週刊野球太郎
中学、高校、プロ・・・すべての野球ファンのための情報サイト

《開幕直前最終チェック!》日本の二塁には「俺もいる!」。新マシンガン打線が誕生!?


 WBCが終わり、プロ野球はいよいよ開幕モードに突入。

 前回に続き「開幕直前! チェックポイントはココだ!!」では、侍ジャパンメンバーの留守中にチームを守り、シーズンに向けて調子を上げてきている選手やチームを取り上げていく。

(成績は3月21日現在)

日本の二塁手といえば俺も忘れるな!


 牧田和久と秋山翔吾に加え、急遽、炭谷銀仁朗が侍ジャパンに召集されたことでバタバタとした雰囲気があった西武。オープン戦は初戦こそ勝ったものの、直後に4連敗。暗雲が立ち込めたが、そこから4連勝するなど盛り返している。

 その原動力は、今季から念願だった背番号「3」を託され、さらにキャプテンにも任命された浅村栄斗だ。一瞬ではあったが4割を超える打率をマークするなど、プレッシャーに負けずチームを鼓舞している。

 二塁手としての実績と知名度は、現在のところ山田哲人(ヤクルト)と菊池涼介(広島)にリードされているが、今季の活躍でぜひとも両者に肩を並べてほしい。


ヤクルトV奪回の使者


 今回のWBCで侍投手陣のキーマンとなったアンダースローの牧田和久。西武のサブマリンが世界に通用することを示したが、その活躍に呼応するようにヤクルトのサブマリン・山中浩史も躍動している。

 3月15日、オープン戦首位を走るロッテを相手に6回を投げて5安打、2失点の好投。開幕ローテーション入りを手繰り寄せた。

 昨季は6勝12敗と負けが大きく先行したが、ヤクルトがリーグ優勝した一昨年は6勝2敗と貯金を作った。それだけに山中の復調は、V奪回に向けたヤクルトにとってまたとない吉報だろう。

2017年式マシンガン打線の準備はOK


 筒香嘉智不在ながら、ここまでオープン戦5勝7敗と踏ん張っているDeNA。主砲を欠く打線だが、好調な選手が揃っておりオープン戦打率5傑に2人が名を連ねている。

 1人はBCリーグ・石川ミリオンスターズからやってきた新外国人のシリアコで、本塁打こそないが打率.349をマーク。もう1人はドラフト9位指名のルーキー・佐野恵太。明治大では一塁手が定位置だったが、プロでは内野手登録ながら外野手としても出場し、打率.333。得点圏打率に至ってはなんと4割オーバーを記録している。

 また、シリアコと三塁を争う白崎浩之は、打席数は少ないが打率.361、3本塁打と大きくアピール。ラミレス監督のうれしい悲鳴が聞こえてきそうなほど打撃で頑張っている。

 WBC帰りの筒香と現有戦力が融合することでどんな化学反応が起こるのか。楽しみな陣容になりそうだ。


二刀流解禁のXデーも近い!?


 前回の当企画でも取り上げたが、その後も好調をキープしている大谷翔平(日本ハム)。

 3月18日、19日に行われた広島戦では3番・DHで出場し、2試合で合計8打数3安打、3打点と大暴れ。3安打の内容も、本塁打2本に二塁打1本と長打オンリーだった。23日の巨人戦でも一発を放ち、26日のオープン戦最終戦では無安打だったが、それまではコンスタントに1日1安打を続け、好調をキープしている。

 懸念されている右足痛も、二塁打の際にスライディングしたことから、プレーへの影響はほぼない様子だ。打者としての開幕戦出場は揺るぎないところまできているので、ここからの焦点は、いつ二刀流が解禁されるかだ。


戦国ペナントレースの幕開け


 監督が代わりBクラスからの脱却を目指す西武。2年ぶりの優勝を目論むヤクルト。昨季のクライマックスシリーズ初出場を弾みにしたいDeNA。そして連覇を狙う日本ハムのキーマン・大谷を取り上げた今回の開幕直前最終チェック。

 前回は「ロッテと阪神が台風の目」と記したが、今回取り上げた3チームの状態を踏まえると、セ・リーグ、パ・リーグともに、今季の優勝争いは一筋縄ではいかなそうだ。

 昨季とは打って変わって、混沌としたペナントレースになる予感。果たして抜け出すのはどのチームだろうか。


文=森田真悟(もりた・しんご)

記事タグ
この記事が気に入ったら
お願いします
本誌情報
雑誌最新刊 野球太郎No.32 2019ドラフト直前大特集号 好評発売中
おすすめ特集
2019ドラフト指名選手一覧
2019ドラフト特集
野球太郎ストーリーズ
野球の楽しみ方が変わる!雑誌「野球太郎」の情報サイト
週刊野球太郎会員の方はコチラ
ドコモ・ソフトバンク
ご利用の方
KDDI・auスマートパス
ご利用の方