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【開幕オーダーと最終戦オーダーを検証!】広島はほぼ不変も菊池涼介の打率急降下などほころびが……

文=藤山剣

【開幕オーダーと最終戦オーダーを検証!】広島はほぼ不変も菊池涼介の打率急降下などほころびが……
 今季も各球団がしのぎを削ったペナントレース。悲喜こもごも、終わってみれば結果を受け入れるしかないが、3月30日の開幕時点では、どんなオーダーを組んでいたのか。印象に残った開幕オーダーと、それがシーズン末期にはどのように変化したのかを振り返ってみたい。

上位は固定メンバーの広島


■広島の開幕オーダー(3月30日)
1(遊撃):田中広輔
2番(二塁):菊池涼介
3番(中堅):丸佳浩
4番(右翼):鈴木誠也
5番(左翼):松山竜平
6番(一塁):エルドレッド
7番(三塁):安部友裕
8番(捕手):會澤翼
9番(投手):野村祐輔

 3連覇を目指した広島。今季の開幕オーダーはご覧の通り。打力と機動力を兼備した自慢の「タナキクマル」に始まり、昨夏の故障からの復活を目指す若き4番・鈴木誠也、勝負強い松山竜平へとつながる迫力満点の上位打線だった。

 シーズン途中で丸やエルドレッドが離脱した際には、野間峻祥やバティスタ、メヒアがその穴を埋め、また田中が不調だった夏場は、野間を1番に置いた時期もあったが、今季の戦力では、この開幕オーダーがほぼ完成された形とも言える。

 そして、今季の最終ゲームとなった日本シリーズの第6戦のオーダーがこちらだ。

■広島の最終戦オーダー(11月3日、日本シリーズ第6戦)
1番(遊撃):田中広輔
2番(二塁):菊池涼介
3番(中堅):丸佳浩
4番(右翼):鈴木誠也
5番(一塁):松山竜平
6番(三塁):安部友裕
7番(左翼):野間峻祥
8番(捕手):石原慶幸
9番(投手):ジョンソン

 安部友裕が7番から6番に上がっているが、野手の顔ぶれは開幕時と6人が同じで、捕手の石原慶幸はジョンソン専属のための起用。変化は首痛の治療のため9月にアメリカへと帰国したエルドレッドの代わりに野間が入っているぐらい。

 それだけレギュラークラスが強力だったとも言えるが、菊池や田中は、昨季よりも打撃成成績を落としたにもかかわらず、ポジションを脅かすほどの新戦力が現れなかったのも事実だ。

 特に菊池は、ここ3年の打率が.315→.271→.233とかなりの下降線をたどっている。当代一の守備力があるため、よほどの故障や体調不良でもない限り代えづらい選手ではあるが、二塁に限らず、多くのポジションで競争が起きてこないと、近い将来の停滞につながりかねない。

助っ人たちが不発だった楽天


■楽天の開幕オーダー(3月30日)
1番(遊撃):茂木栄五郎
2番(右翼):ペゲーロ
3番(中堅):島内宏明
4番(三塁):ウィーラー
5番(二塁):銀次
6番(一塁):内田靖人
7番(DH):アマダー
8番(捕手):嶋基宏
9番(左翼):岡島豪郎

 3番・ウィーラー、4番・ペゲーロ、5番・アマダーと、この3人が初めて3連続の打順を組んだのは2016年の7月31日。さらに、2017年の開幕時には、2番・ペゲーロ、3番・ウィーラー、4番・アマダーの変則クリーンアップを形成。超攻撃型打線として話題を集めた。

 今季の開幕オーダーは、その助っ人3選手を2番、4番、7番に散りばめる形。ただ、開幕戦こそ3選手が揃って安打を放ち勝利したものの、その後は投打が噛み合わずチームは低迷。梨田昌孝監督の途中退任などもありながら、結局、最下位でシーズンを終えてしまった。

 ペゲーロは故障がちで成績も低迷、アマダーはドーピング疑惑で途中帰国、ウィーラーも6月に左手を負傷し2カ月近く療養を余儀なくされるなど、精彩を欠いた3人の影響がチームに暗い影を落とした。

 そして、シーズン最終戦のオーダーはこちら。順位も確定し来季を見据えていたこともあって、そこに外国人選手の名前はなかった。

■楽天の最終戦オーダー(10月13日)
1番(中堅):田中和基
2番(遊撃):山崎剛
3番(左翼):島内宏明
4番(三塁):今江年晶
5番(二塁):銀次
6番(一塁):内田靖人
7番(右翼):岡島豪郎
8番(DH):足立祐一
9番(捕手):堀内謙伍

 アマダー、ペゲーロは今季限りで退団の見込みで、他の外国人野手も目立った活躍はできず。来季までの契約が残っているウィーラー以外は一新されそう。石井一久GM体制となり、今後、どんな助っ人がチームに加わり、それを受けてどういったオーダーが組まれるのか。楽天ファンならずとも興味深いところだ。

西武のオーダーは迫力満点


■西武の開幕戦オーダー(3月30日)
1番(中堅):秋山翔吾
2番(遊撃):源田壮亮
3番(二塁):浅村栄斗
4番(一塁):山川穂高
5番(捕手):森友哉
6番(三塁):中村剛也
7番(右翼):外崎修汰
8番(DH):メヒア
9番(左翼):金子侑司

 ペナントレースは6.5ゲーム差のぶっちぎり優勝だった西武。チーム総得点は792点で、2位のソフトバンク(658点)を大幅に上回った。チーム防御率はリーグ最下位の4.24だったが、そんなことよりも、とにかく相手を打ち負かすというのが今季の西武のスタイルだ。それが開幕オーダーから表現されている。

 開幕の時点ですでに迫力満点ではあるが、よりいっそうパワフルなのが今季最終ゲームとなったCSファイナルステージ第5戦のオーダーだ。

■西武の最終戦オーダー(10月21日、CSファイナルステージ第5戦)
1番(中堅):秋山翔吾
2番(遊撃):源田壮亮
3番(二塁):浅村栄斗
4番(一塁):山川穂高
5番(左翼):栗山巧
6番(右翼):外崎修汰
7番(三塁):中村剛也
8番(捕手):森友哉
9番(DH):メヒア

 左翼に金子侑司ではなく栗山巧が入ることにより、さらに打力は重厚に。1番から9番まで、休まるところがない打線となった。メヒアは2014年に34本、2016年に35本と本塁打を量産していたころの状態ではないとはいえ、やはり怖さはある。

 来季のオーダーは、今季127打点を挙げた浅村栄斗がFA宣言したことで流動的だが、今ドラフト3位の山野辺翔(三菱自動車岡崎)は本職が二塁手。キャンプからオープン戦でアピールできるようだと面白い。

文=藤山剣(ふじやま・けん)

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