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広島と楽天のCS進出は確実!? 過去10年、4月末首位チームのCS進出率は95.4パーセント!

それぞれ開幕ダッシュに成功した楽天・梨田昌孝監督と広島・緒方孝市監督

 開幕から1カ月近く経過し、早くも各チームの明暗が分かれてきた。セ・リーグは広島、パ・リーグは楽天がそれぞれ開幕ダッシュに成功した。

 一昔前、チームによっては開幕ダッシュに成功しても「春の椿事」と揶揄されることもあった。しかしCSがある現在、開幕ダッシュ は非常に大きな意味を持つ。

 過去10年間のデータを振り返って、4月の順位がシーズン最終順位にどうつながるのかを検証してみよう。

【セ・リーグ】4月終了時点の首位チームとシーズン最終順位


 まずは過去10年におけるセ・リーグの4月終了時点での首位チームと、そのシーズン最終順位を見てみよう。

■2016年
巨人:15勝10敗(勝率.600)→シーズン最終順位:2位

■2015年
巨人:16勝12敗(勝率.571)→シーズン最終順位:2位

■2014年
広島:18勝9敗(勝率.667)→シーズン最終順位:3位

■2013年
巨人:18勝8敗(勝率.692)→シーズン最終順位:1位

■2012年
中日:15勝8敗(勝率.667)→シーズン最終順位:2位
ヤクルト:同率首位→シーズン最終順位: 3位

■2011年
ヤクルト:9勝5敗(勝率.643)→シーズン最終順位:2位
広島:同率首位→シーズン最終順位:5位

■2010年
巨人:19勝10敗(勝率.655)→シーズン最終順位:3位

■2009年
巨人:14勝7敗(勝率.667)→シーズン最終順位:1位

■2008年
阪神:19勝7敗(勝率.731)→シーズン最終順位:2位

■2007年
巨人:16勝11敗(勝率.593)→シーズン最終順位:1位

【パ・リーグ】4月末時点の首位チームとシーズン最終順位


 続いて過去10年におけるパ・リーグの4月終了時点での首位チームと、その最終順位は以下だ。

■2016年
ソフトバンク:14勝8敗(勝率.636)→シーズン最終順位:2位

■2015年
日本ハム:16勝9敗(勝率.640)→シーズン最終順位:2位

■2014年
オリックス:19勝8敗(勝率.704)→シーズン最終順位:2位

■2013年
西武:18勝9敗(勝率.667)→シーズン最終順位:2位

■2012年
日本ハム:17勝9敗(勝率.654)→シーズン最終順位:1位

■2011年
日本ハム:10勝5敗(勝率.667)→シーズン最終順位:2位

■2010年
ロッテ:19勝12敗(勝率.617)→シーズン最終順位:3位

■2009年
楽天:13勝9敗(勝率.597)→シーズン最終順位:2位

■2008年
西武:18勝12敗(勝率.600)→シーズン最終順位:1位

■2007年
ソフトバンク:18勝11敗(勝率.621)→シーズン最終順位:3位


CS進出率は驚異の95.4%! 近年における開幕ダッシュの重要性


 4月終了時の首位チームが最終的にリーグ優勝(リーグ1位通過含む)したケースは、両リーグ合計22例中5件で、優勝確率は22.7%と微妙な確率。

 しかし、3位以内の「CS圏内」で見てみると、22例中21件でCS進出。進出率は実に95.4%と跳ね上がる。

 さらに広島が最終順位5位と、唯一の例外となった2011年は、東日本大震災の影響で開幕が遅れたために4月の試合数は少なかった。このデータも、開幕ダッシュ成功に成功すれば、少なくともCS突破が濃厚だと物語っている。

 ということで、広島と楽天の両チームは少々手綱を緩めてもらって、他球団の残り2枠の争いを優雅に眺めて大丈夫……かも!?


文=サトウタカシ (さとう・たかし)

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