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星野仙一氏の追悼試合は3月3日と10日。あらためて監督としての軌跡を振り返る

星野仙一氏の追悼試合は3月3日と10日。あらためて監督としての軌跡を振り返る

追悼試合はゆかりの地で開催


 1月4日、すい臓がんのため亡くなった星野仙一氏の追悼試合の日程が関係球団から発表された。

■3月3日(土)
中日対楽天
ナゴヤドーム(試合開始12:30)

 監督時代に慣れ親しんだナゴヤドームで3月3日に行われる。両チームが喪章をつけ、球団旗は半旗、試合前に黙とう。在りし日の星野氏の映像を放映し、献花台の設置も予定されている。

■3月10日(土)
阪神対中日
甲子園球場(試合開始13:00)

 甲子園でも、球場外に献花台を設置。両チームが喪章をつけ、試合前に追悼映像の放映などが行われる。

 ここで、あらためて星野氏の監督としての足跡を振り返ってみたい。

新人を積極的に起用した中日時代


■第一次中日時代
在籍年:1987年〜1991年
順位:2位、1位、3位、4位、2位
成績:652試合 348勝283敗21分 勝率.552

 1988年は小野和幸が18勝で最多勝、郭源治が37セーブで最多セーブとMVPを獲得。野手陣では落合博満、宇野勝、新人王を獲得した立浪和義らの活躍もあり、監督として自身初のリーグ優勝を果たした。

■第二次中日時代
在籍年:1996年〜2001年
順位:2位、6位、2位、1位、2位、5位
成績:809試合 418勝385敗6分 勝率.521

 1999年は野口茂樹が19勝。野手陣では切り込み隊長の関川浩一が.330の高打率を残し、ゴメスが36本塁打、109打点と大暴れ。星野監督は、前年ドラフト1位の福留孝介と2位の岩瀬仁紀を、年間を通して起用。福留は16本塁打、岩瀬は中継ぎで65試合に登板し、10勝と期待に応えた。

アグレッシブな補強で阪神18年ぶりの優勝


■阪神時代
在籍年:2002年〜2003年
順位:4位、1位
成績:280試合 153勝121敗6分 勝率.558

 球界随一ともいわれた人脈を駆使し、パワフルな戦力補強を敢行した阪神時代。就任2年目の2003年には、2位の中日に14.5ゲーム差の独走で阪神18年ぶりの優勝を達成。生え抜きの赤星憲広、今岡誠、桧山進次郎、井川慶、藪恵壹、移籍組の金本知憲、片岡篤史、下柳剛、伊良部秀輝、広澤克実、助っ人のアリアス、ムーア、ウィリアムスらを見事に束ねた。


東北に勇気を与え、自身初の日本一


■楽天時代
在籍年:2011年〜2014年
順位:5位、4位、1位、6位
成績:536試合 262勝254敗20分 勝率.508

 就任直後の2011年3月に東日本大震災が発生。星野監督のリーダーシップにより、選手が被災各地に駆けつけ、東北全体を勇気づけた。3年目の2013年には、楽天球団創設9年目にして初のリーグ優勝。田中将大が24勝無敗という、空前絶後の記録を樹立した。日本シリーズでも生涯の宿敵・巨人を破り、選手時代も含め自身初の日本一に輝く。

 なお、監督としての通算成績は2277試合で1181勝1043敗53分、勝率.531。この勝利数は歴代10位の記録となっている。


文=藤山剣(ふじやま・けん)

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