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各球団が警戒? 荒れ球・藤浪晋太郎のこれまでの“デッドボール”を振り返る


 4月4日、ヤクルト対阪神の試合で藤浪晋太郎(阪神)が畠山和洋(ヤクルト)の肩口に、あわや顔面というデッドボールを当て、両軍入り乱れての乱闘に発展した。

 藤浪といえば、阪神ファンですら“コントロールがよい”とは口が裂けても言えず、荒れ球で知られている。

 昨シーズンまでのプロ4年間で与死球は32個。1年目は2個、2年目は11個、3年目は11個、4年目8個で、2年目と3年目はセ・リーグ最多の与死球を記録している。

 藤浪は極端なインステップと長い手が災いし、抜けたボールが右打者の腰よりも上にいきやすい。自慢の剛速球もあって、バッターからすれば「わざとじゃなくてもいい加減にしてくれよ……」と漏らしたくなるだろう。

 これまでの藤浪のデッドボールをまとめてみた。

先輩・平田良介に一喝される


 2014年4月22日の中日戦。大阪桐蔭の先輩・平田良介の顔面付近に暴投。結果的に左手に当たったが、平田は立ち上がるや否や「オラッ」と藤浪を一喝。


菊池涼介の胸へズドン!


 2014年9月12日の広島戦。すっぽ抜けた球が菊池涼介の左胸を直撃。前の回に阪神はマートンが死球を受けていたこともあって、両軍首脳陣が睨み合い。警告試合が宣告された。

レジェンド・黒田博樹が激怒


 2015年4月25日の広島戦。2回裏、1死一塁でバッターは黒田博樹でバントの構え。1球目はヒザ元へのストレート、2球目は頭付近のボールで黒田をのけ反らせた。藤浪も帽子を取って謝ったが、なんと直後の3球目も黒田の腰めがけて一直線。これには黒田も激怒し、「なめとんのか!」とマウンド上の藤浪を一喝し、両軍がベンチから飛び出す事態に発展した。

 黒田に対する投球に関しては、バントをさばこうとチャージする意識が強すぎたのではないかといわれている。


ヤクルト・谷内亮太は骨折


 2016年4月19日のヤクルト戦。肩口へのボールを避けようとした谷内亮太だが、運悪く左手首に直撃。尺骨骨折で約4カ月の離脱を余儀なくされた。藤浪の謝罪を受けた谷内は「避けられなくてごめんな」と男前な対応を見せた。


WBCでも中国のレジェンドに一撃


 2017年3月10日、WBCの中国戦。中国のレジェンド・王偉のあばらにデッドボール。王偉は悶絶したが、治療後に塁上へ戻った。


文=落合初春(おちあい・もとはる)

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