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ドラフト大特集! 公立の星・山本拓実(市西宮)らプロ志望届を提出した注目の高校生投手

ドラフト大特集! 公立の星・山本拓実(市西宮)らプロ志望届を提出した注目の高校生投手

 9月の週刊野球太郎では「侍ジャパンU-18日本代表」「プロ志望届」など様々な切り口で注目のドラフト候補を眺めていく。

 清宮幸太郎(早稲田実)、安田尚憲(履正社)、中村奨成(広陵)ら世代トップクラスの選手たちの幾人かは、WBSC U-18ベースボールワールドカップを戦っていたこともり、まだ進路を表明していない。

 一方で多くの高校生たちがプロ入りを夢見てプロ志望届を提出している(9月7日現在)。今回は、すでにプロ志望届を提出した選手のなかから注目の素材型候補にスポットを当てたい。

創志学園の「二刀流」難波侑平


 まずは創志学園の「二刀流」として注目の難波侑平。2年時から主軸を任され、2年春、夏、3年春と甲子園に3度出場している。

 2年時は高田萌生(巨人)が絶対的エースとしてチームを引っ張っていたために背番号「7」で出場。打率.200(10打数2安打)と結果を残すことはできなかった。投手としては夏の甲子園で1試合に登板し、2回1/3、1失点の結果が残っている。

 新チームでは背番号「1」を背負い、エースとして秋季岡山県大会、中国大会に登板。11試合に登板し、85.2回を投げ防御率1.26。打っては打率.341(44打数15安打)、1本塁打、9打点。「エースで4番」にふさわしい成績を残した。

 しかし、今年のセンバツでは先発を2番手の秋山竜彦に譲り中継ぎ登板。5回2失点で福大大濠に敗れた。

 身長178センチ、体重75キロと決して大きくはないが、投手としては140キロ台半ばのストレートを武器としている本格派だ。高田先輩のようにプロ入りとなるか注目が集まる。

ドラフト大特集! 公立の星・山本拓実(市西宮)らプロ志望届を提出した注目の高校生投手

小兵ながら最速148キロの山本拓実


 甲子園出場経験はないものの、激戦区の兵庫で話題となった公立校の投手がいる。市西宮の山本拓実だ。

 山本は167センチ70キロと小柄だが最速は148キロを誇り、プロからも注目を浴びている。3年春の兵庫県大会準々決勝では、センバツに出場した報徳学園を相手に敗れはしたものの2失点完投。この好投で多くの高校野球ファンに名前が知れ渡ることとなった。

 その後、練習試合ではあるが大阪桐蔭相手にも好投。敵将・西谷浩一監督をも唸らせている。夏の兵庫大会では再び報徳学園に1対2で惜敗し、甲子園には届かなかった。

 兵庫大会敗退後からプロ志望を表明していたが、その言葉通り、9月7日にプロ志望届を提出。ドラフト制度ができて以来、市西宮からプロ入りを果たした選手は1975年ドラフト5位で近鉄に入団した山中浩次ただひとり。2人目のプロ野球選手誕生となるか注目したい。

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故障から復帰! 報徳学園に完封勝利の東晃平


 もう一人、山本と同じく兵庫に甲子園未出場のドラフト候補がいる。神戸弘陵の東晃平だ。

 東は2年時からエースとして君臨。3年春には練習試合ではあるものの、報徳学園に1対0で完封勝利を収めている。しかしその後、骨折により戦線離脱。実戦登板がほぼないまま今夏の兵庫大会へと突入した。

 兵庫大会では、昨夏の代表校・市尼崎戦で2失点完投勝利を収めるなど実力を発揮。4回戦で敗れたものの故障の影響を感じさせない投球を見せた。

 東もすでにプロ志望届を提出。最速145キロのストレートを武器としており、スカウトの評価も高い。「岸孝之(楽天)、金子千尋(オリックス)のようなピッチャーになる可能性もある」と評するスカウトもいるほどだ。

 まだまだ知名度は低いが、念願のプロ入りが叶った際には下位指名から花開いた三浦大輔(元DeNA)のような活躍を期待したい。

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文=勝田聡(かつたさとし)

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