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春の王者を目指せ! センバツ注目校を投手力、打力、機動力から探ってみた!!


いよいよ3月19日に幕を開けるセンバツ。春の王者を目指して代表32校による熱戦が始まる。

 今回は投手力、打力、機動力に特色のある注目校を逸材選手のプロフィールとともに紹介しよう。

好投手が見ものの4校


■福大大濠
 福大大濠は今春のエーススター候補・三浦銀二を擁する。三浦の球速は最速144キロと出場校のエースのなかでは突出した数字ではないが、スライダーとのコンビネーションが冴え、昨秋は110回を投げて与四死球28。安定感が光る。

 九州大会での3試合連続完封を含め、福岡県大会、九州大会では13試合中6完封。全試合1人で投げきっており、近年のセンバツで顕著な「エースが投げ抜く」という波に乗れば、スター街道まっしぐらだ。

■熊本工/東海大市原望洋
 今センバツに出場する投手のスピードを見ると、熊本工の山口翔が最速149キロ、東海大望洋・金久保優斗が最速147キロでトップ2。甲子園で150キロを超える数字をたたき出したのは過去21人。両校ともエースの快速球で「球場の流れ」を引き寄せたい。

■大阪桐蔭
 投手層の厚みでは大阪桐蔭がさすがの編成。エース・徳山壮磨を筆頭に140キロ超が4人。スケールの大きさでは群を抜いている。また、2年生の「二刀流」根尾昂も話題の1人。野手での出場機会が多そうだが、マウンドに上がった際は見物だ。

圧倒的な強打線を誇る3校


■早稲田実
 打線では東西横綱が圧倒的だ。東の横綱はもちろん早稲田実。昨秋は清宮幸太郎が5本塁打を放てば、野村大樹も4本塁打。この3、4番コンビは言うまでもなく超高校級。歴代屈指の破壊力を持つ。

■履正社
 その早稲田実を明治神宮大会決勝で破ったのが、西の横綱・履正社。3番・安田尚憲が4本塁打、4番・若林将平が3本塁打。チーム全体でも昨秋の公式戦16試合で15本塁打をかっ飛ばし、高校野球界の“いてまえ打線”状態。乱打戦で負ける展開が思い浮かばない。

■日大三
 打者のムキムキ度では日大三も驚異的。トップバッターの井上大成が4本塁打、プロ注目のスラッガー・金成麗生が3本塁打。清宮から5三振を奪った櫻井周斗が3本塁打を放つなど、昨秋は公式戦8試合で15本塁打を量産。ムキムキ度は東西の横綱に匹敵する。

 大会初日の日大三対履正社の一戦は大会屈指の好カード。ドッカンドッカン花火の打ち上がる乱打戦も予想される。


試合を掌握する機動力の3校


■健大高崎
 機動力では言うまでもなく“機動破壊”の健大高崎。秋の公式戦では1番・湯浅大、2番・小野寺大輝だけで17盗塁。この2人を塁に出せば、ほぼ失点は免れないだろう。さらに2番・小野寺はバントせず、ヒッティングに出る戦術を採用。初回から1番・湯浅に出塁を許せば、相手バッテリーにとっては難しい局面になる。

■東海大市原望洋
 激走ぶりでは東海大市原望洋も見逃せない。昨秋は14試合で36盗塁と走りまくった。さらに甲子園で人気を集めそうなのがトップバッター・宍倉貫太の存在。1番・捕手という珍しさもあるが、トップに超強打者を据えるのがチームの伝統であることは千葉県内では有名。宍倉のフルスイング&激走で甲子園の流れを引き寄せたい。

■智辯学園
 昨春の覇者・智辯学園も今年は足に自信あり。メンバーのほとんどが50走を6秒前半で走り、チームトップの5.8秒をマークする左向澪が「代走屋」として控える。盗塁数が前面に押し出てくる“暴走”気味の試合運びはないが、チームとして細かく揺さぶりをかけてきそうだ。


文=落合初春(おちあい・もとはる)

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