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松本航(日本体育大)、生田目翼(日本通運)ら大学生・社会人ドラフト目玉候補の今春を追う!

文=勝田聡

松本航(日本体育大)、生田目翼(日本通運)ら大学生・社会人ドラフト目玉候補の今春を追う!
 ゴールデンウイークが明け、序盤戦が終わりつつあるプロ野球。新人では田嶋大樹(オリックス)、鈴木博志(中日)らが序盤戦から結果を出し、注目の清宮幸太郎(日本ハム)は、打率は1割台ながら本塁打を放ち、大器の片鱗を見せた。

 少し気が早いが、週刊野球太郎では今年のドラフトの目玉候補に挙がっている大学生・社会人選手が今春にどのような成績を残したのかをチェック。今回は投手の動向を振り返ってみたい。

昨秋日本一の松本航(日本体育大)は全国を逃すもまずまず


 首都大学野球連盟に所属する日本体育大のエース・松本航。昨秋は同学年の好投手・東妻勇輔とともに、チームの明治神宮大会制覇に貢献した最速150キロ右腕だ。明石商高時代は甲子園出場こそなかったが、140キロ後半のストレートで注目され、プロもマークしていた。しかし、プロ志望届は提出せずに日本体育大に進学。1年春からリーグ戦に登板してきた。

 昨秋の日本一で注目されるなかで迎えた今春は、優勝は東海大に譲ったものの、4勝をマーク。5月5日の筑波大戦では1対0というしびれる投手戦を制し、無四球2安打完封勝利を達成。スカウトの前で存在感をアピールした。チームはリーグ戦3位に終わったため大学選手権への出場は叶わなかったが、秋のリーグ戦、その先のドラフト指名へ向け、万全の状態に仕上げていきたい。

東キ新の20奪三振を記録した上茶谷大河ら東洋大3人衆


 今春の東都大学リーグで衝撃の記録が誕生した。東洋大の上茶谷大河が、駒澤大戦でリーグ新記録となる1試合20奪三振を記録したのだ。上茶谷は昨秋までリーグ戦での白星はなく、昨秋は3試合の登板で防御率9.00。そもそも、3年間の通算成績でも1部、2部合わせて7試合、5回1/3しか登板機会はなかった。しかし、今春の開幕戦で中央大相手に16三振を奪い、完封勝利をマークするとここまで4勝。ドラフト候補に名乗りを上げた。

 また、同じく東洋大にはドラフト上位指名候補の甲斐野央、梅津晃大も在籍し、ともに150キロのストレートを投げ込み、スケールの大きさをアピール。5月21日時点でリーグ戦が終わっていないものの、東洋大はリーグ戦でトップを走っており、大学選手権出場の可能性はある。東洋大の3投手の名前を覚えておきたい。

東京六大学組は不振?


 毎年、ドラフトで注目を集める東京六大学リーグの主戦投手たち。しかし今春、ドラフトの目玉候補で圧倒的な成績を残した投手は不在だった。早稲田大の小島和哉は1勝2敗、防御率3.30と負けが先行。法政大の菅野秀哉は0勝3敗、防御率4.41とエースの役割を果たせなかった。

 一方で復活を遂げた投手もいる。1年春の開幕戦で初先発初勝利をマークして注目された法政大の森田駿哉が、3年ぶりの登板を飾ったのだ。森田は1年春以降、ヒジの故障でリーグ戦での登板がなかった。1試合の登板ではあるが、マウンドに戻ってきたのは収穫だ。今後の投球に注目したい。

大学選手権に出場する有力選手は?


 すでに大学選手権への出場を決めているドラフト候補で注目したいのは、千葉県大学野球連盟の強豪・国際武道大のエース左腕・伊藤将司だ。リーグ戦はヒジの故障でメンバーから外れていたものの、大学選手権には間に合う見込み。150キロを超えるような剛速球はないが、球の出どころがわかりにくいフォームが特徴で、活躍が期待される。

 東海大の青島凌也も伊藤と同じくケガで離脱していたが、大学選手権でマウンドに登れば話題を集めるだろう。昨年は侍ジャパン大学代表に選ばれており、ストレート、変化球ともに一級品。復帰が待たれる。

2年前に涙を飲んだ生田目翼ら社会人投手は?


 2016年のドラフトで創価大(当時)の田中正義(現・ソフトバンク)とともに注目をされていた流通経済大(当時)の生田目翼(現・日本通運)。ドラフトでは無念の指名漏れとなり、社会人野球の強豪・日本通運に進んだ。1年目の昨シーズンから都市対抗と日本選手権という社会人野球の頂点を決める2つの全国大会で登板機会を与えられるなど、その実力は折り紙つき。今春はスポニチ大会でパナソニックを相手に、救援で6回を1安打無失点に抑えるなど結果を残している。2年越しの夢へ向け準備は万端だ。

 社会人組のドラフト上位候補のひとり、東芝の岡野祐一郎もスポニチ大会で結果を残した。初戦となった東京ガス戦で7回2/3を無失点。日米13球団のスカウトが見つめるなかで快投を披露した。JABA京都大会・準決勝の大阪ガス戦でも7回2失点と好投。都市対抗予選に向けて順調な仕上がりだ。

 パナソニックのエース・吉川峻平も調子を上げてきた。スポニチ大会では日本通運相手に7失点と調子が出なかったが、その後のJABA京都大会ではJR西日本戦で8回途中無失点と好投。続く準決勝の日本生命戦でも9回2失点で完投勝利をマークしている。

 社会人野球は現在、都市対抗の予選が行われている。この予選から7月の都市対抗本選にかけて、新たなドラフト候補が毎年生まれる。山岡泰輔、田嶋大樹(ともにオリックス)のように即戦力として期待できるような選手は現れるのか。今後も注目していきたい。

(※成績は2018年5月21日現在)

文=勝田聡(かつた・さとし)

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