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消えたドラフト候補……高校野球地方大会で敗れた逸材たち(投手編)

 ついに全国49地区の代表校が出揃った夏の高校野球。甲子園出場が決定したチームは、大会に向けてコンディション調整に余念がない。一方では惜しくも地方大会で敗れ、甲子園の土を踏むことができなかったチームもある。

 なかでも、地方大会前に期待されながら敗れ去ったチームには、今秋のドラフト会議での指名が有力視されている“逸材”が数多くいた。今回は、地方大会で敗れたドラフト候補投手たちを紹介しよう。

高橋純平(県岐阜商)


 いの一番に名前が挙がるのは、今年の高校生No.1右腕・高橋純平だ。岐阜大会では、なかなか登板機会がなく、スカウトたちも拍子抜け。大会の最中に、全治三週間と診断された左太もも肉離れを発症。今夏は準々決勝で1回2/3を投げただけ、チームは準決勝で斐太(ひだ)に敗れ、無念の終戦となった。

 投球フォームに美しさを感じさせる「投手らしい投手」で、長い腕を大きく振り、角度ある最速152キロの快速球を投げ込む高橋は、スカウト垂涎の逸材。ドラフト1位指名候補の夏は、あまりにも短かった。


森下暢仁(大分商)


 春から夏にかけて評価が急上昇した投手が森下暢仁だ。6月に行われた東海大相模との練習試合で、強力打線を相手に10奪三振の快投を見せた。スラリと伸びた手足、力をため込んだ胸の張り、リーチを生かして大きく前で弾かれる渾身のリリースは、最速148キロのストレートを生み出す。

 大分大会では決勝戦までコマを進めた。明豊との一戦は白熱した投手戦となり、森下も力投。しかし、3回に死球と2安打を浴びて先制を許すと、そのまま0−1で悔しい敗戦を喫した。プロ5球団のスカウトが集結するなか、味方の援護なく敗れた。ソフトバンクなどが指名を検討しているという噂もある。

小澤怜史(日大三島)


 もう1人、その姿を甲子園で見たかった投手といえば、静岡代表の静岡に敗れた小澤怜史。静岡大会の開幕戦に登板した際は、自己最速の149キロをマーク。身体能力が高く、躍動感あるフォームは、1度見たら忘れることができない美しさだ。

 2回戦で優勝候補の静岡と対峙した。この試合で、自己最速を更新する152キロを記録したが、2−5でチームは敗退。残念ながら、甲子園でその美しいフォームを見ることはできなかった。

 ネット裏には10球団のスカウトが駆けつけたといい、本人も将来的にはプロ入りを希望しているという。高校生活を終えても、まだまだ野球人生を続けるであろう逸材たち。今後も期待したい。

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