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2014甲子園・第1日〜第3日のみどころ、注目ポイントをここだ!

■第1日:8月9日(土)予定
第1試合:龍谷大平安(京都)vs春日部共栄(埼玉)

 春夏連覇を狙う龍谷大平安が開幕試合に登場。計算できる投手も多く、チームバランスがよい。勝ち上がるたびにエンジンがかかり始め、京都大会決勝は10−0で快勝してきた。1番・徳本健太朗と2番・大谷司は長打あり、走力あり、破壊力のあるコンビだ。

 9年ぶりに出場する春日部共栄のポイントは左腕エース・金子大地と捕手・守屋元気がいかに失点を防ぐか。強肩の守屋と龍谷大平安の機動力。というベースを巡る攻防も見どころだ。

第2試合:坂出商(香川)vs敦賀気比(福井)

 創立100周年の年に20年ぶりの出場となった坂出商。運も味方につけて勝ち上がった。ラッキーボーイは7番打者ながら、打率.640に2本塁打の松浦優一郎。その前後の打者も打率3割を超え、どこからでも点を奪うことができる。

 攻撃力では敦賀気比も負けていない。チーム打率.438は福井大会記録を更新した。ドラフト候補に名前もあがる主将の浅井洸耶が攻守に精彩を欠いたのに、このチーム打率は脅威だ。元気ハツラツな中堅手の峯健太郎のプレーぶり、肩ヒジに不安がなくなりほぼ1人で投げ抜いた平沼翔太の投球にも注目したい。

第3試合:日大鶴ヶ丘(西東京)vs富山商(富山)

 もともと守りに定評があったチームに打力が備わり、10年ぶりの出場を決めた富山商。エースの森田駿哉は140キロを超えるストレートを持つ左腕。コントロールもよく、失点は計算できる。

 対する日大鶴ヶ丘は攻守に粘り強いチーム。その上に西東京大会では7本塁打と爆発力もある。西東京大会決勝ではサヨナラ勝ちで甲子園出場を決めた。ちなみに、西東京大会の決勝をサヨナラで勝ったチームは過去に1976年の桜美林、2006年の早稲田実があり、この2校ともに甲子園で優勝している。



■第2日:8月10日(日)予定
第1試合:日南学園(宮崎)vs東邦(愛知)

 東邦は3年生・大井友登と1年生・藤嶋健人の2枚看板で勝ち上がった。特に藤嶋は、センバツベスト4の豊川から11奪三振完投勝利、決勝でも完投勝利と1年生とは思えない活躍ぶり。野手では、1番遊撃手の鈴木大輔が好選手だ。
 日南学園は、左の横川楓薫、右の柳悠聖ともに140キロ近いストレートが投げられる。この左右のダブルエースの活躍で、宮崎大会は1失点。投手だけではなく、無失策と守りは固い。1点を争う好ゲームになるだろう。

第2試合:静岡(静岡)vs星稜(石川)

 静岡はレギュラーに2年生が多いチームだが、エースの辻本宙夢と主将の岸山智大という3年生の活躍で接戦を制してきた。182センチの1年生投手・村木文哉は静岡大会でイニング数と同じ数の三振を奪った。マウンドに登る機会があったら注目したい。

 歴史的大逆転勝利で甲子園切符を掴んだ星稜は、ドラフト候補のエース・岩下大輝がカギを握る。石川大会決勝では、先発し2回6失点と一度は崩れたものの、再登板した9回に三者三振で勢いをつけると、裏の攻撃で自ら本塁打を放ち、一気に逆転ムードを作った。

第3試合:日本文理(新潟)vs大分(大分)

 似たチーム同士の戦いになる。日本文理の飯塚悟史と大分の佐野皓大という大会屈指の好投手でともに打撃力もある。決勝を劇的な逆転で勝ち、監督はともにベテランで経験豊富。ただ、大舞台での場数、チームの総合力は日本文理に分があるか。もしかしたら、150キロ超えの競演が見られる可能性も。

第4試合:大垣日大(岐阜)vs藤代(茨城)

 2年連続出場の大垣日大は経験が豊富で、危なげなく勝ち上がってきた。エースの?田航生の復調が大きく、ストレートが走ってきたことで変化球も生きた。4番・滝野要を中心に得点力が高い打線は、阪口慶三監督も自信を持っている。

 藤代は、好投手を攻略し、シード校をことごとく破り、完全に実力で茨城大会を勝ち上がってきた。捕手の古谷勇斗、一塁手の根本文弥の中軸に加え、下位を打つ右翼手の浜渡遼がラッキーボーイ的活躍で打線につながりを生んだ。



■第3日:8月11日(月)予定
第1試合:健大高崎(群馬)vs岩国(山口)

 昨夏の甲子園優勝校と、今春のセンバツベスト8を破り、群雄割拠の群馬大会を制した健大高崎。6試合で35盗塁という数字はまさに「機動破壊」。その中心選手となる脇本直人は足だけではなく、通算50本塁打以上の長打力もある。また、決勝は複数投手でノーヒット・ノーランを達成した。

 センバツに続き出場する岩国はエースの柳川健大の出来にかかっている。山口大会で本来の投球ができたのは準決勝以降。好調であれば、長い腕から放たれるストレートは球速以上のキレを感じさせる。球速ではなく、いかに空振りがとれるかがポイントになる。

第2試合:鹿屋中央(鹿児島)vs市和歌山(和歌山)

 「悲願校」鹿屋中央が甲子園初出場。考えて投げられるようになったおかげで、140キロ前後のストレートとキレあるスライダーをさらに生かせるようになったエースの七島拓哉と、馬力があり、勝負強い主砲の木原智史が投打の軸となる。

 1994年、2004年、2014年と10年毎に甲子園に戻ってきた市和歌山。派手さはないが堅実な野球で、和歌山大会決勝を20連勝中の智辯和歌山を下した。また、市和歌山は応援が有名で、既存曲は使わず、高校オリジナル曲のみを演奏するスタイルにも特徴がある。

第3試合:佐賀北(佐賀)vs利府(宮城)

 甲子園で「旋風」を巻き起こした県立校同士の対戦。佐賀北は5試合中3試合が延長戦で、1点差ゲームが4試合という勝負強さと粘りを発揮した。2007年の全国制覇時と同じく、左腕の横尾龍、力投派の右腕・福井一朗という左右の投手を擁する。

 利府は核弾頭の万城目晃太がアグレッシブなプレーで勢いをつける。投打に突出した選手はいないが、投手はこまめな継投で、打線は日替わりヒーローでゲームをモノにしてきた。玄人好みの味のある一戦が期待できる。

第4試合:三重(三重)vs広陵(広島)

 ここ数年で一番の戦力を誇る三重。長野勇斗や内田蓮に加え、ここにきて4番の西岡武蔵の活躍が目立つ。三重大会でも3本塁打、打率.526と大活躍。過去10年で夏の甲子園は三重全体で1勝だけなので、このチームで勝ち星を上乗せしたい。

 対する広陵は飛び抜けた選手はいないが、大きな不安が残る選手もいない。小柄ながら140キロをうかがうストレートと変化球を織り交ぜる吉川雄大と太田光のバッテリーが立ちはだかる。

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