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【序盤戦で見えた光と穴 セ・リーグ前編】薮田和樹、鈴木誠也に不安の広島。ルーキーが光るDeNA

【序盤戦で見えた光と穴 セ・リーグ前編】薮田和樹、鈴木誠也に不安の広島。ルーキーが光るDeNA

 3月30日に開幕した2018年シーズンは、早くもカードがひと回り。それぞれ好不調の波はあるが、現時点での各チームにおける「希望=光」と「不安=穴」が見えつつある。週刊野球太郎では各チームの「光」と「穴」を明らかにしていく。まずはセ・リーグの前編。

広島:投打の軸となるべき選手が精彩を欠く


 2016年、2017年とリーグ連覇中の広島。安定した戦力で、着実に貯金を増やしているが、想定外の穴がないわけでもない。薮田和樹の不調だ。

 昨季は、中継ぎとして開幕を迎え、途中から先発に転向。チーム最多勝の15勝(3敗)を挙げ、最高勝率のタイトルまで獲得した。しかし今季は、オープン戦後半から不安定な投球を続け、開幕は2軍で迎える。

 4月に入って1軍に昇格し、初登板の4月3日のヤクルト戦こそ5回3失点で勝ち星はついたものの、7与四死球。続く4月10日の阪神戦でも5回1/3で3失点、8与四球と乱調。中継ぎへの配置転換を余儀なくされた。その後も、4月22日の中日戦では7回に登板し3者連続四球で降板。先発した4月30日の阪神戦では4回2/3で被安打1ながら7四球で降板。制球難が解消されず、再び2軍降格となった。

 また、鈴木誠也も波に乗り切れていない。昨季後半は右足首の故障で戦線離脱。治療、リハビリをしっかり行い、今季は開幕からエンジン全開のはずだったが、下半身の張りを訴えて、4月4日には登録抹消。4月18日に再昇格を果たしたが、本来のパワフルな打撃は影を潜めている。

 投打の中心となるべき選手がピリッとしなくてもチームが落ち込まないのは広島の底力と言えるが、混セを一歩抜け出すためには、この両選手の力が必要。復調を待ちたい。

阪神:期待の大砲候補は不振も、ベテランの活躍が光る


 想定外の状況となっているのが大山悠輔だ。ルーキーイヤーの昨季は、シーズン中盤から1軍に上がり75試合に出場。7本塁打、38打点と将来の大砲候補へ名乗りを上げた。

 昨季の大山の主なポジションは一塁。しかし、今季は一塁にはロサリオが入った。そこで首脳陣は、守備の負担を軽減しながら出場機会を増やすため、昨季、三塁手部門でゴールデン・グラブ賞を獲得した鳥谷敬を二塁へコンバートしてまで「三塁・大山」実現させた。

 しかし、肝心のバットが湿りっ放しだ。開幕からスタメンで起用されるも、打率は2割を切っており、得点圏打率はさらに深刻な.077。すでに昨年の4併殺を上回る5併殺を喫している。4月29日からスタメンを外れたが、使い続けて上向くのを待つか、このまま外して立て直しを図るか。金本知憲監督の決断やいかに!?

 「光」を挙げるなら福留孝介の活躍か。もちろん実績のある選手だが、41歳という年齢をまったく感じさせないパフォーマンスを開幕から見せ続けている。打率は3割を上回り、四球もしっかり獲得し出塁率は4割オーバー。さらに、外野の守備ではダイビングキャッチなど好守を連発している。大ベテランのハッスルプレーに勇気づけられているチームメイトやファンは多いはず。


DeNA:1、2年目の若手がチームを活性化


 昨季のローテーション投手のうち、今永昇太、ウィーランド、濱口遥大の3人が故障により開幕メンバーから外れたことが最大の「穴」だったDeNA。その穴を埋めた「光」の筆頭格が高卒2年目、19歳の京山将弥だ。

 開幕直前に自身初の1軍昇格が決まり、4月1日、8日、15日と日曜日に続けて先発。150キロ近いストレートとコーナーを厳しく攻めるコントロールを武器に3連勝をマーク、一気に名前を挙げた。また、昨年のドラ1・東克樹、元ソフトバンクでBCリーグ・富山GRNサンダーバーズを経てNPBに舞い戻ったバリオスも苦しい台所事情を救っている。

 一方、打の「光」は神里和毅だろう。ドラフト2位入団のルーキーながら開幕から1番に定着し、チームを引っ張っている。マークした9盗塁はリーグトップだ。中堅の守備では、4月24日の広島戦で、2死満塁から、そう難しくない飛球を背走しながらグラブに当てて落球。すべての走者の生還を許すという手痛いミスを犯したが、このミスを糧としてさらにレベルアップすることを期待したい。

(※成績は4月30日現在)


文=藤山剣(ふじやま・けん)

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