜6イニング全力投球可能なスタミナ
■コメント
練習に取り組む態度、ピッチングを探求する向上心、マウンドに上がったら全力で役割を全うしようとする責任感。チームを背負う者としての精神性は素晴らしい。調子が出ない試合でも、打者をはぐらかすようにして相手の読みとタイミングを外しながらアウトを重ねていく。社会人のプレッシャーの中でも通用する心身のスタミナを。

鹿沼 圭佑 カヌマ・ケイスケ
桐生第一〜東洋大〜JFE東日本(25歳)
投手/178cm80kg/右投右打

■今春の成長ポイント
ロングイニングでの投球に期待
■コメント
実戦力は一級品。マウンド姿はこじんまり見えるが、いざ投球が始まると印象は一変。軽快なテンポで両サイドに140キロ前半の速球、スライダー、シンカー、フォークを駆使して、あっという間に追い込んで凡打に打ち取る。速球には空振り三振を奪ったり、バットを粉砕できる球威も。構えたミットへ70%きめられる制球力も兼備。

田畑 秀也 タバタ・シュウヤ
桐蔭学園〜JX‐ENEOS(22歳)
中堅手/180cm70kg/右投左打

■今春の成長ポイント
強豪のリードオフマンに定着できるか
■コメント
3月のスポニチ大会での代打走者一掃三塁打で始まった昨季だったが、レギュラー定着はかなわずに終わった。それでも起用された試合では持ち前の勝負度胸と50m6秒を切る快足を飛ばして、チームの勝利に貢献できる男になりつつある。必ずしも理想のフォームではないスローイングだが、クイックスローでカバー。実戦力は高評価できる。

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