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【高校野球最前線】元女子校の山村学園が旋風。春季大会で躍進した甲子園未出場校〜関東・四国・九州編

文=落合初春

【高校野球最前線】元女子校の山村学園が旋風。春季大会で躍進した甲子園未出場校〜関東・四国・九州編
 各地でトーナメントが進む春季大会。特に注目したいのは、夏のダークホースになり得る甲子園未出場校。同地区の強豪校が脅かしそうな、駆け上がりを決めたチームを紹介したい。

 まずは大会日程の早い関東、四国、九州から!

快進撃を見せた山村学園


 この春、センセーショナルな活躍を見せたのは山村学園(埼玉)。2008年に山村女子が共学化し、野球部が誕生。2017年夏にはベスト4入りを果たすなど、埼玉県内では中堅の位置まで実力を伸ばしていた。

 この春は埼玉県大会で3位に入り、秋春通じて初の関東大会へ。初戦で水戸商(茨城)を6対5で下すと、2回戦ではセンバツ準Vの習志野(千葉)を13対2(7回コールド)で粉砕。準々決勝ではセンバツ出場の国士舘(東京)を10対5で撃破した。

 準決勝では東海大相模(神奈川)に1対4で敗れたが、1対1のまま9回を乗り切り、延長10回まで戦い抜いた。エース左腕の和田朋也の投球術が光り、今夏の埼玉県の勢力図を塗り替える可能性も高い。春の駆け上がりは少なくないが、強豪校と互角の戦いができたことは大きな自信となったはずだ。

 関東大会に出場した甲子園未出場校は、ほかに駿台甲府(山梨)と東農大三(埼玉)。いずれも初戦でコールド負けを喫しており、関東の高い壁がより際立つ結果になった。

四国ではセンバツで初甲子園の富岡西に勢い


 四国大会は甲子園未出場校はなし。しかし、注目したいのはこの春のセンバツで甲子園初出場を果たした富岡西(徳島)だ。21世紀枠での出場だったが、昨秋の四国大会ではベスト4、センバツでも1回戦で優勝した東邦と1対3の善戦を見せた。

 春は四国大会でも初戦で今治西(愛媛)を6対4、準決勝で高松商(香川)を4対3で下して決勝に進出。明徳義塾(高知)に3対7で敗れたものの、四国の強豪を相手にまったく見劣りしない戦いを見せ、完全に殻を破った。走塁など細かな面でも抜け目がなく、スコア以上に手堅い勝ち方だった。

 この富岡西に食らいつきたいのは、2009年夏に1度甲子園に出場している徳島北。富岡西不在のなか、徳島県大会では鳴門渦潮、徳島商と県内の強豪を破って優勝を果たした。しかし、センバツ出場でスーパーシードの富岡西との順位決定戦は、1対11(7回コールド)で敗北。四国大会初戦でも明徳義塾に1対8(7回コールド)で敗れ、力の差を見せつけられた。この連敗を糧に、夏は頭一つ抜け出した感のある富岡西に食らいつきたい。

やはり厚い九州の壁! 熊本は大混戦になる予感


 強豪ひしめく九州。特に秋春は手堅い印象があるが、この春も同様で甲子園未出場校は球磨工(熊本)のみ。初戦で福大大濠(福岡)に1対5で敗れている。

 しかし、球磨工は熊本県大会優勝で旋風を巻き起こした。特に決勝では同じく甲子園未出場の有明と対戦し、1対0で勝利。相手投手は侍ジャパンU-18代表候補で148キロ右腕の浅田将汰。見事な粘り勝ちだった。

 夏に目を向けると熊本は大混戦だろう。有明ももちろん初の甲子園を狙える位置につけており、県内大会のRKK旗ではこちらも甲子園経験なしの熊本国府が優勝している。

 さらに今春のセンバツで1985年夏以来2度目の甲子園出場を果たした熊本西は九州大会ベスト4入り。「革命前夜」の匂いがプンプン漂う。

 真颯館(福岡)は、校名が九州工だった1994年以来の甲子園出場を狙う。この春は福岡県大会準優勝。自由ケ丘、福工大城東、福大大濠から白星を挙げており、九州大会でも初戦で鹿児島商(鹿児島)を12対3(7回コールド)で撃破。久々の甲子園も夢じゃない出来だ。

 1993年夏以来、2度目の甲子園を目指す小林西(宮崎)も上がり目。宮崎県大会を制し、九州大会初戦ではセンバツで1勝を挙げた大分を相手に8対9で敗れたものの乱打戦を演じている。

文=落合初春(おちあい・もとはる)

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