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来季の契約はあるのか? ファームで好成績でも1軍に上がれない選手たち(イースタン編)

 今シーズンのプロ野球も残すところわずか。1軍よりひと足早く、ファームでは9月27日に、全日程を終了。10月3日には、ファーム日本選手権が行われ、ウエスタン覇者のソフトバンクが、イースタン覇者の巨人を2−0で下して、2年ぶり3度目の優勝を果たした。

 今季のイースタン・リーグは、9月24日の時点で、1位巨人から6位日本ハムまでがなんと5.5ゲーム差。22日に6年ぶり24回目の優勝を決めた巨人は、4番・村田修一、先発・内海哲也と、2軍調整中のベテランを主軸を据え、ガッチリと勝ちを押さえにいくほどのデッドヒートだった。

 前回のウエスタン編に引き続き、今回はそんなイースタン・リーグで結果を残した注目選手、また好成績でも1軍で活躍できなかった不遇の選手たちを紹介しよう。
(成績はすべて9月27日時点)


多村仁志(DeNA)

≪70試合、打率.322、7本塁打、19打点≫

 プロ21年目、今年38歳を迎えた多村は一言で言えば、干された。今季も持病の右ヒジ痛で出遅れ、4月末に1軍合流を果たしたが、わずか4試合で両モモ裏を痛めて2軍落ち。毎度毎度のケガで計算の目処が立たないとの烙印を押され、2軍幽閉と相成った。

 打撃ではやはり格の違いを見せるものの、こういったチーム事情もあり、来季の選手契約を結ばないと発表された。多村自身は現役続行を希望しており、オフの動向にも注目したい。


青松慶侑(ロッテ)

≪85試合、打率.298、15本塁打、43打点≫

 昨年もファームで ≪105試合、打率.319、13本塁打、69打点≫ の好成績を挙げた青松が今年も結果を残した。15本塁打は断トツのトップ。同時に首位打者も獲得した。

 毎年、成長とパンチ力を見せながらも、11年目となる今シーズンも1軍出場はいまだに13試合。通算でも26試合で、知名度よりもはるかに出場が少ない印象だ。

 今季は1軍で初本塁打を記録したが、20打席で打率.150と勝負弱さが出てしまった。2軍での活躍はもう十分。20代最後の年となる来年こそは、長打力不足に悩む1軍の力となりたい。

 ちなみに9月11日に登録名を「敬鎔」から「慶侑」に変更した。


細谷圭(ロッテ)

≪78試合、打率.291、12本塁打、62打点≫

 高卒10年目の細谷も、打点王に輝くなど勝負強さを見せた。昨季も ≪25試合、打率.360、5本塁打、20打点≫ と2軍では好成績を残したが、1軍に上がると打てなくなる「2軍の帝王」タイプ。

 今季は夏場に16試合1軍出場し、14打席で打率.300とまずまずの成績を残したが、そのまま定着することはできなかった。

 チーム事情もあるが、通算1軍打率.185では並の成績では信頼感は得られないのかも知れない。中村奨吾など、同タイプの若手選手が出てくる中、来季はオープン戦からエンジン全開で生き残りを賭けてほしい。

 ロッテは、この手の「2軍の帝王」の出現が多い印象だ。昨季、打率.355を記録し、イースタン首位打者に輝いた濱卓也も今季は1軍で打率.250。1軍の試練を乗り越え、チームの顔となれる内野手の出現が待ち望まれる。


松本剛(日本ハム)

≪77試合、打率.285、6本塁打、37打点≫

 ルーキーの淺間大基や高卒4年目の石川慎吾など、高卒若手野手の台頭が続く日本ハム。次の台頭候補に挙がるのは高卒4年目の松本だ。

 守備難から今季は主に外野手で出場。ユーティリティー性を増したが、抜群の身体能力の割にはまだ勘の鈍さが感じられる。歯車がかみ合えば、もっと上を狙える逸材。日本ハムファンには、ぜひ成長を追ってもらいたい存在だ。


森雄大(楽天)

≪19試合、8勝5敗、防御率2.64≫

 2軍の規定投球回をクリアした投手で、防御率2位の好成績を収めたのが、2012年のドラ1・森だ。高卒3年目となる今季は球威を増して、さらに三振が奪える左腕に成長している。

 しかし抜群の球威の裏で、109回58与四死球の乱調癖も課題に挙げられる。今季も5月に1軍での先発機会を与えられたが、3回0/3を投げ、7失点のつるべ打ちに遭った(対オリックス)。

 球威自慢の荒れ玉系のサウスポーは、1軍では簡単にボール球を見極められ、「2軍の帝王」となってしまうケースも多い。防御率は素晴らしいが、1軍で活躍するためにはコントロールを磨き、与四球を減らすことが一番の近道と思える。


巨人投手陣


公文克彦  ≪44試合、3勝1敗、防御率1.78≫

江柄子裕樹 ≪36試合、3勝1敗、防御率1.37≫

笠原将生  ≪26試合、3勝2敗2セーブ、防御率1.63≫

小山雄輝  ≪17試合、6勝7敗、防御率2.89≫

土田瑞起  ≪47試合、2勝4敗13セーブ、防御率2.33≫

矢貫俊之  ≪28試合、2勝1敗1セーブ、防御率1.26≫

田原誠次  ≪29試合、1勝1敗、防御率2.33≫

 10月5日現在、1軍の防御率が12球団トップの2.78を記録する巨人。その煽りを受けたのは、2軍で好成績を残す投手陣だ。そろって好投しているが、1軍の厚い戦力に阻まれ、ファームから抜け出せたのは田原だけ。笠原、小山、土田、矢貫は1軍でのチャンスを生かしきれなかったが、実力は相当なもの。公文、江柄子に至っては、この成績でも1軍登板のチャンスがない状態だ。

 1軍の打撃陣が低調のため、今年も補強が検討されそうだが、好調投手陣の流出と天秤にかけたとき、簡単に「FA補強」の手は打てそうにない。


(文=落合初春)

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