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巨大戦力を誇るソフトバンクは0人!? パ・リーグ今季1軍デビュー選手を一挙公開!


 交流戦間近のプロ野球は、レギュラーシーズンも一区切り。各球団が世代交代に追われるなか、球団別に今季「1軍初出場」を果たした選手をまとめてみた。

 セ・リーグ編に引き続き、今回はパ・リーグ編をお届けしよう。新戦力の大抜擢が多いのはどこだ!?
(成績は5月18日時点、年齢は満年齢。外国人選手を除く)

オリックス 7人

≪投手≫
近藤大亮(1年目・25歳)
1試合/0勝0敗/防御率0.00

佐藤峻一(4年目・25歳)
3試合/0勝0敗/防御率12.60

角屋龍太(1年目・26歳)
2試合/0勝0敗/防御率11.57

赤間謙(1年目・26歳)
2試合/0勝0敗/防御率54.00

≪野手≫
吉田正尚(1年目・23歳)
21試合/打率.263(80-21)/0本塁打/4打点

大城滉二(1年目・23歳)
7試合/打率.214(14-3)/0本塁打/0打点

鈴木昂平(1年目・25歳)
1試合/打率.000(0-0)/0本塁打/0打点

 新人起用の意欲はすごいオリックス。しかし、結果は散々だ……。開幕2戦目でドラフト2位の近藤大を先発に抜擢したが、3回終了時に右肩違和感で途中降板→離脱。これが悪夢の前兆か、その後、1軍デビューした投手たちはボコボコに打たれまくった。

 野手ではドラ1・吉田正を開幕から1番DHで起用する大抜擢に出た。こちらはまずまずのスタートを決めていたのだが、4月後半に腰椎椎間板症でリタイア。近藤大も吉田正も復帰は交流戦明けにずれ込む模様だ。

 抜擢した選手が相次いで不運に見舞われる事態。スタートダッシュに失敗したオリックスだが、1軍新戦力だけを切り取ってもまるでツイていなかった。

楽天 4人

≪投手≫
石橋良太(1年目・25歳)
3試合/0勝0敗/防御率27.00

≪野手≫
オコエ瑠偉(1年目・19歳)
11試合/打率.000(7-0)/0本塁打/0打点

茂木栄五郎(1年目・22歳)
40試合/打率.276(134-37)/1本塁打/19打点

吉持亮汰(1年目・23歳)
6試合/打率.000(7-0)/0本塁打/1打点

 オコエに過剰な注目が集まった楽天だが、大成功だったのは茂木の抜擢。開幕から6番ショートで起用し、ここまで安定した結果を残している。同じくショートがメインポジションの吉持も現在2軍ながら、2軍打率.324と非凡な素質を見せており、深刻なショート不足が解消されるかもしれない。

日本ハム 4人

≪投手≫
井口和朋(1年目・22歳)
13試合/0勝1敗/2ホールド/防御率4.41

田中豊樹(1年目・23歳)
1試合/0勝0敗/防御率0.00

加藤貴之(1年目・24歳)
10試合/1勝1敗/防御率3.00

≪野手≫
横尾俊建(1年目・23歳)
4試合/打率.000(4-0)/0本塁打/0打点

 毎年、獲得したルーキーには一定のチャンスを与えている日本ハム。今年もすでに8人中4人のルーキーを1軍起用。特に即戦力の評価が高かった井口、加藤はやや手薄だったリリーフ陣に厚みを持たせる存在になっている。

 あとはドラ1・上原健太の動向。大学時代からのスランプがまだ続いているようで2軍でも苦戦しているようだが、本領を発揮して今季中に1軍にたどり着けるか。

西武 3人

≪投手≫
佐藤勇 (4年目・22歳)
5試合/0勝2敗/防御率6.60

多和田真三郎(1年目・23歳)
1試合/0勝1敗/防御率36.00

南川忠亮(1年目・24歳)
4試合/0勝0敗/防御率2.25

≪野手≫
なし

 毎年、見切り発車気味でもガンガンとニューフェイスを使ってくる西武。昨季は高橋光成がブレイクしたが、今季は多和田、佐藤の先発候補がいきなり大コケ。しかし、シーズンはまだ長い。名誉挽回ブレイクに期待したい。

 野手の1軍初出場はいないが、3年目・山川穂高を開幕スタメンで起用したのが最大の抜擢か。しかし、緊張でガチガチ。まったく打てず、4試合で2軍に逆戻り。抜擢に応えるメンタルの強さがほしかった。こちらも名誉挽回&2軍の帝王脱出に期待。

ロッテ 2人

≪投手≫
東條大樹(1年目・25歳)
1試合/0勝0敗/防御率13.50

≪野手≫
平沢大河(1年目・19歳)
4試合/打率.000(4-0)/0本塁打/0打点

 新戦力の起用が多いイメージのロッテだが、今季1軍初出場はまだ2人。ゴールデンルーキー・平沢の硬さがどこまで取れるかが目下の注目だ。

 シーズン中盤になるといつの間にかルーキーが1軍に紛れ込んでいるチーム風土。ドラフト2位・関谷亮太は谷間の先発で、ドラフト7位・高野圭佑はビハインド時のリリーフで、シレっとデビューを果たしそうだ。

ソフトバンク 0人

≪投手≫
なし

≪野手≫
なし

 強大な戦力を有するソフトバンクはなんとここまで大抜擢なし。充実の裏返しでもあるが、少し寂しい気もする。強いて挙げれば、一番の大抜擢は新外国人のスアレス。一昨年まで草野球選手だったという25歳の投球には驚かされるばかりだ。


文=落合初春(おちあい・もとはる)

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