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阪神はバース、ロッテは落合博満の1986年を最後に本塁打王が現れず。12球団ご無沙汰ランキング!

文=落合初春

阪神はバース、ロッテは落合博満の1986年を最後に本塁打王が現れず。12球団ご無沙汰ランキング!
 2019年のプロ野球、セ・リーグではDeNAが2位に食い込み、初のCS“本拠地開催”を果たした。実はDeNAは横浜時代の1998年に優勝して以来、ずーっと3位以下だったのだ…!

 ここでは、チームの順位や個人タイトルに関わる12球団の「ご無沙汰ランキング」を見てみよう。

CS進出・ご無沙汰ランキング


■12球団・最後にCS進出を果たしたシーズン
2012年:中日
2014年:オリックス
2016年:ロッテ
2018年:広島/ヤクルト/日本ハム
2019年:巨人/DeNA/阪神/西武/ソフトバンク/楽天

 CS進出から最も遠ざかっているのは、7年連続Bクラスの中日。2012年は和田一浩、ブランコ、谷繁元信、森野将彦らが主力を張り、大島洋平、平田良介ら若手の台頭もあった。なぜ、こうなった…。

 パ・リーグではオリックスが5年連続Bクラスの屈辱。2014年はチーム防御率2.89の“投手王国”を築き、ソフトバンクと優勝争いを繰り広げ、2015年はブランコ、中島宏之(現巨人)らを獲得し、優勝を狙ったものの開幕から大失速。森脇浩司監督が6月に辞任し、以降、Bクラスのままだ。

シーズンリーグ1位・ご無沙汰ランキング


■12球団・最後にリーグ1位を果たしたシーズン
1974年:ロッテ
1996年:オリックス
1998年:横浜(現DeNA)
2005年:阪神/ロッテ(※)
2011年:中日
2013年:楽天
2015年:ヤクルト
2016年:日本ハム
2017年:ソフトバンク
2018年:広島
2019年:巨人/西武

  “純粋な”リーグ1位を見ると、実は一番遠ざかっているのはロッテ(※)。2005年にリーグ優勝を果たしているが、この年は“プレーオフ勝ち抜き”がリーグ優勝と定義されており、実はレギュラーシーズンの順位は2位。1974年は有藤通世、アルトマン、ラフィーバーらが在籍していた年である。当時の優勝を知るファンはかなりの年齢になっているはず……。

 オリックス、DeNA、阪神も優勝から遠ざかっているグループ。特に阪神は、戦力を考慮すれば残念な結果だ。ちなみに日本シリーズ進出というくくりで見れば、1996年が最後の日本シリーズになったオリックスが最長ブランク。

日本一・ご無沙汰ランキング


■12球団・最後に日本一となったシーズン
1984年:広島
1985年:阪神
1996年:オリックス
1998年:横浜(現DeNA)
2001年:ヤクルト
2007年:中日
2008年:西武
2010年:ロッテ
2012年:巨人
2013年:楽天
2016年:日本ハム
2019年:ソフトバンク

 最も日本一から離れているのは1985年の阪神…と思いきや、さらに広島が1年上回り、35年連続日本一なし! 2016年からはリーグ3連覇ながら、2度の日本シリーズでのチャンスを逃してしまった。阪神はダイエー(現ソフトバンク)と最終戦までもつれ込んだ2003年が惜しかったものの、日本シリーズ3連敗中。時の流れは残酷である。

本塁打王・ご無沙汰ランキング


■12球団・最後に本塁打王を輩出したシーズン
1986年:阪神(バース)、ロッテ(落合博満)
2007年:楽天(山崎武司)
2010年:巨人(ラミレス)、オリックス(T-岡田)
2014年:広島(エルドレッド)
2015年:ヤクルト(山田哲人)
2016年:日本ハム(レアード)
2017年:中日(ゲレーロ)、ソフトバンク(デスパイネ)
2019年:DeNA(ソト)、西武(山川穂高)

 有名な話だが、阪神とロッテは1986年を最後に本塁打王が出ていない。球場の不利もあるが、そろそろ潮目を変えたい。

生え抜き本塁打王・ご無沙汰ランキング


■12球団・最後に生え抜き本塁打王を輩出したシーズン
1984年:阪神(掛布雅之)
1986年:ロッテ(落合博満)
1996年:中日(山崎武司)
2002年:巨人(松井秀喜)
2005年:広島(新井貴浩)/ソフトバンク(松中信彦)
2006年:日本ハム(小笠原道大)
2010年:オリックス(T-岡田)
2015年:ヤクルト(山田哲人)
2016年:DeNA(筒香嘉智)
2019年:西武(山川穂高)
※楽天はなし

 外国人選手、移籍選手を除く最後の生え抜き本塁打王はこんな具合に。楽天は生え抜き本塁打王に限定すると1人も現れていない。

最優秀防御率・ご無沙汰ランキング


■12球団・最後に最優秀防御率投手を輩出したシーズン
2003年:阪神(井川慶)
2005年:横浜(現DeNA・三浦大輔)
2006年:ソフトバンク(斉藤和巳)
2008年:ヤクルト(石川雅規)
2015年:広島(ジョンソン)/日本ハム(大谷翔平)
2016年:ロッテ(石川歩)
2017年:西武(菊池雄星)
2018年:巨人(菅野智之)/楽天(岸孝之)
2019年:中日(大野雄大)/オリックス(山本由伸)

 あまり語られることがない最優秀防御率のブランクも面白い。最長ブランクは阪神。下柳剛、メッセンジャーが最多勝を獲得しているが、最優秀防御率となると2003年の井川慶が最後だ。

 意外なのはソフトバンク。こちらも和田毅、ホールトン、攝津正、東浜巨と数多くの最多勝投手を輩出しているが、最優秀防御率は2006年の斉藤和巳が最後である。

盗塁王・ご無沙汰ランキング


■12球団・最後に盗塁王を輩出したシーズン
2006年:ロッテ(西岡剛)
2011年:巨人(藤村大介)/ソフトバンク(本多雄一)
2012年:中日(大島洋平)/楽天(聖澤諒)
2014年:DeNA(梶谷隆幸)
2016年:オリックス(糸井嘉男)
2017年:広島(田中広輔)
2018年:ヤクルト(山田哲人)/日本ハム(西川遥輝)
2019年:阪神(近本光司)/西武(金子侑司)

 盗塁王に目を向けると、意外とバランスよく各球団の選手が獲得している。唯一、2010年代の受賞がないのはロッテ。荻野貴司が万全ならば、風穴を開けられたはず……。34歳を迎えたが、今季も28盗塁。ブランクを埋めるキーマンになりそうだ。

文=落合初春(おちあい・もとはる)

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