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いつも延長戦、お疲れ様です! 強さの証・引き分けの多いチームはどこ?


 引き分けは大変だ。現行ルールの延長12回を時間制限なしに戦い抜くためには、選手を総動員しなければならない。このことは裏を返せば、引き分けの多いチームは、選手層が厚くてチーム力があるといえる。

それが本当かどうか、過去のパ・リーグのデータから検証してみよう。

過去5シーズンのパ・リーグ各球団の引き分け数と年間成績


※震災の影響で時間制限のあった2011年と2012年を除く

■ソフトバンク
2015年 4試合(ペナントレース1位)
2014年 6試合(同1位)
2013年 2試合(同4位)
2010年 5試合(同1位)
2009年 5試合(同3位)
※平均年間引き分け数 4.4試合/平均ペナントレース順位2位

■西武
2015年 5試合(同4位)
2014年 4試合(同5位)
2013年 4試合(同2位)
2010年 1試合(同2位)
2009年 4試合(同4位)
※同3.6試合/3.4位

■オリックス 2015年 2試合(同5位)
2014年 2試合(同2位)
2013年 5試合(同5位)
2010年 4試合(同5位)
2009年 2試合(同6位)
※同3.0試合/4.6位

■日本ハム
2015年 2試合(同2位)
2014年 3試合(同3位)
2013年 2試合(同6位)
2010年 3試合(同4位)
2009年 2試合(同1位)
※同2.4試合/3.2位

■ロッテ
2015年 1試合(同3位)
2014年 2試合(同4位)
2013年 2試合(同3位)
2010年 2試合(同3位)
2009年 5試合(同5位)
※同2.4試合/3.6位

■楽天
2015年 3試合(同6位)
2014年 0試合(同6位)
2013年 3試合(同1位)
2010年 3試合(同6位)
2009年 1試合(同2位)
※同2.0試合/4.2位

ソフトバンクが唯一CSを逃したあの年は……


 単純に引き分け数が多ければ順位も比例して良いというわけではないが、もっとも多いソフトバンクの平均順位と、もっとも少ない楽天の平均順位を比較すると、粘り強さが順位に影響することがわかる。

 ちなみに、ソフトバンクが近年で唯一クライマックスシリーズ進出を逃した2013年は、もっとも引き分け数が少なかった。

 やはり引き分け数がチーム力のバロメーターになるといってもいいだろう。


気になる今年の引き分け数が多いチームは?


※7月7日現在

ソフトバンク 5試合
西武 2試合
楽天 2試合
ロッテ 1試合
日本ハム 1試合
オリックス 0試合

 やはり、ソフトバンクが圧倒的に多い。不利な状況でも追いつき、逆に追いつかれても勝ち越されない。強い、強すぎる……。プロ野球の戦力均衡の原則を忘れたのか?

 「今日ぐらい負けてくれ……」というパ・リーグ他球団ファンの悲鳴が聞こえてきそうだ。


文=サトウタカシ (さとう・たかし)

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