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《阪神、広島編》ドライチ高山俊(阪神)、岡田明丈(広島)が期待に応え、下位指名組も見せ場を作った


 いよいよペナントレースも大詰め。CS争い、優勝争い、そして、各タイトル争いの行方に目が向く季節となってきた。また、秋のドラフト会議に、そろそろ思いを巡らせているファンも多いだろう。

 週刊野球太郎では、9月から10月にかけての週刊連載として今季のルーキーの働き具合をチェック。2015年シーズンの上位チームから順に、12球団のルーキーの成績を振り返ってみたい。

 今回は2015年のセ・リーグ3位、4位、阪神、広島のルーキーを取り上げる。

(※成績は9月4日現在)

阪神タイガース


【ドラフト1位】高山俊(外野手/明治大/右投左打)
118試合:打率.276(431打数119安打)5本塁打/55打点/5盗塁/93三振/22四球

 東京六大学リーグで131安打という歴代最多安打記録を達成し、鳴り物入りで1位入団した高山は開幕スタメンでデビューを飾った。初本塁打を因縁のヤクルトから神宮球場で放つなど、前半戦から新人とは思えない活躍ぶりを見せファン投票でオールスターに選出された。

 以降も不調でスタメンを外れることもあったが、しぶとい活躍を見せている。セ・リーグ新人王候補筆頭だ。

【ドラフト2位】坂本誠志郎(捕手/明治大/右投右打)
20試合:打率.257(35打数9安打)1本塁打/2打点/0盗塁/10三振/3四球

 ドラフト1位の高山と同じく明治大出身の坂本は7月19日にスタメンデビュー。しかし、この試合でバッテリーを組んだ能見篤史が乱調で2回2/3でノックアウト。同時に坂本も交代というほろ苦いデビューとなった。

 その後、8月後半からスタメンも増えている。“虎の正捕手”へ向けて原口文仁としのぎを削る。大学日本代表で主将を務めたリーダーシップを発揮したい。

【ドラフト3位】竹安大知(投手/熊本ゴールデンラークス/右投右打)
《2軍》6試合:0勝2敗/防御率10.57/投球回7.2/1奪三振/9与四球/1与死球

【ドラフト4位】望月惇志(投手/横浜創学館高/右投右打)
《2軍》13試合:4勝3敗/防御率4.31/投球回54.1/29奪三振/19与四球/2与死球

【ドラフト5位】青柳晃洋(投手/帝京大/右投右打)
11試合:4勝4敗/防御率3.62/投球回54.2/43奪三振/36与四球/6与死球

【ドラフト6位】板山祐太郎(外野手/亜細亜大/右投左打)
29試合:打率.228(79打数18安打)0本塁打/4打点/1盗塁/25三振/6四球

 竹安、望月は1軍昇格へ向け2軍で奮闘中だ。青柳は交流戦で1軍初登板初先発初勝利を挙げローテーションに定着した。しかし、8月後半に2連敗を喫して登録抹消。シーズン終盤の1軍復帰を目指したい。

 大卒新人の板山は“超変革”の一端を担うかと思われたが1軍では結果を残せなかった。来シーズンに期待したい。

広島東洋カープ


【ドラフト1位】岡田明丈(投手/大商大/右投右打)
16試合:3勝3敗/防御率3.28/投球回82.1/50奪三振/23与四球/0与死球

 岡田は、プロ2戦目となった雨中のヤクルト戦で1回持たずにノックアウトされるなど、なかなか白星に恵まれなかったが、ようやく6月末に初白星を挙げた。

 ただ5月以降、ローテーションを守り広島の首位快走をアシストできた。右肩の故障で8月に戦列を離れたが、9月に復帰してからは中継ぎとして貢献している。広島は先発が揃っているため、今シーズンの残りはリリーフでの起用が中心となるだろう。来シーズンは開幕ローテーション入りを目指したい。

【ドラフト2位】横山弘樹(投手/NTT東日本/右投左打)
6試合:2勝2敗/防御率5.47/投球回26.1/17奪三振/12与四球/5与死球

 即戦力として開幕ローテーション入りを果たし、初登板初先発初勝利を飾った横山だが、ゴールデンウイーク以降は出番が無い。2軍でも結果を残せておらず、今シーズン中の1軍復帰は難しいだろう。

 社会人出身ということもあり猶予される時間は多くない。今シーズン中に課題を洗い出し、来シーズンに備えたい。

【ドラフト3位】高橋樹也(投手/花巻東高/左投左打)
《2軍》7試合:1勝3敗/防御率5.64/投球回30.1/16奪三振/9与四球/1与死球

【ドラフト4位】船越涼太(捕手/王子/右投右打)
1試合:打率1.000(1打数1安打)0本塁打/0打点/0盗塁/0三振/0四球

【ドラフト5位】西川龍馬(内野手/王子/右投左打)
52試合:打率.319(47打数15安打)0本塁打/2打点/0盗塁/9三振/3四球

【ドラフト6位】オスカル(投手/Honda/左投左打)
19試合:2勝0敗/防御率8.15/投球回17.2/11奪三振/6与四球/1与死球

【ドラフト7位】青木陸(内野手/山形中央高/右投右打)
《2軍》5試合:打率.000(4打数0安打)0本塁打/0打点/0盗塁/1三振/0四球

高橋、青木の高卒組は2軍で体を作り、来シーズン以降の活躍が待たれる。

 広島の下位指名で躍動したのは西川だ。開幕1軍を掴み、一度抹消されるも5月3日から降格はなく1軍に帯同し続けている。スタメン出場は3試合のみだが代打、守備固め、代走と、マルチプレーヤーとして居場所を掴んだ。来シーズンはレギュラー定着を狙いたい。

 オスカルも西川同様に開幕1軍を果たしたが打ち込まれることが多く、満足のいく結果を残せていない。登録抹消後、9月2日に再昇格。ここで今シーズン最後のアピールをしておきたい。


 阪神、広島ともにドラフト1位が戦力となり、下位指名からもルーキーイヤーに1軍出場を果たした選手が多くいる。

 1年目に限っていえば悪いドラフト結果ではなかっただろう。即戦力候補が活躍し、高卒を育成するという基本的なことがしっかりとできている印象だ。しかし、チームの順位は両極端な結果となりそう。だから野球はおもしろい。


文=勝田聡(かつた さとし)

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