週刊野球太郎 野球の楽しみ方が変わる野球サイト

10年オーバーは当たり前! ほぼ固定式な千葉ロッテ背番号の系譜

 1991年、それまで「オリオンズ」を名乗って東日本を転々としていたチームが千葉へ移転。新しい本拠地が海辺にあることから、「海兵隊」を意味する単語を使ってチーム名も変更した。こうして生まれたのが千葉ロッテマリーンズである。

 2度に渡るボビー・バレンタイン監督の招聘を経て、チームは徐々に強化され日本一も達成。川崎球場に閑古鳥が鳴いていたオリオンズ時代は今や昔、現在は「マリサポ」と呼ばれる熱い応援団に支えられる人気チームとなった。

 このような外国人監督の起用、サッカー風の応援、そして「下克上」によるドラマチックな日本一と、ダイナミックなイメージのロッテだが、一方で落ち着いているものもある。選手の背番号があまり変わらないのだ。


 かつては村田兆治が「29」を22年背負い続けた。現役では「70」からスタートした福浦和也は、レギュラー定着した1998年から「9」を背負い、今年で19年目に突入。もちろん例外もあるが、一度定着した背番号を引退するまでつけさせるのが、ロッテの基本スタイルだ。そんなロッテの背番号事情に迫る。

エースナンバーの行方


 まずはロッテのエースナンバーから考察しよう。代表的なところでは、先の村田兆治の「29」、伊良部秀輝と清水直行が背負った「18」、小宮山悟の「14」、黒木知宏の「54」が挙がる。

 最初の3つの背番号は、西野勇士、藤岡貴裕、大谷智久といった投手に引き継がれているので、このまま次世代にバトンがつながることを願う。

 唯一投手に渡らなかった「54」の、現在の主人はデスパイネ。


 彼にとってこの番号は、キューバ代表でつけている愛着あるもの。ただしつけるにあたり、ロッテの偉大な投手の番号という説明は受けていて、「その番号をつけられるのは光栄」とコメントしているので、ジョニー黒木の魂はしっかりと受け継がれているようだ。


「千葉のA・ロッド」からのミスターロッテ


 野手のスター番号といえば、まずは歴代のミスターロッテが背負った「6」になるだろう。落合博満、初芝清と生え抜きの内野手がつけていた番号で、初芝の引退後はしばらく準永久欠番扱いとなっていた。

 その沈黙を破ったのが、2009年にメジャーリーグから舞い戻りロッテに入団した井口資仁である。当時のロッテは、西岡剛や今江敏晃には既に良番を与えていたし、ドラフト上位で内野手を獲得することが少なかったので、「6」に見合う選手がいなかった。そんな中での井口入団だけに、外様とはいえ渡るのは致し方無いところ。

 ただ昨年のドラフトで、もしも今「6」が空いていたらつけていただろうと思わせる選手が入団した。1位で獲得した平沢大河だ。高卒の内野手のスター候補。まさにミスターロッテを継ぐ者と言える。

 そんな平沢の背番号は「13」に決まった。ひと桁台の番号が今江の「8」しか空いていなかったという事情もあったと思うが、この背番号は、やはりアレックス・ロドリゲスのようなショートになってもらいたいという球団の願いが込められているだろう。

 それにもしかすると、平沢が引退する頃には、ミスターロッテの背番号は「13」と言われているかもしれない。それほどの可能性を秘めた選手である。


変わった背番号に恥じない選手に


 冒頭で「ロッテはあまり背番号が変わらない」と触れたが、もちろん毎年何人かは変えられる。その中でも注目したいのは、2013年のオフに変わった鈴木大地と西野勇士。

 鈴木は「35」から「7」への変更で、西岡のメジャー移籍でしばらく空いていた番号を与えられた。それと同時にチームのキャプテンにも就任するなど、とりまく環境が一変。かかるプレッシャーもそれまでの比にならないはずだが、大きなケガをせずにほぼ全試合に出場するなど、しっかりとリーダーとしての責を果たしている。

 また西野は、「67」から「29」に変更。「29」と言えば、村田兆治の背番号である。


 西野は元々「131」をつける育成選手だったが、トントン拍子に昇進し、レジェンドの背番号を与えられるまでになった。年俸では及ばないが、巨人・山口鉄也もびっくりの、見事なまでのサクセスストーリーだ。


グッドモーニング、ナンバー22


 初芝の「6」しかり、西岡の「7」しかり、ロッテは1人の選手に同じ背番号をつけ続けさせることから、その選手が退団した時に、しばらく背番号を寝かせることがある。そういった面で見ると、背番号「8」は今江のFA移籍に伴って、しばし休養に入りそうだ。

 そんな中で来季目覚めてほしいのは、里崎智也がつけていた背番号「22」。去年、今年と2年のブランクがあり、そろそろ新たな主を見つけてもらいたいところ。ただ「6」も「7」も3年の空白期間があったので、もう1年お預けだろうか。


文=森田真悟(もりた・しんご)

記事タグ
この記事が気に入ったら
お願いします
本誌情報
雑誌最新刊 野球太郎No.29 2018ドラフト総決算&2019大展望号 好評発売中
おすすめ特集
2019ドラフト特集
野球太郎ストーリーズ
2018ドラフト特集 野球の楽しみ方が変わる!雑誌「野球太郎」の情報サイト
週刊野球太郎会員の方はコチラ
ドコモ・ソフトバンク
ご利用の方
KDDI・auスマートパス
ご利用の方