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広島と日本ハムの勢いに乗るべき!? 独断で選ぶ「侍ジャパンの投手陣」はコレだ!


 本日、11月10日から始まる侍ジャパンの強化試合。

 招集されたメンバーを眺めていると、9割方固まったように思える野手陣に対して、投手陣は初招集の選手も多い。筆者はまだ「一考する余地あり」と見る。

 そこで今回は、強化試合のメンバーを参考に、筆者が独断で侍ジャパンの投手陣を考えてみた。

まずは強化試合の投手陣を役割で振り分け


 昨年のプレミア12も含め、主に13人の投手で世界大会に挑んでいる侍ジャパン。

 強化試合に臨むにあたって以下の15人が選出されているが、大谷翔平(日本ハム)が含まれているので14人とも取れる。これまでより1枠多いが、試してみたい投手がいることが伝わってくる。

 来年開催されるWBCでは13人枠になることが予想されるが、まずは大谷を除く強化試合の投手14人を起用法で分けてみることにする。

【先発候補】
武田翔太(ソフトバンク)、石川歩(ロッテ)、野村祐輔(広島)、菅野智之、田口麗斗(巨人)、石田健大(DeNA)、藤浪晋太郎(阪神)
《右腕:6人、左腕:2人》

【中継ぎ候補】
宮西尚生(日本ハム)、千賀滉大(ソフトバンク)、大瀬良大地(広島)、秋吉亮(ヤクルト)、岡田俊哉(中日)
《右腕:3人、左腕:2人》

【抑え候補】
増井浩俊(日本ハム)、山崎康晃(DeNA)
《右腕:2人》

 チームでの今季の起用法からすると増井も先発候補になることが予想されるが、一旦抑え候補とさせてもらった。


絶対必要な松坂世代のベテラン左腕


 先述の振り分けから、まずは先発候補を追っていく。

 右腕勢にはセ・パのタイトルホルダーに各球団のエースがズラリと並んでいることから、強化試合でよほどまずい投球をするか、ケガをしない限りは当確と思える。

 そうなると厳しいのは田口、石田の若手左腕2人。目に見えるタイトル獲得歴がなく、しかも本番は今よりも枠が1つ減ると思われることから、選考漏れという厳しい現実が待ち受ける可能性が高そうだ。

 とはいえ本番に左腕の先発が1人もいない事態は考えにくい。

 そこで浮上するのが和田毅(ソフトバンク)。メジャー帰りでパ・リーグの最多勝を獲得するなど、日本の現役先発投手の中でこれ以上ない実績・経験の持ち主。連れて行かずに負けたら大バッシングが巻き起こるはずだ。

マルチタイプから専門家まで網羅


 続いては中継ぎに移る。

 日本一になった日本ハムからは宮西が選出されているが、個人的には谷元圭介も推したい。セーブこそつかなかったが、日本一を決めた日本シリーズの第6戦で抑えを務めるなど、ユーティリティーな起用法が望める。

 また谷本と同じく強化試合には選出されていないが、広島のブルペンを支えた今村猛は、2013年のWBCメンバーに選出されながらプレミア12には不調で出場できなかった。期するものがあるはずだ。

 今村は日本シリーズでは6連投しながらも最終戦でホールドを挙げるなど、タフネスさは健在。歴代の侍ジャパンは、負けると「中継ぎの専門家が少ない」と決まりごとのように言われるので、先発と兼用の大瀬良よりも今村をプッシュしたい。


左右を揃えて盤石の体制に


 抑えは侍ジャパンの経験としては山崎になるが、時の勢いとして中崎翔太(広島)を入れたい。日本シリーズでやられはしたものの、シーズン1点台の防御率には特筆すべきものがある。

 また調子の波を考えて左右両椀のツープラトン制も敷きたい。

 右の抑え・中崎に対して左の抑えという点では、松井裕樹(楽天)がいいだろう。防御率は去年よりも悪化したが、中崎とともに「30セーブ守護神コンビ」としての活躍を期待する。


投手陣は日本ハム&広島の連合軍で挑め!


 以上のことから「俺流侍ジャパン」、本番を見据えた13名の投手はこのようになった。

【先発候補】
増井浩俊(日本ハム)、和田毅、武田翔太(ソフトバンク)、石川歩(ロッテ)、野村祐輔(広島)、菅野智之(巨人)
《右腕:5人、左腕:1人》

【中継ぎ候補】
宮西尚生、谷元圭介(日本ハム)、牧田和久(西武)、今村猛(広島)、秋吉亮(ヤクルト)
《右腕:4人、左腕:1人》

【抑え候補】
松井裕樹(楽天)、中崎翔太(広島)
《右腕:1人、左腕:1人》

 投手陣だけで、日本ハムから3人、広島から3人を選出したが、これは優勝を勝ち取った2006年のWBCでは前年に優勝したロッテから5名の投手(小林宏之、清水直行、藤田宗一、薮田安彦、渡辺俊介)が選出されていたのを参考にした。

 2005年に下克上を果たして日本一に上り詰めたロッテ。それと同じように今年のプロ野球の中心にいた広島と、それを下した日本ハムの力が、世界一の原動力になると考えてのものだ。

 また、中継ぎには牧田を入れた。昨年のプレミア12で対峙した韓国のチョン・デヒョンを例に考えると、変則フォームのベテランは必要だろう。

 今季は中継ぎとして見事に復活しただけに、その勢いをWBCにも持っていってもらいたい。


文=森田真悟(もりた・しんご)

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