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ヤクルト・今季の骨格。開幕三連戦で「勝手に」受け取った真中満監督の所信表明


 プロ野球が開幕し、早一週間が過ぎた。開幕から2カードを終え、読者の方々も贔屓チームが今シーズンを戦う上での「骨格」が見えたのではないだろうか。

 ここではヤクルトファンの筆者が神宮球場で見た「ヤクルトの骨格」を振り返ってみよう。

大雨の中での所信表明


 2015年のリーグ優勝した恩恵を受け、ヤクルトは3月31日に神宮球場で開幕戦を迎えた。しかし、天候はあいにくの大雨。試合開始前からスマホやパソコンで球団ホームページとtwitterを確認し続けたが、いっこうに中止の報は出ない。天気予報アプリを見ても雨のマークから一向に変わらず……。

 「本当に試合はあるのだろうか? 」という疑問が頭に浮かんだが、「神宮でこの雨なら中止にはならないよな」と半ば諦めにも近い感情を心にしまい神宮へ。雨とはいえ、さすが開幕戦。17時には多くのファンがコンコースに溢れていた。

 こうして大雨のなかで始まった開幕戦の先発は石川雅規。5年ぶり8度目の大役だったが、ベテランらしい安定感ある投球を見せ6回2失点。リリーフ陣に後を託した。

 1点差の7回からはルーキ、石山泰稚、秋吉亮と盤石のリレーで開幕戦勝利を手にした。7回、8回に計6点を挙げ余裕のある展開になったため、別の投手を出すことも考えられたが開幕戦は「所信表明」の場だ。

 「今年はこの投手リレーで行くぞ!」というメッセージを真中満監督は発したに違いない。

 この試合では、所信表明のメッセージをもう一つ受け取った。ダメ押しの点が欲しい場面での代打に起用されたのは大松尚逸だった。この代打にライトスタンドは沸き「今年の代打陣は厚そうだ」の声も聞こえてきた。

 今シーズンの左の代打一番手は大松になるだろう。今浪隆博が復帰すれば場面によって使い分けもできる。ブルペン同様に層が厚くなったといえそうだ。

大雨から極寒そして延長


 大雨の開幕戦から一夜明けた4月1日の第2戦は極寒のなかで行われた。なんと、最高気温は8.9℃。4月1日の最高気温をチェックしてみると、1991年の8.5℃以来26年ぶりの10℃未満だった。過去の記録を振り返るのは野球好きの性だ。

 この試合は新外国人投手・ギルメットが1対2のビハインドで登板。1回を投げきることができず4点を失い、勝利の目は潰えた。

 その後の継投は村中恭兵、星知弥、平井諒、そして原樹理。僅差の勝ち試合以外は彼らが登板するのだろう。開幕からの2試合でリリーフのおおよその起用方針が見え、戦い方の骨格は理解できた。

 そして迎えた3戦目。序盤に点を取り合ったが6回以降は両チームとも決定打が出ず、試合は延長へ。10回裏1死から選んだ死球と四球で満塁のチャンスを作ると、代走で出場していた三輪正義への代打として鵜久森淳志が打席に入る。そして、その初球に35年ぶりとなる代打サヨナラ満塁本塁打が飛び出し、開幕三連戦を勝ち越しで終えた。

 この代打・鵜久森も所信表明だろう。「左の大松」に対し「右の鵜久森」。両者が今シーズンの代打の切り札となるに違いない。勝った、負けたも大事だが、真中監督の所信表明が感じ取れた開幕三連戦だった。

 大雨、極寒という劣悪な環境のなかしっかりと観戦し、今シーズンも神宮球場での全試合を見に行きたいと感じる開幕三連戦だった。しかし、WBCでは三連戦がなかったこともあり、今年初めての三連戦の観戦となったため体が重かった。もう少し観戦コンディションを整えるリハビリが必要かもしれない……。


文=勝田 聡(かつたさとし)

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