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ドラフト大特集! 田浦文丸(秀岳館)、増田珠(横浜)ら侍ジャパンU-18の注目選手はいかに!?

ドラフト大特集! 田浦文丸(秀岳館)、増田珠(横浜)ら侍ジャパンU-18の注目選手はいかに!?

 9月の週刊野球太郎では「侍ジャパンU-18日本代表」「プロ志望届」など様々な切り口で注目のドラフト候補を眺めていく。先週に続き、今回も侍ジャパンU-18日本代表で注目したいドラフト候補を紹介。

 カナダのサンダーベイで行われたWBSC U-18ベースボールワールドカップは残念ながら3位に終わった。

 注目の清宮幸太郎(早稲田実)は不振に苦しみながらも2本塁打を放ち、清宮とともに中軸を担った安田尚憲(履正社)は本塁打こそないものの、サヨナラタイムリーを放つなど意地を見せた。

 東西の両スラッガーが底力を発揮した中、そのほかのドラフト候補はどんな成績を残したのだろうか。投打の注目選手をピックアップしていこう。

横浜の主砲・増田珠


 今夏の神奈川大会で大会新記録となる4試合連続本塁打、最多タイとなる5本塁打をマークした横浜の増田珠。甲子園では初戦敗退となったものの、同じく侍ジャパンU-18日本代表に選ばれた川端健斗(秀岳館)から安打を放った。

 U-18ベースボールワールドカップでは6番・左翼で初戦からスタメンで出場するも2戦ノーヒット。3戦目のキューバ戦から2戦連続でスタメン落ちとなった。オープニングラウンド最終戦の南アフリカ戦では1つ打順を下げて7番でスタメン復帰。この試合でようやく初安打が飛び出していた。

 スーパーラウンドでもスタメン落ちが続いたが、カナダとの3位決定戦では8番・中堅で先発出場。タイムリーヒットを放ち、面目躍如となった。

 増田は高校通算33本塁打しているもののスラッガータイプではない。左右に打ち分けることのできる中距離ヒッターだ。中学時代には侍ジャパンU-15日本代表で4番を張った実績もあり、大舞台に気後れすることもない。今大会での不振がドラフトの評価に影響することはないだろう。

 プロ志望届を出すのは確実視されており、上位で指名されるのは間違いなさそう。横浜の先輩である筒香嘉智(DeNA)らに追いつくような活躍を期待したい。

■U-18ベースボールワールドカップ成績
増田珠(横浜)
8試合:打率.158/0本塁打/3打点/3盗塁

ドラフト大特集! 田浦文丸(秀岳館)、増田珠(横浜)ら侍ジャパンU-18の注目選手はいかに!?

秀岳館Wエースの一角・田浦文丸


 秀岳館では川端健斗とともに左腕のWエースとして活躍。昨年から甲子園に出場し、全9試合に登板。33.1回を投げ防御率2.70の好成績を残している。140キロ台後半のストレートにスライダー、チェンジアップのコンビネーションで三振を奪う。

 U-18ベースボールワールドカップでは5試合に中継ぎ、1試合に先発とフル回転。中継ぎでの5試合では12回1/3を投げて奪った三振は27個、防御率0.00と圧倒的な成績を残し、中継ぎの柱となった。

 「田浦頼み」となった状況で初先発したスーパーラウンド最終戦の韓国戦では、さすがに疲れがあったのか2回途中で5失点を喫しノックアウト。しかし、田浦の武器となっているストレート、チェンジアップはメジャーリーグのスカウトも注目しており、将来はメジャー入りもあり得るかもしれない。

 現状、大会期間中ということで志望届は提出していないが、プロ希望を表明している。チームメートの川端が大学進学を決めたなか、一足先にプロの世界で実績を残したい。

■U-18ベースボールワールドカップ成績
田浦文丸(秀岳館)
6試合:1勝1敗/1セーブ/13.2回/奪三振29/与四球6/与死球1/防御率1.32

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仙台育英高の小兵・西巻賢二


 2015年夏に佐藤世那(オリックス)、平沢大河(ロッテ)を擁して甲子園準優勝に輝いた仙台育英。そのチームで1年生ながら唯一、試合に出場を果たしたのが西巻賢二だった。168センチと小柄ながらも高い評価を得ている遊撃手だ。

 最高学年になった今年は、主将として春夏の甲子園に出場。先輩たちの準優勝を超えることはできなかったが、夏は優勝候補の大阪桐蔭を下してベスト8に進出した。

 侍ジャパンU-18日本代表では遊撃のポジションに小園海斗(報徳学園)がおり、二塁手として出場。9試合で打率.211と実力を十分に発揮できなかったが、才能は非凡なものを持っている。3位決定戦のカナダ戦では最終回にタイムリーヒットを放ち、意地を見せた。

 本人はプロ入りを希望しており、プロ志望届を出すことはほぼ確実。先輩・平沢を超える活躍を期待したい。

■U-18ベースボールワールドカップ成績
西巻賢二(仙台育英)
9試合:打率.211/0本塁打/3打点/1盗塁

(成績は9月11日現在 ※日本時間)

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文=勝田聡(かつた・さとし)

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