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選手にも、ファンにとっても好影響! プロ野球場の新人工芝がもたらす影響を大胆予測


 徐々に近づいてくる開幕に向けて、選手だけでなく球団も着々と準備を進めている。本拠地球場の整備もその一つで、今年は西武プリンスドームが人工芝の張り替えを行った。

 2008年以来の張り替えとなった今回は、ミズノの「MS Craft Baseball Turf」を採用。日本のプロ野球チームの本拠地としては初の試みということだが、この人工芝はどのようなものなのか。改めて、人工芝のメリットやデメリットからおさらいしてみよう。


人工芝のメリット・デメリット


 まずは人工芝のメリットだが、選手目線で考えると「イレギュラーが少ない」という面が挙がるだろう。野球にエラーはつきものとはいえ、不足の事態を減らせるならそれに越したことはない。

 また運営者の視点からすると「管理がしやすい」が一番か。天然芝のように育成や寝付きを考えなくて良いので、手間がかからずコストカットにもつながる。

 一方でデメリットは、選手としては「足腰への負担」になるだろう。もちろん技術が向上し、クッション性に富んだ人工芝も開発されているが、この意見はまだまだ根強い。


新しい人工芝の秘密


 そこで「MS Craft Baseball Turf」である。

 開発したミズノによると、「野球のために生まれた、最先端の人工芝」で、「野球選手の走攻守を足元から支える」ということ。限りなく天然芝に近づいた人工芝のようだ。

 クッション性を従来品よりも高め、スパイクを履いた時の衝撃を抑えてくれるなら、選手としても助かるだろう。

 また照明による反射や色ムラが少ないのは、常にフィールドを見ているファンにとっては嬉しい配慮。昨年までのフィールドでも見づらさはあまり感じなかったが、目に優しいのは大歓迎だ。


選手によっては改悪の可能性も


 ただ、足場が良くなったと言っても、手放しで喜べない選手もいるだろう。例えば打撃に関して。経年劣化で寝た状態だった芝が、新品になって起き上がったことから、これまでは抜けていた打球が芝に勢いを殺されてしまうと考えられる。

 その被害を受けそうなのが、昨年、最多安打記録を更新した秋山翔吾。守備面では歓迎すべき改装だが、打撃面では足を引っ張られる可能性がある。真価が問われる年に、なんとも皮肉な話だ。


新人工芝が守る選手の体


 とはいえ、古びた人工芝でケガをしてしまっては元も子もないので、まずはその可能性が減ることを喜びたい。いくら能力があっても、試合に出られないのでは絵に描いた餅。やはり選手は試合に出続けてこそ、である。

 選手がテクニックを高めていくように、フィールドもまたレベルアップしていく。「天然芝に限りなく近い」が、「完全に一致」になるのも時間の問題だろう。


文=森田真悟(もりた・しんご)

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