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《プロ野球コスパランキング》野手編・年俸から1本塁打あたりの金額を割り出してみた!!

【この記事の読みどころ】
・12球団野手の年俸を基に、1本あたりの本塁打の「お値段」を算出
・野手最高年俸の1本あたりのお値段は?
・コスパ高の優良助っ人は来季も契約の見通し

9月に入り、ペナントレースはいよいよ大詰め。優勝争いやCS出場権獲得なるか、といった点も気になるところだ。それと同時に、選手たちの今季の働きぶりも気になるところ。高年俸をもらっている選手は、それに見合う活躍が出来たのか。反対に格安年俸ながら、今季はチームを救う活躍をみせた、いわゆるコストパフォーマンスの高い選手は誰なのか。

12球団野手を検証するこのコーナーでは、今回は選手たちが8月までに放った本塁打について、徹底的に調べてみた。果たして、1本あたりの本塁打が最も高い選手、安い選手は誰だろうか(年俸は全て推定。成績は8月31日現在で集計)。

《野手編・1本塁打の値段ワースト10》

1位 今江敏晃(ロ)200,000,000円
 本塁打1 推定年棒2億円

1位 長谷川勇也(ソ)200,000,000円
 本塁打1 推定年棒2億円

3位 サブロー(ロ)130,000,000円
 本塁打1 推定年棒1億3000万円

4位 ヘルマン(オ)100,000,000円
 本塁打1 推定年棒1億円

5位 西岡剛(神)90,000,000円
 本塁打2 推定年棒1億8000万円

6位 谷繁元信(中)90,000,000円
 本塁打1 推定年棒9000万円

7位 鳥谷敬(神)80,000,000円
 本塁打5 推定年棒4億円

8位 中村晃(ソ)77,000,000円
 本塁打1 推定年棒7700万円

9位 鶴岡慎也(ソ)76,000,000円
 本塁打1 推定年棒7600万円

10位 坂口智隆(オ)75,000,000円
 本塁打1 推定年棒7500万円

10位 田中浩康(ヤ)75,000,000円
 本塁打1 推定年棒7500万円


本塁打数で見るコスパというテーマなら、やはりこの選手に触れないわけにはいかない。ヤクルトのバレンティンだ。2013年には日本記録となる60本塁打を放ち、その前後の3年も31本塁打。その実績から、2億5000万円という年俸はむしろリーズナブルな感じすら受ける。しかし、それもしっかりと働けた場合の話。今季は1試合のみの出場で、本塁打は0本。太ももの肉離れにより、現在は長期離脱中だ。復帰時期も、報道のたびに後ろ倒しとなっており、ファンもヤキモキしていることだろう。


しかし、山田哲人、川端慎吾、畠山和洋といったところが好調で、チームも優勝を狙える好位置につけている。大事な場面で万全のバレンティンが戻ってくれば、他チームにとっては脅威。そこで印象的な活躍ができれば、コスパ悪のイメージだけは払拭できるかもしれない。

もうひとり、野手最高年俸の5億1,000万円をもらっている阿部慎之助にも注目だ。先週の8月25日から30日の6試合で2本塁打を放ち、8月まで12本塁打。1本塁打あたり4,250万円とコスパ悪は否めない。2010年は44本塁打を記録した球界を代表する長距離砲も、今年で36歳。体力的な衰えは隠せない状況にもかかわらず、守備位置が一塁手→捕手→一塁手と動かされ、打撃に集中できない面もあったはず。そのあたりは、斟酌の余地はあるが…。

《野手編・1本塁打の値段ベスト10》

1位 福田永将(中)1,083,333円
 本塁打6 推定年棒650万円

2位 中川大志(楽)1,260,000円
 本塁打5 推定年棒630万円

3位 森友哉(西)1,461,538円
 本塁打13本 推定年棒1900万円

4位 鈴木誠也(広)1,800,000円
 本塁打5 推定年棒900万円

5位 乙坂智(横)1,966,667円
 本塁打3 推定年棒590万円

6位 江越大賀(神)2,000,000円
 本塁打5 推定年棒1000万円

7位 堂上剛裕(巨)2,000,000円
 本塁打3本 推定年棒600万円

8位 清田育宏(ロ)2,076,923円
 本塁打13本 推定年棒2700万円

9位 岡大海(日)2,100,000円
 本塁打4本 推定年棒840万円

10位 レアード(日)2,400,000円
 本塁打25本 推定年棒6000万円


コスパ良好な選手としては、日本ハムのレアードとヤクルトの山田哲人をピックアップしておこう。

今季から加入したレアードは、年俸6,000万円ながら25本塁打を記録。1本あたり240万円となかなか。打率は.217と確実性は高くないが、長距離砲が他に中田翔だけというチーム内では貴重な存在といえる。来季の残留も決まったとの報道もあり、それも納得のコスパといえるだろう。

ランク外ながら山田は、8,000万円の年俸で33本塁打。1本あたり2,424,242万円となる。さらに、本塁打数だけでなく、打率、打点、盗塁と、あらゆる部門で好成績を残し、三冠王とトリプルスリー(3割、30本塁打、30盗塁)も狙える状況。となると、来季の年俸大幅アップは必至。この好コスパも今年限りかもしれない。



※次週は「安打数」から導き出されるコスパに迫ります!

■ライター・プロフィール
藤山 剣/1970年生まれ。元高校球児(軟式)。出版社勤務を経てフリーに。多くの野球関連の書籍や雑誌の制作だけでなく、他に情報誌や競馬誌にも携わる。

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