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復活&一本立ちの道を開け! 投球フォーム改造に野球人生をかける3人の投手たち


 3月31日に開幕した2017年プロ野球。それぞれの選手の思いが交錯しながら、長いシーズンが続いていく。

 なかには今シーズンの活躍を期してシーズンオフから打撃、投球フォームの改造、そして肉体改造に取り組んできた選手も少なくない。

 週刊野球太郎では『肉体&フォーム改造で勝負! 今年の俺は違うぜ!!』と題して、2週・全3回に渡って「改造で勝負」する選手をピックアップしていく。

 第1回は投球フォームを変えた投手たちを紹介。果たして、野球の神様は彼らに微笑むのか?

嘉弥真新也はポスト森福として輝けるか!?


 昨秋のキャンプから、スリークオーターからサイドスローへフォームを変えた嘉弥真新也(ソフトバンク)。オープン戦で結果を残し、手応えを感じさせる。

 長年、左のリリーフとしてチームを支えてきた森福允彦が巨人へ移籍した今季こそが、嘉弥真にとって大チャンスだ。

 プロ2年目の2013年には40試合、2014年には32試合に登板した嘉弥真だったが、昨年の登板数はわずか5試合。防御率8.59と結果を残せなかった。

 その苦境のなか、活路を見出したのがサイドスローへの転向だった。

「サイドスローへの転向に1年、2年かかる人もいると聞いた」

 このように、サイドスローへの転向が簡単な道ではないと自覚しているが、早くもモノにしてきているようだ。オープン戦には6試合登板し、6回2失点7奪三振と上々の結果を残した。

 今季は左のワンポイントとして1軍で地位を確立し、リリーフ陣に欠かせない存在として輝きたい。

 1月には第1子が誕生。守るべき新しい家族が増えた。愛する家族のためにも、ポスト森福を担うフル回転したい!

山田大樹はかつての快速球を取り戻せるか!?


 ソフトバンクにはもう1人、フォーム改造にプロ野球人生をかける投手がいる。今季11年目の山田大樹だ。

 2006年の育成1巡目でソフトバンクに入団した山田。2011年には7勝。2012年には規定投球回に到達し8勝を挙げたが、それ以降は成績が急降下。昨季はわずか4試合の登板に留まった。

 それでも2軍では21試合に登板し9勝1敗、防御率1.49。最多勝、最優秀防御率、最高勝率とウエスタン・リーグの投手三冠に輝き、実力は見せた。

 復活へ向けての足かがりを作った山田は、昨秋のキャンプからフォーム改造に着手。これまでは走者なしでもセットポジションで投げていたが、ワインドアップ投法に取り組んでいる。

 また、今春のキャンプでは体の右半身に意識を置いた投法にも挑戦。フォームのバランスがよくなり、球速が上がってきた。

 最速152キロのストレートを投げるなど、速球が大きな武器だった山田だが、近年は130キロ台に落ち込んでいた。しかし、フォーム改造が功を奏し、教育リーグでは143キロを計測と徐々にスピードが戻ってきた。

 元々、力のある投手だけに自慢の速球を取り戻せば1軍のローテーションに食い込んでくる可能性は十分だ。


脱便利! 九里亜蓮が先発投手として一本立ち!?


 九里亜蓮(広島)はフォーム改造が功を奏し、開幕ローテ入りを確定させた。先発とロングリリーフ、両方をこなせる九里だが、今年は先発1本で勝負する。

 昨秋のキャンプでフォーム改造に着手した九里。同僚のジョンソンを手本に、始動の際、プレートの後ろに引いていた左足を、横にステップして上げるように微調整。その結果、一塁側に体が流れるクセが解消され、不安のある制球面が改善された。

 また、「お前は完璧を求めすぎだから、完璧を求めすぎず、しっかりと仕事をすればいいんだ」という黒田博樹氏の助言が生き、いい具合に力を抜いて投げられるようになったという。

 オープン戦では2試合を投げ10回無失点と最高の結果を出し、新人だった2014年以来となる開幕ローテーション入りも確定した。

 緒方孝市監督は「去年はいろいろなポジションで投げ、優勝に貢献してくれた。でも、今年は先発で投げてもらう。黒田の穴を埋めてくれるんじゃないかと大きな期待をしている。今季一番、期待できるんじゃないか」と最大級の期待を寄せる。

 九里も「開幕ローテは目標だった。これからは1年間、守っていきたい」と腕ぶす。4月2日の開幕3戦目では6回1失点で勝利を飾った。大黒柱の抜けた穴を埋めるため、そして自身の飛躍のためにローテーション投手として投げ切りたい。


 今回取り上げた3投手のタイプは三者三様だが、いずれもフォーム改造により復活、飛躍への道が開けた。うまくハマれば大ブレイクの可能性も秘めているだけに、目が離せない。


文=山岸健人(やまぎし・けんと)

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