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【週刊野球太郎的ドラフト採点2018】最高は補強ポイントを抑えた楽天の98点。では巨人、阪神は?

文=落合初春

【週刊野球太郎的ドラフト採点2018】最高は補強ポイントを抑えた楽天の98点。では巨人、阪神は?
 悲喜こもごものドラフト会議。11月後半発売の本誌『野球太郎No.029 2018ドラフト総決算&2019大展望号』に掲載される12球団の「ドラフト採点」に先駆けて、週刊野球太郎でも独断で採点してみた。
(※本誌『野球太郎』の「ドラフト採点」とは異なります)

西武 ドラフト採点:80点


 緊急を要する投手陣再建のために松本航(日本体育大)を単独1位指名。先発としての安定感、完成度は今年の候補では頭一つ抜けており、消極的ではない一本釣りだった。

 3位の山野辺翔(三菱自動車岡崎)は強打の二塁手。好選手なのだが、浅村栄斗のFA移籍が濃厚なのだろうか……と少し不安になる。全体的にはもう少し投手偏重でもよかった気がするが、焦らず慌てず現有戦力とマッチさせていきたい。

ソフトバンク ドラフト採点:85点


 小園海斗(報徳学園高)と辰己涼介(立命館大)を抽選で外したが、甲斐野央(東洋大)を指名できたのは大きい。甲斐野は即戦力リリーフとして高く評価されており、意外にも慌しかった先発・リリーフ陣の入れ替えを安定させる最後の1枚になれる。投手は大学生、社会人中心で早めのテコ入れだ。3位の野村大樹(早稲田実)は「ポスト・松田宣浩」として育てるのだろう。

日本ハム ドラフト採点:75点


 外れ1位でスター・吉田輝星(金足農高)の指名を敢行。2位以下も野村佑希(花咲徳栄高)、万波中正(横浜高)、柿木蓮(大阪桐蔭高)と素材型の高校生を続々と指名した。現時点での評価は75点程度に抑えておきたいが、刺激的な指名で「ロマン派」にはたまらない指名だった。

オリックス ドラフト採点:75点


 小園海斗(報徳学園高)を外したものの、高校生ショートの路線を変えず、太田椋(天理高)を1位指名。太田は知る人ぞ知る好選手。一部に守備は小園よりもいいという評価もあり、戦略的にはOK。打撃力が光る2位の頓宮裕真(亜細亜大)は捕手よりも野手と見る向きもある。3位以下で指名した投手たちはリリーフ向き。課題の即戦力先発は現段階では見えないが、キャンプ、オープン戦での大化けに期待。

ロッテ ドラフト採点:95点


 1位指名競合で藤原恭大(大阪桐蔭高)を引き当て、「ヨォーシ!」と雄叫びを上げた井口資仁監督。外野の高齢化は顕著であり、明確な課題をクリア。これだけでも100点に近い。これで平沢大河を外野で無理やり起用する必要もなくなるだろう。2位からは実戦派の投手でまとめ、ロッテらしさも見せた。

楽天 ドラフト採点:98点


 課題のセンター候補として辰己涼介(立命館大)を外れ1位で引き当て、2位では「ポスト・嶋」の呼び声高い太田光(大阪商業大)を指名。補強ポイントをしっかりと押さえ、腑に落ちる上位指名。藤原恭大(大阪桐蔭高)を外したことだけが減点ポイントだが、ほぼ100点に近い。

広島 ドラフト採点:95点


 タナキクに続く選手が少し不安な二遊間候補として小園海斗(報徳学園高)を1位指名。緒方孝市監督が見事に引き当て、順風そのもの。2位の島内颯太郎(九州共立大)にはやや驚いたが、お得意の九州ルートだけにポテンシャルを買った形だろう。3位ではスラッガー・林晃汰(智辯和歌山高)を獲得し、三塁のポジション争いを活性化。王者のドラフトだった。

ヤクルト ドラフト採点:75点


 根尾昂(大阪桐蔭高)を外し、即戦力先発の上茶谷大河(東洋大)に切り替えたが、これまた抽選を外し、清水昇(國學院大)を指名。清水はコントロールとスタミナが武器で試合を作れるタイプ。今の投手陣にはしっくりくる逸材だ。ただ、もっと野手を指名してもよかった。野手の高齢化への対処はさほどできなかった。

巨人 ドラフト採点:75点


 外れ外れ1位で東北ナンバーワン左腕の高橋優貴(八戸学院大)を指名。リリーフを中心に左腕は不足気味なので、悪くない選択だった。2位以下は高校生を揃えたが、世代交代が停滞している外野手の指名はなし。2位の増田陸(明秀学園日立高)、5位の松井義弥(折尾愛真高)は外野コンバートもにらんだ指名かもしれない。ただ、育成も合わせて高校生9人を指名。今後、世代のバランスに偏りが生じる可能性も否めない。

DeNA ドラフト採点:90点


 小園海斗(報徳学園高)を抽選で外し、即戦力先発の上茶谷大河(東洋大)を指名。今季は先発陣不調に悩んだチーム事情から上茶谷を単独1位で指名してもおかしくなかった。1位指名の2番手候補を獲得できたことは大きい。2位の伊藤裕季也(立正大)は打力自慢の内野手で二塁や三塁で競争できる選手。まとまったドラフトで及第点以上だろう。

中日 ドラフト採点:95点


 準地元・岐阜出身の根尾昂(大阪桐蔭高)の交渉権を引き当て、与田剛新監督にとって最高のスタートになった。観客動員数が伸び悩むチームにとっても明るい話題になりそうだ。2位からはさすがにブルペン強化に乗り出したが、東洋大ビッグ3の一角である梅津晃大や社会人で実績を積んだ勝野昌慶(三菱重工業名古屋)を指名し、うまさを見せた。昨年は高校生を指名しまくったが、バランスを崩さなかったことも評価。

阪神 ドラフト採点:75点


 藤原恭大(大阪桐蔭高)、辰己涼介(立命館大)を外す不運も外野手路線を崩さずに近本光司(大阪ガス)を指名。辰己がここまで外れ1位で被るとは誰も思っていなかっただろう。上位は野手で固めたが、昨年上位の馬場皐輔、高橋遥人も出番待ち。順調ならば、投手の駒は足りている。ただ、やはりクジを2回外し、ウエーバー順の利が逆に作用。繰り上げ感が否めないのは減点要素。

文=落合初春(おちあい・もとはる)

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