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守備職人・柴田 初の世界舞台へ〜大学日本代表米国・オランダ遠征直前合宿

 オランダで開かれる国際大会『第27回ハーレム・ベースボールウィーク』に出場する大学日本代表24選手が7月1日から神奈川県のバッティングパレス相石スタジアムひらつかで米国・オランダ遠征直前合宿を行い、2日と3日には都市対抗野球大会に出場する社会人強豪チームとオープン戦を行った。

 2日のJX-ENEOS戦は4−3のサヨナラ勝ちを収め、3日の三菱日立パワーシステムズ横浜戦は1−2と散発3安打で敗れた。

 1勝1敗という結果だったが、選手たちと善波達也監督(明治大)ら首脳陣は失点場面の修正点などを細かく精査し、次への対策を練るなど、今回の遠征に向けての決意と一体感が感じ取れた。また、ドラフト候補にも挙がる三菱日立パワーシステムズの左腕・福地元春と対戦できたことに関して、善波監督が「大きい左腕のやや動いてくる球を経験できたのは大きい」と収穫を口にした。

守備職人・柴田が初の世界舞台へ


 今回が初の世界大会となる選手も多い今回の代表チーム。

 中でも注目したいのが國學院大の柴田竜拓(3年・岡山理大付高)だ。入部時「日本一のショートになりたい」と宣言した柴田は、1年時に同じく遊撃手で3学年上の谷内亮太(現ヤクルト)と同部屋になり、プレー面や野球に取り組む姿勢、私生活面まで様々なことを吸収。さらに同じく國學院大在学時に遊撃手だった上月健太コーチから人一倍のノックを受け、全体練習後の自主練習では、「継続する力があって、基礎的なことの反復練習をとても大切にする」と上月コーチが話すように、コツコツと丁寧に取り組むという。

 そうして力を付けた柴田は、2年秋から完全にレギュラー定着。秋春ともに攻守で躍動し、2季連続で東都大学リーグベストナインに輝き、今回堂々の日本代表選出に繋がった。

 代表ではレギュラー起用が決まっているわけではないが、そのパワフルな打撃とプロスカウトも「ピカイチ」と評する守備力は、頼もしい存在になる可能性を十分に秘めている。彼がこの遠征を経て、さらに成長した姿を秋に神宮で観せてくれると思うと、今から楽しみだ。

▲高い守備力に加え、167センチの小柄さを感じさせないパワフルな打撃も光る柴田


《大学野球日本代表》

◎団長 岩井美樹(国際武道大)

◎監督 善波達也(明治大)

◎コーチ 横井人輝(東海大)、大久保哲也(九州産業大)、生田勉(亜細亜大)

◎トレーナー 築城一二三(ついき整骨院)
◎マネージャー 阿知和豊大(東海大)、大塚啓史(明治大)

日本代表選手


《遠征スケジュール》

◎アメリカ遠征
7月
6日(日)第1戦 米国vs日本(Finch Field)
7日(月)第2戦 日本vs米国(Fleming Stadium)

8日(火)第3戦 米国vs日本(Legion Field)
9日(水)移動日(米国→オランダ)

◎オランダ遠征
第27回ハーレム・ベースボールウィーク

10日(木)練習
11日(金)19:00 予選リーグ第1戦 米国vs日本
12日(土)14:00 予選リーグ第2戦 日本vs中華台北

13日(日)練習または休養日(※未定)
14日(月)19:00 予選リーグ第3戦 オランダvs日本
15日(火)19:00 予選リーグ第4戦 日本vs米国

16日(水)14:00 予選リーグ第2戦 中華台北vs日本
17日(木)練習または休養日(※未定)
18日(金)19:00 予選リーグ第5戦 日本vsオランダ

19日(土)14:00 準決勝(予選2位vs3位)、19:00 準決勝(予選1位vs4位)
20日(日)14:00 決勝戦
21日(月)移動日(オランダ→日本)
22日(火)帰国、解散


■プロフィール
文=高木遊(たかぎ・ゆう)/1988年、東京都出身。幼い頃よりスポーツ観戦に勤しみ、東洋大学社会学部卒業後、スポーツライターとして活動を開始。昨年は東都大学野球春・秋1部全試合を取材。大学野球を中心に、アイスホッケー、ラグビー、ボクシングなども取材領域とする。ブログ・高木遊の『熱闘通信』は随時更新中(http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buaka/)twitter(@you_the_ballad)

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