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4つの珍記録発見! 「空砲王」バレンティン(ヤクルト)が本塁打をかっ飛ばすと負ける!?

4つの珍記録発見!「空砲王」バレンティン(ヤクルト)が本塁打をかっ飛ばすと負ける!?

 5月21日、日曜日の昼間に西武の試合中継を見ていたら、「ウルフが10個目の併殺を取りました。ランキング1位です」という実況の声が聞こえた。

 打者の併殺数はよく耳にするが、普段はあまり気にしていなかった投手が奪った併殺記録という視点に目からウロコが落ちる思いがした。

 そこで今回は、普段はあまり触れることのない珍記録に光を当てたいと思う。

積極的失敗はOK? それともNG?


 決まれば一気にチャンスを広げ、チームに勢いをもたらす盗塁。しかし、一歩間違えれば、相手に流れを渡しかねない諸刃の剣だ。

 ここでは、盗塁刺で「一歩間違えて」アウトになってしまった「盗塁死王」を見てみたい。

 現在、「盗塁死王」は4人が失敗5回で並んでいる。

 セ・リーグは田中広輔(広島、成功:10回)と桑原将志(DeNA、成功:4回)。パ・リーグは柳田悠岐(ソフトバンク、成功:8回)と上林誠知(ソフトバンク、成功:5回)。

 ソフトバンクからは2人がランクイン。優勝予想の大本命に挙げられながら、イマイチ流れに乗れないが、その一因となっているのかもしれない……。


打つと勝てない!?


 続いては、野球の華・本塁打に関する珍記録。本塁打がチームの勝利につながらない、つまり本塁打を放ってもチームが負けてしまう「空砲記録」の持ち主をピックアップする。

 セ・リーグはバレンティン(ヤクルト、総本塁打数:7本)が「空砲5本」で1位。4月16日のDeNA戦では2本塁打を放ったが、ヤクルトが敗れたため「空砲2本」を1日で挙げる結果となった。

 総本塁打数7本に対して「空砲5本」というバランスを見ると、今季は、「バレンティンが本塁打を打つとチームが負ける」という呪いがかかっているのかもしれない……。

 パ・リーグは、T-岡田(オリックス、総本塁打数:10本)が「空砲5本」で単独トップ。ただ、10本塁打のうち5本は勝ちにつながった本塁打。空砲とイーブンなので、T-岡田が本塁打を打った試合は、最後まで勝敗がどちらに転がるかわからないスリルを秘めている、といえるかも?


緩急で幻惑する投手たち


 投球術の基本の1つである緩急の使い分け。緩急の差で打者のタイミングを狂わせれば、アウトに打ち取れる確率は上がる。

 この緩急に着眼して「緩急王」を探してみた。

 セ・リーグの緩急王は岡田明丈(広島)。最高球速155キロに対し、最低球速は93キロ。実に62キロもの球速差があった。先発として3つの貯金(4勝1敗)を作っているのも納得できる。

 一方、パ・リーグの緩急王は西野勇士(ロッテ)。こちらは岡田にやや劣るものの、最高球速151キロに対し、最低球速93キロで球速差は58キロ。

 しかし、先発転向が裏目に出たのか、援護してくれない味方打線のせいなのか、防御率5.23と低迷。緩急という武器をなかなか生かせないでいる。

ピンチで打たれるところしか思い出せない?


 目に触れる機会が多い打者の得点圏打率。一方で投手の「得点圏被打率」は、あまり表に出てくることがないので、誰がピンチで打たれているのかピンとこない方も多いだろう。

 防御率を見ればおおよその目安はつく……という意見もあるだろうが、得点圏被打率1位の投手を調べてみると、いろいろと気になることが出てきたので紹介したい。

 セ・リーグの1位は、得点圏被打率.323の石川雅規(ヤクルト)。規定投球回数達成者のなかでワースト1位の防御率4.87を記録しているのも、致し方ないところだ。

 被本塁打もワースト1位の9本。しかもホームの神宮球場で8本塁打を献上するという「ホームに泣かされている投手」の代表格といえる。

 パ・リーグの1位は、石川を上回る得点圏被打率.385を挙げてしまった有原航平(日本ハム)。

 春先はチームの打線の状態が最悪だったため、「援護してもらえないうちにしびれを切らして打たれる」という悪循環を起こしているのかと想像した。しかし、援護点は4点台と悪くない。となると、相手チームに研究されて打ち込まれているのかもしれない。気になってしまう……。

 さらに気になるのが、得点圏打率.500の近藤健介(日本ハム)と対戦せずに、この得点圏被打率を記録してしまっている点。近藤にカモられて、数字が悪くなっているなら諦めもつくのだが……。今季の有原は重症かもしれない。


さらなる珍記録発掘の旅へGO!


 ア・ラ・カルトとして4つの「珍メニュー」を提供したが、お腹はいっぱいになっていただけただろうか。

 個人的には「最多空砲記録」が傑作だった。「打ったら負ける」と言っているようなものなので、表に出しにくい記録の筆頭候補のはず。

 しかしそれを知っていれば、いざひいきのチームと空砲王が対戦したときに、縁起をかついで、逆に「打て!」と思いたくなるだろう。肉を切らせて骨を断つ的な発想だ。

 今後も気になる記録を見つけては、レポートしていこうと思う。楽しみにしていただきたい!

(成績は5月22日現在)


文=森田真悟(もりた・しんご)

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