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オリックス上位進出への投打のキーマン! 西野真弘と塚原頌平のブレイクポイントは?

 チーム打率.240、18本塁打、防御率4.48はいずれもパ・リーグワースト。15勝22敗で5位と投打に精彩を欠いた戦いが続いているオリックス。そのなかでキラリと光る活躍を見せている若手がいる。巧打で1番や2番打者として欠かせない存在となりつつある西野真弘と、リリーフとしてチーム最多登板数の塚原頌平だ。

出塁能力の高さが光る西野真弘


 2014年ドラフト7位でJR東日本からオリックスに入団した西野は昨季、ルーキーながら開幕1軍入りを果たした。代打や代走で結果を残し、4月下旬からはスタメンに定着。主に1番や2番を打ち、3割前後の打率を残していたが、7月2日の日本ハム戦で右手首を痛め登録抹消。シーズン終了まで1軍に復帰できず、プロ1年目は57試合の出場で打率.304、3本塁打に終わった。しかし、ケガがなければ新人王と言えるほどの活躍だった。

 今季も開幕1軍入りを果たし、ここまで全試合にスタメン出場(5月15日現在)。打率.326はパ・リーグ3位、リーグ5位タイの6盗塁をマークしている。37試合中、ノーヒットに終わった試合は12試合あるが、一度も出塁できなかった試合は5試合だけと出塁能力も高い。


三振よりも四球が多い!


 出塁能力の高さを表すひとつの例として、三振よりも四球が多いことが挙げられる。出塁を求められる1番や2番を打つことが多い西野にとって、三振を少なくして四球を増やすことは重要だが、ここまで16三振で19四球。規定打席に達しているパ・リーグの選手の中で、三振よりも四球が多い8人のうちの1人だ。

 また、フルカウント時の成績が16打数6安打、3三振、8四球。際どいカウントでもしっかりと球を見極め、高打率を残している。2ストライク時の打率も.263と比較的高く、追い込んでもなかなか打ち取れない、相手バッテリーからすれば非常に嫌なタイプの打者だ。

 左右投手別の成績を見ても、対右が.294、対左が.391。右投手に対し打率3割を切っているが、左打者でありながら左投手を苦にしない。

 非の打ちどころがない西野だが、データ上での欠点をあえて挙げるなら球団によって得意不得意がはっきりしているところだ。西武に対し打率.486、ソフトバンクに対し.364、ロッテに対し.344と高打率を残しているが、楽天に対し.250、日本ハムに対しては.091と極端に成績が落ちる。苦手を少しでも減らすことで、さらに上のレベルの選手になれるはずだ。

オリックス救援陣に必要不可欠な存在!


 塚原は2010年ドラフト4位でつくば秀英高からオリックスに入団した。2012年にプロ初勝利を挙げるなど1軍で16試合に登板したが、その後はケガに苦しみ2013、2014年は1軍での登板機会がなかった。

 昨季の開幕直後、3年ぶりに1軍昇格を果たし、ケガで離脱することもあったがシーズン通算で41試合に登板、防御率3.30、13ホールドを記録した。

 今季は開幕1軍入りし、ここまで19試合に登板、3勝1敗5ホールド、防御率0.95。不安定なリリーフ陣の中で、安定したピッチングを見せている。145キロ前後の速球と、スライダー、フォークが主な球種だが、奪三振率は5.21とさほど高くない。

 どちらかといえば打たせて取るタイプが、気になるのが打たせた打球の内容だ。ゴロアウトが13、フライアウトが25と、ゴロアウトよりもフライアウトが倍近く多いのである。一般的にゴロよりもフライのほうが長打になりやすい。今のところ、塚原が打たれた15安打のうち長打は3本(二塁打、三塁打、本塁打各1本)だが、今後増える可能性がある。

 リリーフは一発長打を少しでも避けたい。投げるボールの質やクセもあるだろうが、不動のセットアッパーとなるためにはゴロを打たせる投球を心がけたい。


文=京都純典(みやこ・すみのり)
1977年、愛知県出身。出版社を経て独立。主に野球のデータに関する取材・執筆を進めている。『アマチュア野球』(日刊スポーツ出版社)、『野球太郎』(廣済堂)などに寄稿。1軍はもちろん、2軍の成績もチェックし、分析している。

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