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福井の有望選手、大会展望

7月19日〜27日(福井県営球場ほか)

もう一段成長した姿に期待の好投手たち
トップクラスの評価を受ける好捕手・栗原


投手編

▲北田悠馬(啓新)


スライダーが光る啓新・北田

 昨年は岸本淳希(敦賀気比→中日育成)、中村文英(福井商)、鍬原拓也(北陸→中央大)、そして甲子園での登板で輝きを増した長谷川凌汰(福井商→龍谷大)と、稀に見る大豊作だった。しかし、今年の選手を見ると、下級生に有望視される選手が多い。

 この状況下で存在感を出してきているのが、2年生の北田悠馬(啓新)だ。小柄ながらも、キレのあるストレートは140キロをうかがい、勢いを感じる。昨今、いろいろな曲がりのスライダーを投げる投手がいるが、北田のスライダーはストレートの軌道から「スライド」する球筋で、今後の野球人生でも大きな武器になるはずだ。

 3年生では高身長の坪川昂太、武田久(日本ハム)を彷彿とさせる橋山皐介(ともに北陸)、安定感ある投球をする田川佳弥(福井工大福井)の私立勢に、山本凌(敦賀工)、内藤亘平(美方)、中林恭佑(武生商)、中道舜平(福井商)の公立勢の名前が挙がる。夏に成長した姿を見せてほしい。

 高志を春ベスト4に導いた朝井亮人と渡部怜(科学技術)は高校野球ならではの好投手。我慢強く投げ、波乱を巻き起こせるか。

 最後に山崎颯一郎、海野隆一郎(ともに敦賀気比)の1年生コンビは再来年の福井野球界を引っ張る両輪になりそうな素材だ。

打者編

▲栗原陵矢(春江工・坂井)


順調に伸びる上位候補・栗原

 投手に比べると野手は豊富だ。特に栗原陵矢(春江工・坂井)はスカウトからの評価が高く、今年の高校生捕手では1、2を争う存在になった。同じく捕手では、栃尾晃希(北陸)は小柄ながらもパンチ力を秘めている。秋は打線で勝ってきた北陸だが、春は打てずに初戦敗退。夏への逆襲を期待したい。

 栗原に続き評価が高いのは敦賀気比の浅井洸耶、峯健太郎。両選手ともに3拍子揃い、試合経験も豊富で勝負所を知っている。1番を打つ捕手の岡田耕太も好選手。アグレッシブなプレーがチームに勢いを与える。

 今後、化ける可能性がありそうなのは早貴文(若狭)と長舩立弥(美方)の2人。長距離打者としての素養がある早に対して、粗さは目立つが、走攻守に光るものを感じる長舩。ともにスケールの大きさを感じるだけに、今夏のブレークに期待したい。

 打力のある橋本篤朗(羽水)、1番・遊撃手でチームを引っ張る持田洸佑(鯖江)も好選手だ。

 2年生では投手としても野手としても活躍する平沼翔太(敦賀気比)を筆頭に、打席での雰囲気がある杉田真樹(啓新)、さらなる成長に期待したい伊藤佳史、出口柊希(ともに北陸)、強肩が光る岸中大作(若狭)らの名前が挙がる。地味ながらも楽しみなのは、遊撃手の辻井祐丞(美方)と二塁手の大道淳司(若狭)。それぞれ安定した守備が特長で、チームをビシッと締めている。打撃をさらに磨いていけば、県を代表する選手になれそうだ。

 1年生では、栗原を追って、同じ中学から春江工・坂井に入学した田中心が早くも活躍している。同じ1年生では小北朋樹(若狭)にも注目したい。164センチと小柄だが、捕ってから投げる速さは天性のものがある。

大会展望
ノーシードの実力校はどの山へ?


福井商、敦賀気比、福井工大福井の「3強」が上位争いを繰り広げてきたが、ここ数年、「3強」に対等以上に渡り合うのが、今春の県大会でついに初優勝を飾った春江工・坂井だ。夏もこの勢いが続くか? また、昨秋の北信越大会でベスト4まで進んだ北陸だが、春は初戦敗退。そのため、この北陸や、夏に強い福井商、創部3年目で「そろそろか」と期待される啓新がこの夏はノーシード。クジによっては実力校が固まる可能性もある。抽選会から戦いは始まっている。


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