週刊野球太郎
中学、高校、プロ・・・すべての野球ファンのための情報サイト

センバツドラフト候補名鑑〜北海道・中国地区編

北海道地区有望選手

伊藤 優希 Ito Yuki
駒大苫小牧高新3年/外野手
右投右打/175センチ72キロ



■最注目ポイント/甲子園の土を蹴りあげ芝に躍動する足に注目
■どんな選手?/9年ぶりに春の甲子園に帰ってきた駒大苫小牧のニューヒーロー候補。秋は2番、神宮大会では1番センター。50メートル5秒8の自慢の足は対戦校の脅威で中学時代には日本代表経験もある。何度もピンチを救ってきた驚異的な守備範囲と献身的なカバーリングで観衆を唸らせる。打撃もいい。右打席から広角に鋭い打球を放ち、バントも巧み、チームの代名詞でもある積極的な走塁も必見。甲子園での美しい立ち居振る舞いが楽しみだ。
■プロ選手で例えたら
→右投右打にした岡田幸文(ロッテ)


■北海道担当ライタープロフィール
長壁 明(おさかべ・あきら)/1968年生まれ。札幌在住の高校野球ライター。北海道高校野球雑誌「北の球児たち」を2011年に創刊し、取材、撮影、編集、営業とすべて一人でこなしている。3月上旬に第10号を発売する。北海野球部部史を編纂し高校野球史にもこだわる。


中国地区有望選手

柳川 健大 Yanagawa Takehiro
岩国高新3年/投手
右投右打/184センチ71キロ


■最注目ポイント/相乗効果を生む糸を引くようなストレート
■どんな選手?/昨夏までは三塁手として出場。投手に専念して間もない昨秋は、強気のピッチングを貫き、一気に中国チャンピオンに輝いた。長身から糸を引くようなストレートが低めに決まることで、必殺スライダーの効果も増して、絶大な威力を発揮する。並み居る強打者たちのスイングの芯をことごとく外した。続く神宮大会では沖縄尚学に大量失点を奪われ、投手としての若さも露呈されたが、それも大きな経験。まだ肩が若く、春先には筍から脱皮した若竹のようにすくすく伸びる予感がしてならない。
■プロ選手で例えたら
→岩隈久志(マリナーズ)


二十八 智大 Tsuchiya Tomohiro
岩国高新3年/一塁手
右投左打/176センチ90キロ


■最注目ポイント/ミートセンスの先にみえるアーチ
■どんな選手?/いかにも鋭い打球を飛ばしそうな体格と太い腕っ節。昨秋の中国大会で圧巻弾を放ったように長打力がセールスポイントと思いきや、今のところ最大の武器はミートセンス。ボールを運ぶ感覚に優れ、状況に応じた打撃が光る。今春、NTT東日本に進む兄・貴大は、中央大の主将で4番を張った逸材で、岩国高OBでもある。憧れの兄に追いつくために、まずは守備力を含めた総合力のアップも必要だが、ミートセンスを極めようとする先にアーチがみえてくると未来が広がる。
■プロ選手で例えたら
→井上晴哉(ロッテ)


川本 拓歩 Kawamoto Takuho
岩国高新2年/二塁手
右投左打/178センチ71キロ


■最注目ポイント/容赦ない攻撃力
■どんな選手?/一見、華奢なイメージだが、初球からガンガン振ってくるし、スタンドにも放り込める。それでいて、狙いすましたようにバットをしならせて、バシッと左方向へもさばく。さらに50メートル走6秒3というタイム以上に速く見える脚力は、それだけでも武器であり、出塁するだけで相手バッテリーの警戒も強まる。とにかく相手が息つく暇もないほどに、果敢に攻めまくる。そんなイメージで熱い視線を注げば、おのずとこの選手のよさが見えてくるだろう。
■プロ選手で例えたら
→西川遥輝(日本ハム)


山岡 就也 Yamaoka Shuya
広島新庄高新3年/投手
左投左打/177センチ82キロ


■最注目ポイント/先輩を目指して、こだわったストレート
■どんな選手?/中学時代は軟式で公式戦未勝利という無名の左腕が、一気に駆け上がろうとしている。両腕を大きく広げる独特のフォーム。とにかく腕が振れるし、ほどよい荒々しさもいい。昨秋は打たせて取る投球の幅も覚え、中国大会準V。それでも「田口(麗斗/巨人)さんのように速い球を投げたい」とストレートにこだわる。憧れである同校の一つ先輩・田口麗斗でさえ、成し遂げられなかった聖地・甲子園。両腕を大きく広げ、どんな羽ばたきをみせるのか、期待は高まるばかりだ。
■プロ選手で例えたら
→田口麗斗(巨人)


阪垣 和也 Sakagaki Kazuya
広島新庄高新3年/中堅手
右投右打/178センチ78キロ


■最注目ポイント/強力なエンジン
■どんな選手?/3割、30本、30盗塁。プロ野球において1シーズンにこの成績を残すことを「トリプルスリー」と言われているが、それを成し遂げられるような強力エンジンを搭載している。昨秋は練習試合と公式戦を含め45試合で3本塁打と、本塁打の数字だけをみると少し寂しい気もするが、ヘッドを走らせる技術が卓越しており、緩急にも対応できる天才肌でもある。中学時代にはマツダスタジアムで豪快な一発を放り込んでおり、大舞台になればなるほど、その力を発揮するタイプだ。
■プロ選手で例えたら
→簑田浩二(元阪急ほか)


■中国地区担当ライタープロフィール
アストロ/1973年生まれ、徳島県出身。熊本を根城とし、九州全域はもとより中国地区まで渡り歩き有望選手を探す。大学時代は軟式野球部の監督兼選手として全国準V。

記事タグ
この記事が気に入ったら
お願いします
本誌情報
雑誌最新刊 野球太郎No.32 2019ドラフト直前大特集号 好評発売中
おすすめ特集
2019ドラフト指名選手一覧
2019ドラフト特集
野球太郎ストーリーズ
野球の楽しみ方が変わる!雑誌「野球太郎」の情報サイト
週刊野球太郎会員の方はコチラ
ドコモ・ソフトバンク
ご利用の方
KDDI・auスマートパス
ご利用の方