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T-岡田と吉田正尚が驚きのツートップ。オリックスが超重量打線にシフトアップ!

T-岡田と吉田正尚が驚きのツートップ。オリックスが超重量打線にシフトアップ!

 8月5日、札幌ドームでの日本ハム対オリックス。この日のオリックスのオーダーにファンは驚いた。1番にT-岡田が起用されたのだ。生涯初めての1番の起用に、当の本人も驚いていたぐらいだ。しかし、この打順が功を奏してか、この試合からオリックスは3連勝した。

1番・T-岡田は出塁率


 初めて1番に座った試合でT-岡田は先制の2ランホームランを放ち、いきなり結果を残す。次の試合でも2点タイムリー二塁打で打点を稼ぐ。8月8日の京セラドームでの西武戦では、1回の裏に先頭打者ホームラン。右中間上段スタンドへたたき込んだ。

 現在、T-岡田は22本塁打(リーグ6位)ながら44打点(リーグ14位)と、打点が物足りない。チャンスに弱い印象があるが、一方で出塁率はリーグ3位の.391。四球はリーグ2位の59個と、出塁率がよく四球が選べている。

 今回のオーダーはT-岡田を1番に据えることで、T-岡田が出塁をして、後の打者で得点をするという、今までのオリックスにはないパターンの攻撃になりそうだ。

2番・吉田正尚はアメージング


 これまで吉田正尚は1番か3番で起用されていたが、T-岡田が1番に座った8月5日、初めて2番で起用された。その試合で、T-岡田の2ランホームランの後、ライトスタンドへソロホームランを放ち、チームに勢いをつけた。8日の西武戦では2ラン、ソロと2打席連続弾でヒーローとなった。

 復帰初戦でのヒーローインタビューで、自らの活躍を「アメージング(驚き)」と表現した吉田正。その「アメージング」をモチーフとした吉田正のTシャツも早速発売された。これからも豪快なスイングで、アメージングな活躍を期待したい。


3番マレーロは得点圏打率


 マレーロは途中加入ながらも、チームの勝利に貢献している。41試合に出場して打率.304、8本塁打、22打点。特に得点圏打率は.375とチームトップの成績を残している。

 8月6日の日本ハム戦では、先制の2ランホームランを放ちヒーローとなった。「幻の本塁打事件」以来、ホームランのときは両足でホームベースを踏むようになったマレーロは、チームに欠かせない戦力だ。


4番ロメロは勝利呼ぶ


 ロメロだけは、先発する試合では4番固定で起用をされている。ここまでの成績は打率.296、20本塁打、47打点と申し分ない。そして、ロメロが打った試合は勝つと言われている。実際、ロメロが本塁打を打った試合は、15勝3敗という成績が残っている。

 8月1日のソフトバンク戦。延長12回1死走者無しの場面で、サファテの初球を叩き左中間へサヨナラホームラン。5時間を超える長い試合に終止符を打った。これはロメロにとって今季2本目のサヨナラホームラン。ここぞというときの勝負強さが光る選手だ。


投手を助ける打線になるか


 オリックスの投手力は現状、春に比べて落ちていると言えよう。先発陣は、金子千尋が9勝を挙げてはいるものの、その内容はよいとは言えない。2番手西勇輝もまだ5勝止まりだ。

 ブルペン陣ではクローザーの平野佳寿が調整のために登録抹消。黒木優太をクローザーとしたが、うまく機能しなかった。変わりのクローザーは今のところヘルメンが務めている。

 投手力が低下している現状、打線が助けるしかない。投手が取られる得点以上を、打線が取らなければならない。そのための打順の入れ替えだろう。

 それでも、1番・T-岡田、2番・吉田正というオーダーには、何かワクワクしないだろうか? 今後、この打順でどんなことが起こるのか。楽しみで仕方がない。

(成績は8月9日現在)


文=矢上豊(やがみ・ゆたか)
関西在住の山本昌世代。初めてのプロ野球観戦は、今はなき大阪球場での南海対阪急戦と、生粋の関西パ・リーグ党。以来、阪急、オリックス一筋の熱狂的ファン。プロ野球のみならず、関西の大学、社会人などのアマチュア野球も年間を通じて観戦中。

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