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「帰ってきた男」ランキング〜今週のキャンプ大賞:練習以外編

 いよいよ始まったプロ野球12球団キャンプ。このコーナーでは、キャンプにおける「練習以外」の部分にスポットを当て、ランキング形式で紹介していきます。

 一回目のテーマは「帰ってきた男」。さまざまな苦労・苦難を乗り越え、無事にキャンプインを果たした男たちを、インパクトの大きさでランキングしていきます。


ヘルニアから帰ってきた男

 1月8日にヘルニア手術を受けたばかりの男が脅威の回復! もうグラウンドに帰ってきた……といっても選手の話ではなく、DeNAの中畑清監督のこと。

 といっても、さすがは中畑監督、キャンプ初日からノックバットを握りブランコ、バルディリスらに130球! 「手術していたこと忘れていたね」と絶好調スマイルを見せつけた。


島に帰ってきた男

 キャンプ地入りの際、各空港で行われる熱烈歓迎のシーン。その「熱」がひと際高かったのがロッテではないだろうか。なぜなら、キャンプ地・石垣島は、大嶺祐太、翔太の兄弟の生まれ故郷だから。

 特に今年はともにキャンプ1軍スタートとあって、チームとともに石垣島入りした30日には、「凱旋帰郷」となった2人を出迎えるべく、石垣島空港に人だかりができた。また、石垣島では初開催となる2月16日のオープン戦チケットも発売即完売。この期待の大きさに、大嶺兄弟が今シーズンどう応えていくのかにも注目だ。


阪神に帰ってきた人々

 「復帰」ネタが多いのが阪神タイガース。阪神在籍時の1993年に首位打者に輝いたトーマス・オマリー氏が打撃コーチとして、そして「ミスター・タイガース」こと掛布雅之氏が阪神DC(ゼネラルマネジャー付育成&打撃コーディネーター)としてチームに戻り、動き回っている。

 だが、阪神に帰ってきたのは彼らばかりではない。1978年以来、36年ぶりにチアリーディングチームが復活! 応募総数200人の中から厳選された美女軍団16人が 選手同様2月1日から本格練習をスタートさせている。

 阪神チアガールたちは、ダンスはもちろん、甲子園でのリリーフカーの運転や審判へのボールの受け渡しなども担当する予定。例年よりも華やかな甲子園球場になりそうだ。そして、阪神が抜けたことで、12球団で唯一チアリーディングチームのない球団となってしまった広島が今後どう出てくるのかにも注目したい。


騒動から帰ってきた男

 一時はキャンプ合流すら危ぶまれていたのが、シーズン本塁打記録を塗り替え、本塁打王&MVPに輝いたバレンティン(ヤクルト)だ。プライベートでのゴタゴタを(一旦)乗り越え、無事にチームメイトとともに2月1日からキャンプイン。今年から一塁手へのコンバートも計画されているとあって、初日から積極的にノックを受けていた。

 もっとも、那覇空港に向かう飛行機は、その場に居合わせた修学旅行の女子高生集団100人に見つかりちょっとしたパニックに。また、小川監督との直接面談の際は「結婚相談所を勧めたよ」とブラックジョークのネタにされるなど、まだまだ騒動の尾は長引きそうだ。


宮崎に帰ってきたゴジラ

 今年のキャンプにおいて、選手よりも誰よりも話題をさらっているのが、12年ぶりに宮崎キャンプに帰ってきた松井秀喜臨時コーチ(巨人)だろう。

 空港で行われた歓迎セレモニーでは原辰徳監督に話を振られ、「気持ちいい風、太陽を浴びながら、選手たちと日々を過ごしていきたい」と挨拶。キャンプでも早速打撃投手役を務めてフラッシュの雨を浴びるなど、話題を独占している。

 特に圧巻だったのが、原監督、高橋由伸と3人並んで打撃練習を見ていたシーン。3人の放つ強烈なオーラには、同じOBのはずの元木大介氏も羨ましそうに見つめるだけだった。


■ライター・プロフィール
オグマナオト/1977年生まれ、福島県出身。広告会社勤務の後、フリーライターに転身。「エキレビ!」では野球関連本やスポーツ漫画の書評などスポーツネタを中心に執筆中。また「幻冬舎WEBマガジン」で実況アナウンサーへのインタビュー企画を連載するなど、各種媒体にもインタビュー記事を寄稿している。ツイッター/@oguman1977

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