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【交流戦事件簿 選手編】9回無安打でノーノー未遂の金子千尋(オリックス)にメヒアのミット投げ…

文=森田真悟

【交流戦事件簿 選手編】9回無安打でノーノー未遂の金子千尋(オリックス)にメヒアのミット投げ…
 2004年の球界再編に端を発し、2005年からスタートしたセ・パ交流戦(以下、交流戦)。

 始まりから波乱に満ちていたが、13年の歴史の中には交流戦ならではの出来事も巻き起こった。それはまさに事件と呼べるものだ。

 週刊野球太郎では、「交流戦事件簿」と題して2回に渡ってお届け。前回のチーム&リーグ編に続き、今回は選手にスポットを当てたい。

ファンサービスのつもりが大目玉……


 球界随一のエンターテイナーであり、ハプニングメーカーとしても名高かった新庄剛志(元日本ハムほか)。それだけに交流戦でも、もちろんやらかしてしまった。

 シーズン限りでの引退を表明した日本ハム時代、2006年の交流戦でのこと。5月18日の阪神戦で事件は起こった。この試合前、新庄は古巣・阪神の関係者から、「現役引退記念」と称したプレゼントを受け取る。中身は阪神時代の新庄のユニフォームで、気をよくした新庄はそのユニフォームを着て試合前の練習に臨んだ。

 あくまでファンサービスの一環で、この振る舞いに阪神ファンは大ウケだったが、日本ハムや連盟から大目玉。宇宙人と呼ばれた新庄の自由な考えは、なかなか理解されないようで……。

9回無安打の金子千尋が「ノーノー未遂」に……


 「ノーヒットノーラン未遂」と聞いて、パッと思いつくのは西口文也(西武コーチ)。その陰に隠れているが、金子千尋(オリックス)も交流戦で悲劇的なノーノー未遂事件を起こしている。

 2014年5月31日の巨人戦、金子は9回を無安打、4四球、1失策に抑える。オリックスのホーム・京セラドームでの試合だったため、9回裏にオリックスが1点取ることができればサヨナラ勝利。ノーヒットノーランの大記録が完遂するという状況に持ち込んだ。

 そして、金子の力投に応えたいオリックス打線は、2死ながら満塁までこぎつけ、「さぁ! サヨナラ!!」というチャンスを作る。しかし、ここで打順が回ってきたのは、なんと渦中の金子だった。2014年の交流戦は、10周年記念ということで制度を変え、セ・リーグの本拠地でのみDHを採用していたのだ。

 さすがに代打を送られる金子。代わって打席に立った駿太にすべてを託したが、駿太があえなく凡退。大記録を逃してしまった。

 それでも、チームが勝てば少しは報われるところだったが、12回に点を失い、0対1で敗退。金子にとっては、まさに踏んだり蹴ったりの1日となった。

我を忘れて投げつける!?


 続いては守備の珍プレーを紹介しよう。2015年6月7日に行われた西武対DeNAの一戦、主役は西武の一塁手・メヒアだ。

 メヒアは、一二塁間に転がってきたゴロをさばこうとしたところ、ボールがグラブの隙間に挟まってしまうという珍事が勃発。ボールがきつくハマって抜けなかったため、業を煮やしたメヒアは一塁ベースカバーに入った郭俊麟にミットごと投げる選択をした。

 しかし、上手で投げたせいかボールは空中でミットから外れ、一塁とは違った方向に転々……。普通なら下手でトスするように投げるシーンだが、パニックになっていたことが容易に推測できるメヒアの珍プレーだった。

いずれ劣らぬ歴史的珍事


 確信犯的なプレーから窮地に陥ったからこそ起こるハプニングまで、様々な人間模様が垣間見えるプロ野球の珍事。

 なかには、当事者にとってもファンにとっても「たまったもんじゃない」と思う出来事もあるが、時が経てばきっと笑って振り返ることができる。

 今年も後世に語り継がれる珍プレーは起こるのか? いや……、ぜひ起こってほしい! と思うのは筆者だけだろうか。

文=森田真悟(もりた・しんご)

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