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亀井善行(巨人)が男泣き! 通算12本、年間5本などサヨナラ本塁打の記録アレコレを調べてみた

亀井善行(巨人)が男泣き! 通算12本、年間5本などサヨナラ本塁打の記録アレコレを調べてみた

 6月18日の巨人対ロッテは、延長12回、亀井善行(巨人)の劇的な一発で幕を閉じた。亀井は途中から試合に出場し、8回、10回の打席はいずれも前打者のマギーが敬遠されながら、キャッチャーフライ、空振り三振と凡退していた。

 そして、12回裏に回ってきた3打席目も、マギーの敬遠後に迎えた打席だった。ここまでの自身の不甲斐なさ、そして、3度、前の打者が敬遠されたことに屈辱感MAXだったのだろう。

 亀井は大嶺祐太の投じた3球目を完璧にとらえると、白球は巨人ファンが待つライトスタンドへ一直線。自身6本目となるサヨナラ本塁打となった。

 ファンは歓喜し、チームはお祭り騒ぎ。そして、打った亀井は男泣き。このように、球場全体が驚きと衝撃と感動に包まれるのがサヨナラ本塁打だ。

 そんなサヨナラ本塁打に関するネタをいくつか紹介したい。

日本でもっともサヨナラ本塁打を放った男


 歴代1位、12本のサヨナラ本塁打を放っているのが清原和博(元西武ほか)だ。甲子園のヒーローとして鳴り物入りで西武に入団。ルーキーイヤーの1986年から31本塁打を放ち、2008年に引退するまでに歴代5位の525本塁打を記録。本塁打王のタイトルこそ獲得できなかったが、勝負強さではプロ野球史に残る打者と言っていい。

 以下が、そんな清原のサヨナラ本塁打(全12本)だ。

1988年7月5日:西武球場/小川博(ロッテ)/ソロ
1989年8月3月:西武球場/山内孝徳(ダイエー)/ソロ
1995年4月11日:西武球場/黒木知宏(ロッテ)/ソロ
1995年9月21日:西武球場/渡辺伸彦(オリックス)/ソロ
1996年6月2日:西武球場/赤堀元之(近鉄)/ソロ
1998年6月28日:東京ドーム/五十嵐英樹(横浜)/3ラン
1998年8月15日:東京ドーム/弓長起浩(阪神)/ソロ
1999年6月8日:東京ドーム/中山裕章(中日)/3ラン
2001年4月14日:東京ドーム/竹下慎太郎(横浜)/3ラン
2001年7月14日:東京ドーム/玉木重雄(広島)/満塁
2006年5月27日:スカイマーク/クルーン(横浜)/満塁
2006年8月29日:スカイマーク/長田秀一郎(西武)/2ラン
(日付/球場/相手投手(チーム)/本塁打の内容)

 オリックスに移籍した2006年は、故障もあって67試合出場で11本塁打と今ひとつの成績だったが、それでも2本のサヨナラ本塁打を記録している。ちなみに清原は、この12本のサヨナラ本塁打を含む20本のサヨナラ安打を放っており、こちらも歴代1位だ。

劇的な試合を生み出し続けた1993年のヤクルト


 一方、年間最多サヨナラ本塁打は、1993年にヤクルトのハウエルが記録した5本。前年に打率.331、38本塁打で二冠を獲得したハウエルは、この1993年も打率.293、28本塁打と活躍。野村克也監督率いるヤクルトのセ・リーグ連覇に大きく貢献した。

 なお、1993年のヤクルトは、14試合のサヨナラ勝ちを決めており、サヨナラ本塁打も9試合で記録している。これはいずれも、今も残るプロ野球記録。また、この年の5月19日の広島戦では、17対16というサヨナラ試合の最多得点記録も達成している。

 なお、この試合はハドラーのセンター前サヨナラ打で決着している。


ドラマチック全部乗せのサヨナラアーチ


 サヨナラ本塁打の中でも、「満塁」や「代打」などのオプションがつくと、よりドラマチック度が高まる。その究極の形ともいえる、史上初の「代打逆転サヨナラ満塁優勝決定本塁打」を放ったのが北川博敏(近鉄)だ。

 2001年9月26日の近鉄対オリックス。近鉄は2対5と3点リードを許していたが、9回裏に無死満塁という大チャンスを作る。ここで、代打に起用された北川は、オリックスのクローザー・大久保勝信の4球目をとらえバックスクリーン左へ。この劇的過ぎる一発で、近鉄がリーグ優勝を飾った。


文=藤山剣(ふじやま・けん)

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